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逆襲途中でクラスごと勇者召喚された虐められっ子だけど、今度こそは!  作者: 氷純
第一章 忌子の生まれ直し

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第十二話 死骸から分かること

 帝国第二魔法師団長、グットンは馬車に揺られながら地図を眺めていた。


「これは左遷だと思うんだが、被害妄想かな?」


 部下のレュライに訊ねると、分かっているでしょう、とばかりに肩を竦められた。


「団長が生意気な事ばかり言うからですよ。つき合わされる身にもなってください」

「えぇ? 俺のせいか?」

「自分は上の方々に覚えてももらっていないので」

「影薄いもんなぁ」

「うっせぇですよ」

「おぉ、怖い」


 グットンは帝国軍を束ねる将軍からの勅命により、カレアラムを殺害した勇者、スギハラの捜索を指示されていた。

 召喚されたばかりの勇者は潜在能力こそ高いが実力は低いというのが大方の見方だ。だからこそ、訓練も施されている。

 だというのに、何の訓練も受けていない、召喚初日の勇者に帝国軍の高位将校が殺されたのだ。帝国軍の威信もそうだが、何より政治的にも部下の教育がなっていないと将軍が突き上げを受けるのは当然の成り行きだった。

 だからこそ、カレアラムの直接の上司である自分に捜索命令が下されたのだろう。ついでに、捜索を大義名分にしばらくは城を出して、権力争いに現を抜かす貴族連中に余計な事を漏らせないようにしようと考えたのだ。

 平時における帝国軍は全体の指揮権を持つ将軍の下に身体強化を利用した肉体派の騎士団と魔法を利用する魔法師団、それぞれを束ねる二人の軍団長、その下にグットンを含む数人の師団長という組織図になっている。カレアラムは階級的には十指から漏れてしまうものの、上から数えた方が早かった。

 グットンは馬車の外を見る。

 周りの景色は帝都周辺のモノとはやや異なる植生が目についた。なにより、道を行くのが少数民族のラッガン族やメイリー族である点は大きく違う。

 レュライも外を見て、眉を寄せる。


「件の勇者もどき、本当にこんなところまで来てたんですかね?」


 土地勘がないどころか常識さえ違う異世界の勇者が帝都から遠く離れ、帝国民を敵視する少数民族の領域に到達していたという話がにわかに信じられないのだろう。

 しかし、グットンは確信を持っていた。


「ジャグジャグの討伐記録は見せただろう」

「ソレウサラスでメイリー族の掃討部隊を逆に壊滅させた異常個体の話ですよね。通常種の四倍以上の大きさだったとか。メイリー族が失態を隠そうとして話を盛ったんじゃないですか?」


 レュライはなおも懐疑的な姿勢を崩さなかった。

 ジャグジャグとは魔物の一種である。

 円筒形の胴体と無数の触手、触手の先についた十個の頭部で別々の魔法を唱えることもできるただでさえ強力な魔物だ。

 その魔物が帝国北側の植民村で目撃され住民が避難、後に討伐隊が植民村に向かった所、死骸が発見されたのだ。


「カレアラムと同じ、高温で焼き殺されているとの事だ。黒髪の青年が村の猟師小屋に住んでいたが、事件以来姿を眩ませたとの報告もある」

「そういえば、勇者はみんな黒髪でしたね。最初は茶髪だったのに、根元からだんだん黒くなっていったのは笑いましたけど」

「勇者たちの間ではプリン頭だとか言うらしいな。プリンが何かは知らないが」


 しばらく、勇者の少女たちが大騒ぎしていた事を思い出す。ヒステリックに喚き散らす彼女たちの煩さときたらなかった。

 ともかく、符合する点が多すぎる。現地に赴いて調査するしかないだろうと、グットンはレュライを連れて港町ソットに向かっているのだ。

 到着した川沿いの港町ソットは、どこかじめじめとした空気に包まれていた。

 ソレウサラス攻略のために派遣した冒険者たちのほとんどが帰ってこなかったため、防衛力が落ちており、治安もやや悪化しているらしい。

 グットンたちが乗る馬車に掲げられた帝国軍の紋章を見たのか、町行く人々が険悪な視線を向けてくる。

 目が合ったのか、レュライが身を小さくしてため息を吐いた。


「植民村って言ったって、こんなところに作らなくてもいいでしょうに」

「こんなところだから作ったんだろ。少数民族の領域へ植民村を作った場合、人頭税その他で優遇処置が受けられるからな。ここ数年、植民村が増えているらしいぞ」

「自分はこんな風に睨まれながら生活なんかしたくないですけどね」


 同感だとグットンは心の中で頷いた。


「特に今はまだ、帝国軍が進駐して来るんじゃないかと警戒しているはずだからな」

「あれ、進駐しないんですか?」


 まだ情報が届いていないらしいレュライが驚いたような顔をする。


「ソレウサラス攻略が失敗したから勇者のお披露目がてら進撃するって話だったんじゃ」

「将軍が勇者の育成はまだ半ばだと言って反対していたのもあるが、攻略失敗の最大の原因だったジャグジャグが死んじまったんだから帝国軍が進駐するにも言い訳が少々苦しい」

