結婚しました!
いよいよクライマックスです。
都内ホテルの一室。
早いもので、いよいよ結婚式当日だ。
式に来てもらう 両親や兄貴夫婦、冬美は、始発のロマンスカーで来る。
旅館の方は、明日1日は従業員だけで何とかしてもらうらしい。
美樹の両親や親戚も都内在住がほとんどなので、朝来るとの事
俺達も家で朝食を食べた後、今から式場に移動だ。
「美樹忘れ物はないな?」
「はい 大丈夫なはずです うぅ~何だか緊張してきました・・・」
「まぁ何とかなるだろw」
衣装等はホテルに届けてあるので、比較的荷物も少ない身軽な格好で家を出た。
俺たちは着替えもあるので、少し早めの会場入りなんだよね。
さて当然のことながら、、、
「やっぱり緊張するな」
着替えが終わり控室で式が始まるのを待ってるわけだけど、場の雰囲気というか段々緊張感が増してくる。眼下の結婚式会場を見ると既に出席者が会場入りしている。俺たちの式は人前式ということで結構シンプルな流れなので覚えることは少ないんだけど見知った人たちの前では思った以上に緊張するとの事。
天気も良かったので、今日は以前に下見した屋外の式場での結婚式だ。
会場には既にゲストの方々が並んでいる。
司会進行の零さんの合図で、新郎新婦の順で式場に入った。
そして、結婚の誓い。これがまた緊張したw
「ご列席いただいた皆様の前で夫婦の誓いをいたします。
これから私たちはお互いを思いやり、励ましあい、
喜びを分かち合う笑顔あふれる家庭を作っていくことを誓います
未熟な二人ですが、これからも温かく見守っていただければと思います。」
「20xx年12月X日 新郎 相原広木」「新婦 美樹」
『ふぅ~丸暗記した誓いの言葉。何とか噛まずで言えたぜ!』
と休み間もなく司会の宣言のあと指輪の交換。
数日前に出来たばかりの二人で選んだ結婚指輪。
緊張して美樹の指に中々入らないというエピソードなんかも出来たりしたけど何とかクリア。
そしていよいよ誓いのキス。
小さな声でつぶやく
「美樹 これからもよろしく」
「広木さん 大好きです♡」
これだけ人の目があるとかなり照れるけど、そっと唇にキスをした。
そして結婚証明書に二人で署名を行った。
会場からの拍手にて祝福されながら結婚が承認された。
こうして結婚式は無事終了
この後は、会場を移動して披露宴だ。
披露宴会場。
招待客が座る各テーブル。親類や友人など当然の事ながら見知った人たちだ。
司会進行は結婚式から継続しての零さん。
「新郎新婦の入場です」
いよいよ始まる。
零さんセレクトのガボールの楽曲が流れる中、美樹の手を取り会場に入る。
会場を見渡すと親類や友人見知った顔が俺たちに注目し拍手してくれている。
たくさんの人たちに祝福されているとあらためて実感するひと時
零さんの進行にて、新郎新婦の紹介
色々とお世話になった親戚の叔父さんに頼んだ乾杯
そして、ウエディングケーキ入刀では、新郎の口に大量のケーキが押し込まれるというお約束もあり
披露宴は和やかに進められた。
歓談が進む中、お色直しで美樹は一旦控室へ。
その間 俺はようやく時間が出来たので食事をひたすら食べるw
会場では、事前に作っていた俺と美樹それぞれの幼少期からの想いで映像が流れる
もちろんBGMはガボールの楽曲。
後半は何気に香織さんのところでのオフ会写真や川原君や司君たちと行った遊園地での写真なども盛り込んでいる。
本当今年に入ってからの写真ばかり。
社会人になって何年も経つけど、それ程写真もないし、こんな楽しい時を過ごせたの初めてだった。
遊ぶためにお金は必要だし、働かないとお金も手には入らないけど何事もバランスだね。
働くだけの人生なんてつまらないじゃんと今更ながらに思った年でもあった。
などと物思いに耽っていると映像が終わり、お色直しをした美樹が登場。
鮮やかなエメラルドグリーンのドレスを着ている。
『う~ん 何度も見てるけど凄い似合う・・・綺麗だ』
と余裕をかましていたら零さんに
「キャンドルサービスよ広木君も早く来て!」
と怒られてしまった。
そうでした。これ俺も美樹と一緒に入場するんだよね。。。
慌てて美樹の隣に移動し、各テーブルに火を灯して回る。
「おめでとう!!」
「美樹ちゃん綺麗!」
「幸せにね~」
各テーブルで声を掛けられる。
久しぶりに会った学生時代の友人や親類 色々な人から祝福された。
そして、カラオケ仲間のテーブル
司 「お幸せにお二人さん!」
香澄 「おめでとう!美樹綺麗だよ」
川原 「おめでとうございます!」
かなめ「二人とも素敵!お幸せに」
香織 「妹分に先を越されるとは、、、お幸せに」
本当、みんなのおかげで今の僕らがあるんだよな。
『ありがとう』
キャンドルサービスの後は、余興のお時間。
本当は司君たちが歌を歌ってくれる予定だったんだけど、カラオケ繋がりで知り合った二人ということで、新郎新婦も加わって俺と美樹、司君と香澄さん、かなめさんと意外と歌が上手い川原君の6人でガボールのラブソングを熱唱した。
結構マニアックな曲だったけどそれなりに受けたし綺麗なハーモニーも作れたと思う。
結婚式でガボールの曲を使ったり歌ったりって何気に俺も美樹も夢だったんだよね。
そして、披露宴もクライマックス
親への手紙と花束贈呈。
お約束な文書でもあるけれども周りの雰囲気も相まって何だか泣けてくる。
美樹も手紙を読みながら涙声になってきている
お義父さんは既に号泣してるし。。。美樹の事凄く可愛がってたからなぁ~
最後の挨拶を終え閉会。
ここでも零さん選曲のガボール楽曲が流れる。
長いようで、あっという間にも感じた披露宴。
「ん?どうした美樹」
「何だかあっという間でしたけど、広木さんと結婚したんだ!って実感しました」
「そうだな。入籍した時点で夫婦にはなったけど、結婚式するとあらためて感じるよな」
「・・・・・」
「・・・・・」
「これからよろしくお願いします。旦那様」
「こちらこそよろしくな可愛い奥様」
お互いお辞儀をしながらの会話。
何だかバカップルっぽい・・・
大丈夫か俺らは・・・
まぁ何にせよ、俺たちのカラオケから始まった恋の物語はこれで終わり。
今日からは夫婦としてあらたに愛の物語が始まるんだ。
『よろしくな美樹!』
本編はこの後のエピローグで一旦終了です。
後は毎日更新ではなくなると思いますが追加エピソードを書いてく予定です。
仕事が忙しくなりつつあり毎日更新は厳しくなってきました。。。。




