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8話

「ちょっと考える時間をください」


「うんー。いーよー」


 飲まれかけていた流れにも負けず、強がるように相手を見据える。

 ナルは相手の狙いを知り、自分がその術中に見事に嵌っていることを肌で感じていた。

 MANAの常識をぶっ壊した戦略に、ある意味感銘を受けずにはいられなかった。


(だけど、まだ勝負はついていません。それにマスィさんはまるで追い詰めたような態度を見せていますが、この作戦には穴があるはずです)


 あまりにも定石から外れた戦い方には、必ず弱点が生じるものだ。その弱点を探すべく、今までの戦いの流れを思い出しながらナル自身の手札を確認する。


(手札は……炎の0風の0炎の1炎の1風の1土の1風の4土の4炎の5風の7土の7風の8炎の9土の9 記号カードとして炎のドロー2炎のドロー2風のドロー2炎のスキップ土のスキップワイルドドロー4、そして今引いてきたのが水の5)


 確認するのに10秒ほどかかる手札の量にうんざりしつつも、頭をフル回転させて勝利への道筋を探すナル。


(これらの手札が全て相手からは見えているみたいですが、私だって全く相手の手札が予想できないわけではありません、そこにつけ込むスキがあるでしょう)


 マスィは場札に置かれた全ての場札を詳細に記憶しているというが、ナルもMANAに対して本気で向き合う者。さすがに全ては暗記していないものの、重要なカードの流れは難なく思い出せる。


(まずは最重要のワイルドドロー4、前半にマスィさんが1枚出したのと、中盤に私が1枚出して、それっきり……私の手札には1枚)


 MANAのデッキに含まれるワイルドドロー4の枚数は4枚。そこからマスィが持っているワイルドドロー4の枚数は難なく導き出せる。


(マスィさんはワイルドドロー4を1枚持っています、同じように考えるとドロー2は3枚持っています……風のドロー2土のドロー2、そして水のドロー2!


そして、私がリバースを持っていないことを見越した上で、マスィさんは水のリバースを当ててきた……ということは、今のマスィさんはリバースを持っていない。残す理由がない。ついでに言うなら『2』も『ワイルド』も残していない!)


 ナルの導き出した答えは、ことごとく当たっている。

 今のマスィの手札は28枚。その内訳は風の3風の3土の3炎の4水の4風の4水の5風の5風の5炎の6土の6炎の7土の7炎の8風の8土の8土の8水の9風の9風の9土の9水のドロー2風のドロー2土のドロー2水のスキップ風のスキップ風のスキップワイルドドロー4。

 スキップカードの枚数や、数字カードの詳細までは読めていないものの、そんなものは土台不可能であると割り切っている。

 相手のワイルドドロー4、ドロー2の枚数が読める。ナルにはそれさえあれば、勝利への道をこじ開けることができると確信していた。


「水の5炎の5です」


 ナル、残り19枚。


「炎の7土の7ー」


 マスィ、残り26枚。


「こちらも、土の7、風の7です」


 ナルは一瞬迷ったが、手札にある『7』を全て捨てることに決める。


(私の『7』を全て捨てさせてから、水の7を出す可能性もありますが……まだここは仕掛けるタイミングじゃないはず。私がマスィさんだったら、相手の手札を減らしてから、水を使って妨害しますね)


 まだまだ手札が17枚もある状況で1枚引かせたところで、数字や記号が被る可能性はかなり高い。妨害としてはあまり意味が無いだろう。

 逆にここで引かせて『水の1』でも引っ張ってきた日には、妨害どころか上がりのアシストまでしていることになる。これではまるで意味をなさない。

 そう考えて『7』を捨てたナルに対して、マスィはというと。


「なるほど、考えた上でその選択をしたのなら、会チョーが見込むのもわかるよー、風の3風の3土の3ー」


 ナルのことを少し見直したような、そんな意味深な発現をして3枚のカードを場に送り出す。

 マスィ、残り23枚。


「土の4風の4です」


 ナル、残り15枚。


「よーし、風の4炎の4水の4。1枚どうぞー」


「う……」


 マスィ、残り20枚。

 マスィに言われたとおり、4を全て消費してしまったナルに水の4を返すすべは、ワイルドドロー4を除くと1枚もない。


(ワイルドドロー4はまだ使いたくありません、ここは引きましょう……)