「あぁ、そういう」


 レュライは納得したらしいが、グットンはこの件について将軍と皇女カティアレンが暗闘していた事を知っているため、いまいち納得できかねた。

 なぜ、勇者の指揮権を持たないカティアレンが勇者のお披露目にこだわるのか、その裏が気になるせいだ。


「まぁ、政治に興味はないが」

「見えてきましたよ。ソット冒険者ギルドです」


 レュライの声に目を向ければ、大通りの先に冒険者ギルドの建物が見えた。陽を受けて輝く心臓を貫く槍の意匠が素晴らしい看板も、メイリー族が誇る槍兵部隊を主軸にした掃討作戦が失敗した今となってはどこかうらぶれている。

 ギルドの前で停止した馬車から降りて、グットンは軍帽の位置を調整する。


「団長、お忘れですよ」

「戦闘はしないんだがな」

「念のためです」


 レュライに押し付けられるようにして魔法石が付いた専用のステッキを握らされる。グットンはステッキを手元でクルリと回転させて感触を確かめた後、出来るだけ尊大に見えないようにやや猫背になってギルドへと入った。

 閑散としたギルド内を見回す。

 複数の煤けた背中が隅の方でテーブルを囲んでいる。活気はなく、見たところ槍の使い手もあまりいない。掃討作戦が失敗したとはいえ、ソットの冒険者のすべてが戦死したわけではないだろうから、依頼を受けて出払っているのだろうか。

 グットンはレュライを伴って受付カウンターへ歩み寄る。

 受付嬢はグットンの帝国軍式の装いを見て身を強張らせながらも、毅然と睨みつけてくる。

 やはりメイリー族は心身ともに強いな、とグットンは内心感心した。勇者と少数民族に魔物の対処を押しつけて怠惰に日常を送る帝国人に見せてやりたいものだ。


「失礼、帝国軍の者だ。少々話を聞きに来た。責任者を呼んでほしい」

「当方は冒険者ギルドです。帝国軍に干渉されるいわれのないメイリー族の民間団体であり、許可状もあの通り掲げられております」


 受付嬢がすらすらと答える。よほど訓練したのだろうが、それ以上に帝国の好きにさせるものかという強い気概を感じた。

 ソレウサラスの封鎖なんてガキっぽい事をするから現場が苦労するんだ、とグットンは内心舌打ちした。


「もちろん、ギルドの自主性に干渉するつもりはないさ。実は、人を探していてね。この青年なんだが、見かけなかったかな?」

「これは――」


 受付嬢はグットンが見せた手配書を見て目を丸くする。

 それもそうだろう。グットンも初めて見た時はその精巧さに驚いたものだ。

 勇者の協力を受けて、すまほなる道具に内蔵されたしゃしんを利用して描き起こした勇者もどきスギハラコウの似顔絵。

 受付嬢も似顔絵の精巧さに驚いたようだが、すぐに仕事用の顔に戻った。


「少々お待ちください。ギルド長を呼んでまいります」

「申し訳ないが、急ぎで頼むよ」


 受付嬢を送り出したグットンは壁にある掲示板を見る。

 魔物の討伐依頼、素材価格の高騰、行商人の護衛依頼額の高騰。特に、行商人の護衛依頼は往復ではなくソットから他所までの片道ばかり。

 この町はこれから苦労するのだろう。手を貸したいとも思うが、自分の地位は自由が利かない。

 勇者もどきの捜索よりもよほど優先すべきことだと思うのに動く事が出来ないもどかしさを呑みこんだ時、受付嬢に奥へと呼ばれた。

 廊下を進み、応接室らしき場所へと通される。

 中で待っていたのは疲れた顔の中年男だった。目の下には隈があるが、服も髪も整えられている。ついさっきまでどこかで立場ある者との面会をしていたのだろう。

 おそらくは、ソットへの援軍を頼むため。


「――ジャグジャグの死骸を見たい?」


 手配書を見せながら話を持ちかけると、ギルド長は難しい顔で聞き返した。

 グットンは頷いて話を続ける。


「事件のあらましは報告書で知っている。目撃者がいれば話を聞きたいが、帝国植民村での事件だというから先に現場へ行ってみるつもりだ。ただ、ジャグジャグの死骸はこのギルドに運び込まれたと聞いてね。検分させてもらいたい」

