表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
結論から述べると、それは偶然だった。  作者: 月乃宮 夜見


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/50

開始13

ネディネーネとのカウンセリングが終わってから数日経った。そこで気付いた事がある。


「(彼女の服が、人間仕様になっている)」


この間まで、エルフの服だったのに。人間社会製の紺色のドレスとローヒールパンプスを着用しているようだ。髪飾りや化粧は変わらないが、服はエルフのものではなくなっている。


「(人間社会の物を購入できるようになったのだね……)」


謎の感心があった。これなら、きっと自身の部屋も過ごしやすいものにできているだろう。喜ばしいことだ。


そのはずなのに。


「(……何か、否定的な感情を抱いている?)」


リコリスは何か、一瞬だけ不快感に苛まれた。


「(なんだ、この感情は)」


無論、リコリスも人間だ。だから、楽しいと言う感情や不快だと言う感情を覚えたことはある。だが、これは今までに感じたことのない感情の流れだった。


「……なんだろう、これは」


覚えのない感情が不快だ。すぐさま自身に何か呪いか魔法がかかっていないか確認する。だが、何も異常はない。


「身体の不調か?」


精神的、肉体的不調は魔法薬で治せるはず。肉体的損傷は無い、と分かった。


「では、これは精神的なものか」


精神的な問題なら、魔法薬で治せる。それに安堵し、すぐさま精神的不調を治す魔法薬を入手して飲んだ。


「……魔法薬の味が、変わった?」


リコリスが所属する写本部署では、あまり魔法薬は使用しない。だから久々に飲んだのだが、今までの魔法薬と何かが違った。何だろう、と内心で考えていると


「ん、それはネディが作った魔法薬だよ」


背後から声をかけられる。フォルトゥナだ。彼女は知り合いを妙なあだ名で呼ぶので、ネディは恐らくネディネーネのことだろう。


「なるほど。彼女が作った魔法薬か」


確か、彼女は魔法薬を作る際に生命魔法を込めるのだったか。どうりで身体が軽くなった訳だ、とリコリスは納得する。ただ、感じた不快感は消えなかった。むしろ、少し酷くなったような。


「何かお探し?」


「精神的負荷を軽減する魔法薬を」


「おっけー。珍しいね、リコりん。何かストレス?」


「それが、分からないのだよ。今探っているところだ」


「ふん?」


フォルトゥナが首を傾げる。見た感じでは、精神的な不調は見えなかった。それに彼が原因を特定しきれていない、と言うのも珍しい話だった。


「必要があれば、ちゃんとしたとこでメンタルケアとかしに行きなよー」


「分かっているとも」


いくつか魔法薬を入手して、自室へと戻る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