 そうして、山札の上から1枚引いたナルは、すぐさまそのカードを場に送り出す。


「土の4でした」


「おっと、なかなかの悪運を持ってるねー。それじゃー土の6炎の6でー」


 ナル、手札は15枚のまま変わらず。マスィは残り18枚まで減らした。


「炎の0風の0」


 ナル、残り13枚。


「風の5風の5水の5ー」


 マスィ、残り15枚。


「1枚引かせてください……ダメでした。どうぞ」


「ふーん。水のスキップ風のスキップ風のスキップ、そして風の9土の9」


 ここに来て、とうとうナルの手札とマスィの手札の枚数が逆転した。

 ナル、残り14枚。マスィ、残り10枚。

 枚数という優位さもなくなり、ナルの心のなかにも若干の焦りが生まれてくる。しかし、それ以上に勝つための道筋もどんどんと絞っていける。


(さっき引いたこのカードは相手に知られていません、あとはギリギリまで数字カードを減らして一気に上がりたいところですね)


「炎の9土の9……」


 ナル、残り12枚。


「風の9、水の9ー」


(う……やられました。)


 ナルの手札を全て見抜いているという言葉に嘘はない。事実、終盤のマスィからは嫌がらせのようなカードが出されてくる。

 出そうと思えば、『9』をいっぺんに出すこともできたけど、あえて小出しにすることでナルの『9』を場に誘い出す。

 ナルの手札から『9』がなくなったところで、満を持して水の9をぶつけてこられる。

 誰が呼んだか、『水攻めのマスィ』。その真骨頂は最終盤でこそ発揮されていく。

 出せるカードがないナルは、山札から1枚のカードを引っ張ってくるしかなかった。


(……ここで水の1!)


 しかし、ナルの悪運はまだ尽きてはいない。


「水の1炎の1炎の1土の1風の1です!」


 ナル、残り8枚。マスィも残り8枚。


 マスィの手札は 炎の8風の8土の8土の8水のドロー2風のドロー2土のドロー2ワイルドドロー4。


 ナルの手札は 風の8炎のスキップ土のスキップ炎のドロー2炎のドロー2風のドロー2ワイルドドロー4、そして


(相手に知られていない唯一のカード……炎の8!)


 勝利への執念が、ナルの手元に8のペアを呼び寄せたのかもしれない。

 だけど、ナルにとってはこの炎の8には1枚のカード以上の価値がある。


「そろそろクライマックスかなー。風の8土の8ー」


 108枚のカードをフルに使ったこの戦いももうすぐ終りを迎える。その手始めに、ナルは5枚の手札を場に叩きつける。


「土のスキップ炎のスキップ、そして炎のドロー2炎のドロー2風のドロー2です!」


 ナルの手札、残り3枚。炎の8風の8ワイルドドロー4。


 思い切った手札の出し方に、マスィは思わず目を疑う。


[この子、自分のドロー2を全部捨てた? ……いや、もしかして、まだ正体がわかっていないあのカードはドロー2で、私を引っ掛けようとしているのかな?]


 マスィの作戦のキモは、先にナルからドロー2を引き出すこと。

 お互いにドロー2の枚数は3枚、ワイルドドロー4の枚数は1枚。撃ち合いになった場合は、先にドロー2を出したほうが負けるのは自明の理である。

 だけどその前提は、ナルがまだドロー2、ワイルドドロー4を引いていない場合に限る。


「水のドロー2風のドロー2ー」


 結果として、マスィは正体不明のカードがドロー2であることを恐れて、3枚あるドロー2のうちの2枚しか場に送ることができなかった。

 それに対してナルは、満を持してMANA最強のカードを送り込む。


「ワイルドドロー4、風です!」


 全く物怖じしない、自信たっぷりの様子で出すナルの様子に、深く考えこんでしまうマスィ。


[あのカードはドロー2じゃなかったの……? く、あの時3枚とも出していれば、このワイルドドロー4でこの子の手順を飛ばして私の上がりだったのに!]


「ワイルドド……」


 その瞬間のことだった。

 マスィの瞳に、口元を大きく釣り上げてニヤリと笑う少女の姿が映る。


[ワイルドドロー4……まさか、さっき引いたカードはワイルドドロー4!?]


 実際には炎の8でしかない正体不明のカードが、マスィの行動を大きく制限してしまう。

 勝負に出ても良かったのだが、先ほど中途半端にドロー2を残してしまったことがここで響いてくる。


[ここでワイルドワイルドドロー4を出しても、残りの手札は炎の8、土の8、土のドロー2……次のターンじゃ上がれない]


 さらに言えば、ナルの手札は残り2枚だ。仮に1枚がワイルドドロー4だとしたら、返された瞬間にマスィの負けが確定する。

 出すか、出さないか。

 圧倒的に有利な立ち位置にいたはずが、二択の選択を誤れば負けるかもしれないというプレッシャーの最中に置かれてしまった。


[確率的にはワイルドドロー4を出した方がいいに決まっているけど……この子から感じる迫力、そんなやわなもんじゃない!]