「いや、ですが、しかしですね」

「何か問題が?」

「非常に損壊が激しいもので」

「構わない。損壊が激しいならなおのこと、どのような方法でその状態に至らしめたのかを探らねばならない」

「ですが……」


 言葉を濁しながら額に浮かんだ脂汗をハンカチで拭き取るギルド長を見て、グットンはちらりとギルド長の後ろに控えている受付嬢を見た。

 受付嬢も青い顔をしている。

 何かが妙だと考えて、グットンは鎌をかけてみる事にする。


「売ったのか?」

「……申し訳ありません!」


 ギルド長が立ち上がり、深々と頭を下げた。

 グットンはやれやれと首を横に振った。

 ジャグジャグは魔法を自由に使いこなす強力な魔物であり、討伐が難しい。その素材も高値で取引される。

 加えて、今回討伐されたのは通常のジャグジャグの四倍もの巨躯を誇る大物であり、異常個体だ。蒐集癖のある貴族なり好事家が大枚を叩く事も考えられる。

 ソットは現在、戦力をかき集めている最中だ。元手が欲しくてジャグジャグの死骸を売りとばしても何ら不思議な事ではない。

 だが、件のジャグジャグは帝国の植民村で討伐されており、討伐者は不明。死骸の所有権は討伐者にあり、討伐者が名乗り出なかったとしても植民村に権利が移る。


「横領ですね」


 レュライが呆れたように呟く。

 そう、事はソット冒険者ギルドによる魔物の死骸の横領事件になってしまっている。

 ソット冒険者ギルドに帰属する冒険者が後から討伐者として名乗り出てうやむやにするつもりだったのだろうが、困ったことに帝国の高位将校であるグットンが来てしまってさぁ、大変。

 もっとも、グットンは横領事件の捜査に来たわけでもなく、ソット冒険者ギルドに同情心もある。


「そうでしたか、ジャグジャグの死骸は損壊があまりにひどく、灰になって崩れてしまっていた、と。それは残念だ」

「師団長、よろしいので?」

「お前は黙ってなさい」

「はい、了解です」


 レュライはわざとらしく敬礼する。

 グットンが事件を追求しないと分かり、ギルド長は安堵したようだ。


「ジャグジャグの死骸がないなら仕方がない。とりあえず、この手配書をソット冒険者ギルド経由で周辺にばらまいて目撃者を募って頂きたい。それと、ジャグジャグを解体した者がギルドに居れば面会したいのだが」

「もちろん、ご協力させていただきます!」


 横領を不問に付した事で協力を取り付けられるのならば安い物だ、とグットンは素直になったギルド長と受付嬢に案内されてギルドの裏手に向かう。

 グットンの後ろを歩くレュライが肩を竦めた。


「後で何か奢ってくださいよ」

「魔法石なんかどうだ? 近くに採掘場があるはずだろう」

「良いですね」


 口止め料をせしめたレュライがくすくす笑った。

 ギルドの裏はまるで倉庫のようだった。微妙に傾斜が付いており、隅の方にある排水溝へと液体が流れるようになっている他、大きな桶に水が溜められている。

 持ち込まれた魔物の解体作業をしていた大男がぎろりとグットンを睨んだ。


「仕事場に帝国人なんざ連れてくんな!」


 ギルド長が慌ててグットンと解体人の間に入る。


「そう言わず協力してほしい。質問に答えるだけでいい。例のジャグジャグについてだ」

「はぁ!? ……あぁ、そういう事か。だから忠告したろうが」


 事情を察したのか吐き捨てるようにいってギルド長を押しのけた解体人がグットンをぎろりと睨む。


「何が聞きたい?」

「端的に、死骸の状況について」

「なんでそんな事が知りたいのか分からねぇが、まぁいい」


 解体人はエプロンで手についた血を拭うと、テーブルの上のカップに入った水で舌を湿らせてから話し始める。


「端的に言えば、異常だった。あれはジャグジャグの殺され方じゃない。ジャグジャグ討伐のセオリーは知ってるか?」

「魔法を使用する十個の頭部を斬り落とし、硬い鱗に覆われた胴体を横倒しにして脚部から突き殺して内臓を損傷させる」

「その通り。まぁ、硬いとはいえ通常の個体なら鱗の厚みも程度が知れてる。鍛え抜かれたメイリー族の戦士なら槍で風穴を開けるのは難しくない。だが、あの異常個体の鱗は通常の四倍近い厚みだった。まともな武器では傷をつけるのがやっとだろう」


 ちょうどこのくらいだ、と解体人はカップを置いたテーブルの天板を叩く。木材ならばともかく、魔物の硬い鱗でこの厚みとなると身体強化を使用したところで貫くのは無理だとグットンも納得する。


「証拠に、鱗には細かい傷がついていた。ソレウサラス掃討戦に出たメイリー族の冒険者が付けた物だろう。数少ない生き残りからの証言も得られている。経験豊富な魔物だったのか、使用する魔法も種類が豊富だったらしい」

