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カラオケで繋がる恋もある  作者: ひろきちさん
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番外編② 久々ライブ! 広木&美樹

少し間が空きましたが更新です。

俺、相原広木31歳。

本日31歳の誕生日なわけだが、何故か新宿のライブハウスにてステージの上に居る。

そして前方には、愛しの美樹がスタンドマイクの前でギターの玲奈さんと曲順のチェックをしている。


「広木さん 頑張ろうね♡」

「お おぅ。。」




さて話は1週間ほど遡る

***************

結婚式から1か月。

年末年始も両家に挨拶に行くなどしつつ無事に終え、仕事帰りに久しぶりに香織さんのお店に顔を出した。


「こんばんわ~ ご無沙汰してます!」

「あ、いらっしゃい結婚式ぶりね」


と香織さん。

ついで?に何故か零さんもカウンターに入ってカクテルを作ってる。

何やってるんだあの人は・・・

さらに珍しく先客が3人もいた。


「ん?美樹ちゃんじゃないの久しぶり! 結婚したんだっておめでとう~」

「あ、玲奈さん!ご無沙汰してます。

 それに阿部さんと日詰さんもご無沙汰です!」

「知り合い?というか何処かで見たような・・・」


3人組は香織さんと同世代位の女性が一人(この人が玲奈さん)と俺よりも少し年上位

に思える阿部さんと日詰さんと呼ばれた男性2名だ。


「あ、もしかして隣の人が?」

と玲奈さん

「はい。旦那様です♡」

「何だかデレデレだね。。。ごちそうさま」

「あ、広木さん紹介します。前に見に来てもらったライブのバンドメンバで

 ドラムの阿部尚人さんとベースの日詰隆さん、それにギターの横山玲奈さん」

「そうか。何処かで見たことある気がしてたけど、あのライブの時の。

 はじめまして。美樹の夫の相原広木です。

 6月のライブ見させて頂きましたけど、みなさんカッコよかったです!」


「ありがとう 嬉しい事言ってくれるねぇ~

 あ、年齢たいして変わらないと思うし敬語とかいらないよ!」

と阿部さん。


「美樹ちゃんも素敵な旦那さん出来て良かったねぇ~

 何だか雰囲気も以前より柔らかくなった気がするよ」

と日詰さん


「ほんとだね。数か月ぶりだけど本当幸せそうだし

 いい意味で変わったよね 美樹ちゃん」

と横山さんこと玲奈さん

3人とも優しそうな人たちだ。


「皆さんは香織さん繋がりなんですか?」

「そ。香織は大学の後輩でね。一時期うちらのバンドでボーカルやってくれてたんだ」

「へぇ香織さんもライブとか出てたんですね」

「ふふ 私も学生時代は色々やってたのよw」


本当香織さんは多才というか謎が多い人だよな。


「そういえば、皆さんライブとかやらないんですか?」

「ライブねぇ、、、、

 普段は大体半年に1回位のペースで活動してるんで、本当なら12月か1月で

 ライブを予定してたんだけど、キーボードが産休で今お休み中なのよ。

 美樹ちゃんも結婚でバタバタしてるみたいだし今回はライブを見送ろうかな

 って今話ししてたとこ」

と玲奈さん。


「そうなんですね。次回ライブやるときはまた見に行きますよ」

「ありがとね!」


「・・・そういえば広木さんってキーボード持ってるんじゃなかったっけ?」

と香織さんが一言


「はい。大室さんのファンなので、例のシリーズは何台か持ってますよ」

「え?そうなの?結構弾けたりする?」

と玲奈さん。何だか嫌な予感が・・・


「う~ん 簡単なのなら楽譜見ながら弾けますけど、どちらかというと打ち込み派ですね」

「それで十分だよ! 美樹ちゃんがボーカルってことで良かったら二人で出てみない?」

「え?俺人前で弾けるほど上手くないですよ」

「いいのいいの雰囲気で。美樹ちゃんどう?愛しの旦那様と同じステージとかよくない?」

「ひ 広木さんと一緒にですか。いいですねそれ! 広木さん出ましょう!」

と美樹が玲奈さんにのせられているw

という事で、いつの間にやら俺の誕生日が1月という事でその日にライブすることが決まった。

もちろん俺と美樹は出演という事で。。。


************************

で、この状況。

いつの何やらスケジュールやら曲目やらが決められて本番になってしまった。。。

ちなみに曲データは俺も少し作ったけど、ほとんど本来のメンバである三好さんが作ってくれた。

産休で会社も休んでいるので時間だけはあるらしい。。。


さて、ステージから客先を見ると、いつのもカラオケ仲間以外も会社の見知った顔が見える。

三河に西村さんと及川。かなめさんに川原君、武藤さんまで居る。。。

それに香織さんと零さん、達也さん、リリカさん、司君と香澄さん

ここ数か月でかかわった人が全員集合状態だ。

はっきり言おう"緊張してます"


とギターの玲奈さんがメンバに視線を送ってきた。

視線を受け、俺はシンセのシーケンサーの[Run]ボタンを押す。

左右のスピーカーからパンされながらシーケンス音が鳴り始め、それに合わせる形で阿部さんのドラムと日詰さんのベースが鳴り始める。

そして玲奈さんのギターのリフを合図に美樹の歌が始まる。

俺も必死で覚えたてのコードを抑えつつ司君直伝のバックコーラスを行う。

弾きながら歌うのって中々難しい・・・


ガボールのアップテンポな楽曲を3曲連続で披露したところで、ちょっとMC。


「こんばんわ。見知った顔が多いですが、見に来ていただきありがとうございます!

 今日はですね、メンバの三好さんがお休みということで代役として

 私の旦那様がバックで演奏してくれてます!

 何だか二人でステージに立ってるなんて夢見たいです

 あと数曲ですが、最後まで楽しんでってくださいね!」


そして、ここからはアニソンメドレー

必死に覚えたピアノリフを弾いたところで玲奈さんのギターが鳴り響く

ベースとドラムも加わり某アニメの主題歌を奏でる。

ボーカルは美樹と玲奈さんのツインボーカル。

二人のハモリ含め綺麗な声が会場に流れる。


「ラ~ ララ~ラ ラ~ラ~♪」 


そして、その流れのままさらに曲のテンポが上がり作中でヒロインが歌った挿入歌へ

美樹が綺麗に歌い上げる。


そして、最後の曲。

ステージのライトが暗転しボーカルの美樹にスポットがあたる。

俺の弾くストリングスのコード音にあわせ玲奈さんのアコギが静かに音を紡ぎだし、美樹の声が重なる。俺の中では一番カッコいいと思うガボールのバラードがしっとりと歌われる。


対バン形式のライブだったので、持ち時間は30分少々。

6曲を大満足で演奏した。

『緊張したどスゲー気持ちいい 癖になりそ』

とか思ってると美樹が飛びついてきた。


「広木さ~ん! お疲れ様! カッコよかったよ♡」

「美樹こそ 歌素敵だったよ!」


はいはいお熱いことでとジト目の玲奈さんの事は置いとくとして、

やっぱり俺と美樹の間にはカラオケであったりライブであったりと音楽があるんだなとあらためて思ったりした瞬間でした。


そして、代理メンバだけど、また今後出させてもらおうかな~とか思い始めている広木でした。



本編の最後の方に居れるか迷っていたお話です。

番外編は、1週間に1回くらい書きたいなぁとは思ってます


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