「さあ、ゆっくり考えてくださいね」


 ナルの口から流れ出てくるのは、威圧するような低い声。

 すっかり気圧されてしまったマスィが、二択の判断を誤るのにそう時間はかからなかった。


「出さない……14枚引かせて……」


 そして、14枚引き終わった頃合いを見計らったナルは、最後の2枚を無造作に場へと送り出す。


「風の8炎の8、上がりです」



 息詰まる攻防戦は、炎の8をワイルドドロー4に化けさせたナルの演技により、決着がついた。

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第5話 バザールでの戦い3



「さて、どうするよ? 5回戦もやるのか?」

「やります」

 一瞬の迷いもなく、ナルは返答をした。

(やっぱりこの人は本来の意味での必殺技なんて持っていない。あくまで普通の人……その人から1勝もできないなんて!)

 ナル自身は必殺技を持っていないとはいえ王族の端くれ、幼少期にはMANAの英才教育を受けており、その辺の一般人に負けるようなことはないという自負があった。
 しかし、そんな自負を店員は粉々に打ち砕いたのである。確率や必殺技などに頼らず、イカサマのみでナルを圧倒する堂々とした姿に、ナルも意固地にならざるを得なかった。

(私はMANAで勝てないからこんな生活をしている。それは認めざるを得ません)

 キッとした顔つきになって、店員の目を睨み返す。

(昔の生活を取り戻したい。家族に受け入れられる強い私でありたい。そのためにはこんなところで負けてられないんです!)

 そんなナルの気迫に、店員も少しだけたじろいだ。
 4回も敗北しながら、それでも諦めずに勝利を得ようとする少女の姿を見て、頭をポリポリとかきながら声をかける。

「アンタみたいな負けず嫌いは久しぶりだな。この額縁がそんなに欲しいのか?」

「額縁なんてどうでもいいです。私はアナタに勝たないといけないんです」

「えー。何でそんな目の敵にされてんのかなあ……」

「アナタには関係ありません。ほら、5回戦のカードを配りましたよ」

「おっと、いつの間に」

「それじゃあ5回戦を始めましょう。最初は水のリバースです」


 5回戦も進み、ナルの手札は残り3枚、店員の手札も残り3枚となっていた。
 今回のナルは場札をきれいに揃えるということはしていない。最初のときと同じように、出されたカードはそのままほったらかしで、場札はゴチャゴチャと乱れている状態であった。

「1枚引かせてもらいます」

「じゃあ、風のドロー2だ」

 相手の手の動きを見ながら、ナルは脳内で考えを巡らす。

(このお姉さんは派手な上がり方に執着している感じがありますね……)

 1回戦目は14枚もの大量ドローをさせた上での勝利。
 2~4回戦はスキップの同時出しでナルの手番を飛ばしてからの上がり。
 どちらもきれいに決まるとさぞ気持ちがいいであろう勝ち方だ。大量の手札をいっぺんに消費する快感は何物にも代えがたいものがある。

(だけどそのためには、戦いを長引かせて必要なカードを集めるスキがあります。イカサマしようが必殺技を使おうが、その点は同じ)

水のドロー2返しです」

「おっと、ここで4枚ドローかぁ」

(そのスキにつけ込みます!)

 全ては1勝をもぎ取るために、そのためだけにナルはこの試合に小細工を仕掛ける。
 負けっぱなしは許せない。何としてでも一矢報いなければという強い意志を胸のうちに秘めながら。

「ところでお姉さん、お姉さんはなんて名前なんですか?」

「ほ? どうした急に?」

「いえ、5回も戦っているのにお互い名前を知らないなんてのも気持ち悪いなあと思いましてね」

 ナルの言葉は、半分は本当で半分は嘘だ。
 自分を何度も負かしている相手の名前が気になるのは本当。あわよくばその正体と強さの理由について知りたいとも考えているのも本当。
 その一方で、今の質問にはもっと短期的な目的もあった。すなわち、店員の意識を一時的にでもMANAの外へと引きずり出すという目的が。
 その一瞬のスキを突くために、ナルは手札を裏返したまま自分の横に置く。