「それで、死因は?」

「胴体を超高温の火で焼き貫かれた上で胴体内部から焼き殺されていた。加えて、頭部を斬り落とされた形跡がない。十個すべての頭部が胴体についた状態で殺されてんだ」

「……ジャグジャグの魔法を潜り抜けて分厚い鱗を貫く高温の炎の魔法を使用した、という事か。高位の魔法使いでありながら素早い身のこなしが必要になるが」

「異常だろう? 人間業じゃねぇ」


 確かに、通常の人間には無理だ。

 だが、グットンは召喚された勇者の訓練を見ている。勇者たちならばやってのけると思えた。

 だが、勇者もどきスギハラは魔法が使えないはずだ。


「この手配書の青年に見覚えはあるか?」


 グットンが手配書を見せると、解体人は首を横に振った。


「表の方には出ないからな。こんな職場だ。冒険者共としか顔を合わせねぇンだよ。もう二度と見れなくなった顔も多いがな」

「冥福を祈る」

「そうしてやってくれ」

「――あの、その青年に見覚えがあります」


 割って入って来たのは受付嬢だった。

 先ほどとは異なり協力的な受付嬢を見て、グットンはレュライに向かって「そら見た事か」と親指を立てる。

 レュライはグットンを見ることもなく解体途中の魔物を興味深そうに眺めていた。

 少ししょんぼりしつつ、グットンは受付嬢に向き直る。


「いつ頃?」

「ずいぶん前に、ラッガン族の忌子を連れて」

「ラッガン族の忌子?」


 協力者がいるのなら、ジャグジャグの死骸との辻褄も合う。それどころか、カレアラムの死因にも説明はつく。もっとも、いつラッガン族の忌子と合流したのかという問題が浮上するのだが。

 いずれにせよ、スギハラが単独ではなくなり目立つ忌子を連れているのなら捜索は容易になる。

 受付嬢に忌子の特徴を聞いていると、解体人が思い出したように口を開いた。


「あぁ、関連するかしらねぇが、最近持ち込まれた肉がやけに柔らかくて美味いって話を聞いたな」

「おい、関係ない話は――」

「何を調べてんのか分からねぇから親切で報告しようってんだよ。ギルド長さんよ、弱み握られてんだろ。後で問題になるよりゃましだろうがよ」


 グットンは解体人に声を掛ける。


「聞かせてくれ」

「あぁ、植民村から持ち込まれる魔物の肉なんだがな。どうにも筋肉がぶつぶつ切れてるみてぇなんだ。おかげで肉は柔らかく仕上がってる。ほら、ステーキ肉に包丁を軽く入れると噛み切りやすくなるだろう。あれの滅茶苦茶に細かい感じだ」

「ほぉ、面白い話だな」

「だろう? メイリー族なら分かるが、あんたは見たところ魔法使いだからなんでそうなるかも分からねぇだろ?」


 少し得意そうに問題を出してくる解体人に苦笑して、グットンは答えを促す。


「分からないな。どうして、筋肉が切れるんだ?」

「身体強化の掛け方が下手だとたまに身体が動きについて来れずに筋肉が切れたりするんだ。肉離れみたいなものだが、身体強化魔法のムラが原因なせいでかなり細かく、場合によっては後遺症が残る事もある。メイリー族は幼少期から突撃魔導槍術を習うから、毎年ガキが何人か練習を舐めてかかって事故を起こすんだ。まぁ、指導側も慣れたもので、回復魔法の使い手をすぐに呼んで治療するんだがな」


 何でもない事のように話す解体人だったが、グットンの顔が途端に真剣みを帯びたのを見て口を閉ざした。


「どうやら、望む情報だったらしいな?」

「あぁ、参考になったよ」


 礼を言って、グットンはレュライと共にギルドの表玄関から外に出る。

 止まったままだった馬車に乗って御者に植民村へ向かうよう告げたグットンはレュライを見た。


「予想以上に、件の勇者は厄介かもしれないな」

「カレアラムと一緒に死んでいた御者は剣を持っていたそうです。もしかすると、勇者スギハラの精霊が疎む魔力で身体強化を強制解除されたのかもしれませんね」

「仮に勇者スギハラを見つけても、身体強化した状態で確保しようとするのは危険だな。だというのに、ラッガン族を連れているとなると、果たして捕まえられるかどうか」

「いつも通り、師団長は厄介ごとを回されますね。でも、左遷じゃなかったみたいでよかったじゃないですか」

「お前なぁ……」

「あ、魔法石売ってますよ。あれなんか良さそうです」

「お前、俺のこと嫌いだったりしない?」


 馬車の外の宝石店を指差して口止め料を強請るレュライに、グットンはため息を吐いた。



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