ダブルデート③
本日2話目
今回メインは川原君
川原君達と別れ、美樹と二人でランド内を歩く。
予定してたイッツ・ア・ス○ールワールドを見た後は、シンデレラ城等ランド内をゆっくり見て周り面白そうなアトラクションを楽しんだ。
美樹も俺も久しぶりのディズ○ーランドということで少々テンションも高めだった。
こういうところは幾つになっても楽しいね。
二人とも絶叫系は苦手なので、一部のアトラクションは乗らなかったけど、このテーマパークは園内1つ1つの建物や小物も細部まで作りこまれているから見たり散策するだけでも十分に楽しめるんだよね。
結構歩いたこともあり、少し小腹が空いてきたので、近くにあった売店にてソフトクリームを購入した。10月だけど体動かすと少し汗ばむ陽気だ。
「はい広木さん あ〜ん」
「け 結構恥ずかしいぞこれ・・・」
「恋人が出来たらこういうのやってみたかったんです。駄目ですか?」
と上目使いに見てくる美樹。可愛すぎるぞ!!
「駄目ではないけど・・・」
「じゃ あらためて あ〜ん」
結局美味しく頂きました。。。
これは知り合いに見られたらバカップルとか言われそうだ。。
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Side 川原君
相原さん達と別れて今はかなめと二人きりだ。
告白した後、何度かデートはしていい感じにはなるのだけど、姉弟の関係から中々脱却できていない状態。贅沢は言わないけど、将来は結婚したいと思ってるし、僕も男なので、せめて普通の恋人同士の様に自然に手を繋いだりキスもしたい。
相原さん達のおかげか、かなめも今日は少し積極的だし、僕がしっかりリードして1歩でも2歩でも先に進みたい。
昼のパレードを二人で見た後、ビックサン○ーマウンテンへ行った。
小さい頃の家族旅行でかなめとジェットコースターに乗った覚えはあるけど、確か絶叫系は好きだったはず。
「ねぇ 慎ちゃんってこういうの好きなんだっけ?」
二人でいるとかなめ姉は時々昔みたいに慎ちゃんって呼ぶんだよな。
「う〜ん 好きとまでは言わないけど、確か"かなめ"って絶叫系好きだったよね」
相原さんの忠告を受け"かなめ"と呼んでみた。
「うん 私は好きだけど覚えててくれたんだね
でも慎ちゃんが苦手だったら無理しなくてもいいからね」
「大丈夫 大丈夫!折角来たんだし楽しも」
"かなめ"は軽くスルーされた・・・というか気が付いてない?
・・・・・・
という事で乗ってきましたビックサン○ーマウンテン!
「大丈夫?」
「う〜気持ち悪・・・」
久々に乗ると結構きますな。。。思わぬ失態だ。。。
「やっぱり 止めておいた方がよかったんじゃ」
「そんなこと無いよ! 気持ち悪くなったけど僕も楽しかったから!次のアトラクション行こ!」
かなめが少し心配そうな顔はしているが、折角来たんだしかなめとの時間は大切にしないと。
その後も幾つかアトラクションを楽しんだ。勿論激しくないやつねw
そして、軽く夕飯を食べた後は二人で夜のパレードを見た。
通路沿いは混んでいたので、少し離れた高台からパレード全体を見た。
「綺麗だね」
「あぁ」
パレードの光り輝く電飾を見ながら かなめがつぶやいた。
そんな かなめを見てると僕は何だか幸せな気持ちになれた。
小さなころから頼りになる幼馴染の綺麗なお姉さん。
そして今は大切な恋人。
相原さん達が思ったより早く結婚する事になったから、少し焦ってたけど、もしかしたら僕とかなめは焦る必要ないのかもしれない。
途中空白期間はあったけど、二人よりも積み重ねてきた年月は長いのだから。
でも、これだけは伝えておきたいな・・・・
「かなめ」
「何?」
「僕はかなめが好きだ。
この間告白して付き合うようになったばかりだけど、
この先かなめと結婚したいと思ってる
今日は少し僕も仲を進展させたいって焦ってたのかもしれないけど、
無理に歩調を早める必要はないし、僕たちのペースで一緒に歩んでいきたい。
これからもついてきてくれるかな?」
「・・・」
「・・・」
「・・・・・嬉しい。。。私で良ければ・・・
慎ちゃ・・慎吾のお嫁さんにしてください」
目に涙を浮かべ笑顔で返事をくれた
「ありがとう。かなめの事 大切にするよ」
パレードが終わり花火が上がる中、僕は大好きな幼馴染の"姉"に思いを告げ受け入れてもらえた。
これからは姉ではなく"一人の女性"としてのかなめと生きていきたい。
僕は静かにかなめを抱きしめ そっと唇に初めてのキスをした。