「ふーん。まあいっか。アタシの名前はセロだ」

「普段は何をされているんですか?」

「なんでこんなお見合いみたいな会話になってんだよ。普段? そのへんぶらついているよ。運が良ければ会えるかもな」

 会話を交わしながら、ナルは今まで手を付けていなかった場札の整頓に着手する。
 出されっぱなしの状態だった場札をきれいに重ねながら、ナルは店員の意識をそらすための質問を続けていた。

「その辺ぶらついて生きてるってことはないでしょう。何か仕事とか……」

「あぁ、仕事っぽい仕事はしてないんだ。まあ金はあるし、今んところは不自由もしてないな」

「質問に答えてもらったのにより謎が深まりましたね」

「まあな、ミステリアスな女性も悪くないだろ?」

「ミステリアス……? いえ、なんでもないです」

 ケラケラ笑いながら質問に答えてくれる店員のセロに対して、表情や目線などの観察を怠らない。
 ナルも楽しそうな様子を演出してこそはいるが、その裏では虎視眈々と小細工を仕掛けるタイミングを見計らっていた。

「ところでさ、お嬢ちゃんはなんて名前なんだ? こっちだけ名前が知られているってのも不公平だろう」

「それもそうですね。私の名前はナル……」

 店員セロの気は緩んでいる。そう結論づけたナルは、小細工を仕掛ける大きなスキを作るために、とっておきの情報を口にした。

「セオーリ王国の第7王女……」

 セロの顔に浮かんだのは疑問の色、僅かに驚愕したような表情も見せてくれた。
 そこにできた決定的なスキを見逃さずに、ナルは場札の整頓を終わらせる。

「と言ってみたいお年頃です」

 冗談めかして朗らかに自己紹介を終えたナルに対して、セロは安堵のため息を吐いた。

「お、おぉ。言っている意味はサッパリわからんが、心臓に悪いぜ。マジもんの王女様をMANAでボコボコにしたとか、どんな制裁が来るかわかったもんじゃねえし」

「それはすみません、時に水の9です」

「お、それじゃあ……」

 ナルの言葉をただの冗談として受け取ったセロは、MANAの続きをするために場札と手札を交互に見つめる。
 そんな時に、往来を行き交う人混みの中から一人の貴婦人が現れて、店員であるセロに声をかけた。

「ごめん遊ばせ。あそこにおいてある額縁は貴方が売ってくださるのかしら?」

「あ、ちょっと待ってなアネさん。すぐに終わらせるから」

 その言葉を聞いたナルの心がざわつく。
 思い出したのは先ほどの戦いのことだ。ナルが声をかけた直後に、セロは客であったおばさんから一瞬にして勝利を奪ってしまった。
 先ほどのおばさんの立ち位置には、今はナルが座っている。そして今のセロの目は先ほどのような優しいものではない。

「なかなか楽しかったけれど、そろそろ終わりにさせてもらうぜ」


ゾンビソウル
黄泉帰り



水のスキップ……ん?」

 水のスキップを出すと同時に、風の1 炎の3 土のドロー2を場札のカードとすり替える。
 しかし、セロが場札から回収してきたのは、炎の2 炎の7 炎のリバースの3枚。
 本来の標的であった炎のスキップ風のスキップ土のスキップも、一切回収できていない。


デッドオアデッド
不死鳥殺し



(場札を整頓するだけじゃなくて、こっそりとカットしておきました! 目的のカードはそこにはありませんよ!)

 目の前の少女が小細工を仕掛けたことに気づいたセロだったが、既に遅い。
 ナルの目には逆さまのカードは映っていない。場札からすり替えてきたカードの中にドロー系カードが入っている可能性もあったが、不思議と手札の中のドロー2を出すことに何の抵抗も感じなかった。

(不思議な感覚です。世界のすべてが私にドロー2を出せと教えてくれるような……)

 ナルは手札に入っていた2枚のドロー2を手に取ると、ためらいなく場札へと送り出した。

水のドロー2風のドロー2! MANA!」

「あああぁぁ!」


アンフィスバエナ
還らぬドロー2



「そして、風の1で上がりです!」

 大声でカードを場へと叩きつけたナルのもとに、周囲から痛々しい目線が注がれる。
 先ほどの貴婦人も、この2人に関わるのはやめておこうと思ったのか、そそくさとその場を離れていってしまう。
 しかし、周囲の目線など気にはならない。圧倒的な強者であるセロから1勝を奪った喜びと充足感が、今のナルの心を埋め尽くしていた。

「か、勝ちました……よね?」

「……ああ、アンタの勝ちだ。額縁でも何でも持っていくがいいさ」
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