親孝行の旅②
駅前で美樹とお義父さん達と合流した後、昼食のため駅近くの蕎麦屋に向かった。
ここは俺の幼馴染の実家で、最近は雑誌なんかでも紹介されている人気店だ。
「おう 卓也来たぞ!」
「いらっしゃい!奥の個室用意してあるぞ」
小学校からの同級生の深瀬卓也
今でもメールのやり取りをしたり箱根に来た時は必ず会っている親友だ。
そして、何より料理の腕も最高だ!
「ランチ定食を4人前頼む」
「了解! 広木の家族になる人たちだからな張りきって作らせてもらうぜ!」
何だか妙に気合が入ってる。
そして、待つこと10分。店内満員で大変だろうに卓也自ら料理を運んできてくれた。
「初めまして。料理長兼オーナーの深瀬卓也といいます。
相原君とは幼友達で仲良くしてもらってます。
今日は奥様とそのご両親に来ていただけるということで張りきって料理も作らせて
いただきました。是非箱根の蕎麦や山菜等楽しんでいってください」
と様々な料理を運び込んできた?
『ん?ランチセットはこんなにも料理なかったはずだけど、、、』
何だか本人の言う通り張りきってくれたみたいだ・・・
「蕎麦に天ぷら、山菜と漬物に刺身まで。何だか凄く豪華な食事だね」
「うわ~美味しそう!! いただきます!」
「「いただきます!」」
と待ちきれないとでも言う様に新鮮な刺身や山菜に舌鼓を打った。
気に入ってくれたのか皆本当においしそうな顔で蕎麦や山菜を食べている。
美樹が美味しそうに食事をするのは、もしかしてお義父さんの遺伝なのかもw
と食べきれるのか?と思うほどあった料理も一気に食べてしまった。
「ふぅ美味しかった。店の雰囲気も良いし人気があるのもわかりますね」
「そうだな。中々の蕎麦だった。それに山菜もおいしかったなl」
「そうですねぇ 天ぷらもカラッとしてて美味しかったですしね」
美樹にもお義父さん達にも好評だったようだ。
持つべきものは・・・ってやつだね。
とお腹も一杯になったところで、車に乗り軽く箱根観光!
美樹のリクエストで仙谷原へ。
「わぁ~ 綺麗!」
ちょっとピークの時期は少し過ぎたけど、それでも銀色に輝く穂が美しいススキは綺麗だった。
車を降り、遊歩道を散歩。
お義父さんとお義母さんは昔旅行で来たとかで懐かしんでくれていた。
今日は4人で写真も撮ったので新しい思い出もできたかな。
仙石原から芦ノ湖方面に下り芦ノ湖観光。
今回は水陸両用バスに乗ってみた。これ何度か見たけど興味あったんだよね。
しばし陸地を普通のバスとして走った後、箱根園から湖へ!!
「「おぉ!!!」」
美樹はもちろんの事、お義父さんとお義母さんもハイテンション!
何だか遊園地のアトラクションに乗ってる気分。中々の迫力でしたw
湖岸ですこし休憩をした後
「じゃぁそろそろ旅館の方に向かいます」
と車で山道を走り色付いた紅葉の木々を車窓に眺めながら旅館に向かった。
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旅館入り口に着くと春香さんと兄貴が出迎えに来てくれていた。
「いらっしゃいませ。ようこそ旅館 暁へ!」
広木の兄の睦月です。こちらは妻の春香です。
今日はおいで頂きありがとうございます。
後程うちの親もご挨拶に伺いますので、まずはお部屋にご案内します。」
「ご丁寧にありがとうございます。こちらこそ招待いただきありがとうございます」
と兄貴と春香さんはお義父さん達に挨拶をした後、荷物を持ち客室へ。
美樹もご両親と一緒に客室に向かう。美樹も今日はご両親と同じ部屋に泊まるんだ。
俺は借りていた車を駐車場に戻し、親父たちがいる事務室に向かった。
「親父、美樹とご両親が到着したよ。今兄貴が部屋に案内してる」
「わかった。ここの仕事もそろそろ片付くから着替えて母ちゃんと挨拶してくるわ」
「よろしくね。俺は一旦自分の部屋に戻ってから顔出すから行くとき電話頂戴」
と親父たちに声を掛け旅館裏手の実家に戻った。
ベッドに寝ころび親父からの電話を待つ。
窓から入る風が心地よく何だか眠くなってしまう。。。
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Side 美樹
睦月さんと春香さんに案内され、今日宿泊する部屋に案内してもらった。
箱根の山々が窓から見える素敵なお部屋。
私たちが前回泊った部屋と同じで温泉まで付いてる。
#多分相当お高い部屋のはず・・・
「素敵な部屋ですね」
「ありがとうございます。当旅館の特別室です。
何部屋かあるのですが、山々を見ながら温泉に浸かれる人気の部屋です。
食事は8時ころお持ちいたしますので、それまでごゆっくりおくつろぎ下さい」
「ありがとう。温泉にでも入らせてもらうよ」
睦月さんと春香さんは一通りの宿の案内をした後部屋を出て行った。
「いや~聞いてた以上に素敵な旅館だね
こんなに大きいとは思ってなかったよ」
「うん。私も最初は驚いたw
温泉だけど、ベランダにある露天の他に大浴場もあるの。
そっちも眺めがいいしサウナとか岩盤浴もあるからおすすめだよ」
「あら岩盤浴もあるのね。お母さんそっち行ってこようかしら」
「じゃぁ一緒に行こうよ。ごはんまでまだ時間あるし」
「でも 広木さんのご両親が来るとか言ってたけど大丈夫か?」
「そだね。でもまだ仕事中のはずだし、一応広木さんにメッセージ入れとくよ」
「わかった。私は部屋の風呂でのんびりしてるから二人は大浴場行ってきなさい」
ということで私とお母さんは大浴場に向かった。
前回広木さんと来た時も入ったけど、広いし湯加減も丁度よいしで文句なしの温泉だった。
日帰り温泉もやってるみたいだけど、駅から遠いから穴場の温泉って言われてるらしい。
「美樹ちゃんとお風呂入るのも随分ひさしぶりねぇ」
「そうだね。中学生の頃の伊豆旅行以来?」
「そうね。随分久しぶり。あの頃は美樹ちゃんも小さかったわねぇ
それがもう結婚だもんね。お母さんも年取るわけだわ・・・
だけど、美樹ちゃんが家を出て行ってしまうと思うとやっぱり寂しいわね」
「・・・・」
「あっ変な意味じゃないのよ。結婚するのは嬉しいし広木さんも信頼できるからね。
でもね一人娘を外に出すのはやっぱり寂しいわよ。
お父さんも強がってるけど美樹には甘いから寂しいはずよ
あとで部屋戻ったら肩もみでもしてあげなさいな」
「うん」
今日はお父さんにもお母さんにもマッサージだな・・・
次の③で親孝行編終了です。
③は13:00頃アップします。




