第12話 魔法は友達
先生と馬鹿な事を話しながら古い本や資料を読んでいると、色々と新しい魔法のヒントになる。
「魔法って何でもできそうですね。こんなの欲しいと思ったら出来ることも有りますし」
「それは君だけだぞ。ただ間違っても外で使うなよ。捕まるぞ。最悪解剖されるぞ」
「じ、じょ、冗談ですよね?解剖なんて。こんなに元気に生きているのに」
「まあ中には中を見たら男でも魔法を使える理由が分かると考えそうな奴もいると言う事だ」
外では、魔法は封印だな。
「移動系の魔法とか空間に荷物しまえる魔法ってないんですか?」
「あるぞ」
「ではこんな感じかな?精霊さん、ここからあのドアの前まで一瞬で連れて行ってください。あっ!出来た!次はこの石を空間にしまいたいな、出来た!。次は取り出したいな、できた!。両方できました」
「いやあのさぁ、有るにはあるがこれ物語の中の魔法だぞ……もう驚かないがな、秘密を守る為やっぱり結婚するべきだ。なあこんな事世間に知られたら君は生きていくの辛いぞ。結婚したら知識有るものが支えあって生きていける。素敵じゃないか!」
「そんな……先生。秘密を話すなら貴族とかの元で働けなくなりますね。簡単に話すような奴、近くに置けないですよね?こまりますよね。今なら子守するだけで給金がもらえる仕事が有ります。現状で満足すべきでは?」
「お前私より年上だろ?子供に言いくるめられた……」
「気分転換にお茶でも飲んで続きしましょうか?」
「だからお前何歳だよ、なんでそんなに落ち着いてる?」
「淑女がそんなに騒ぐものでは有りません。私は3歳です」
そこに来客を知らせる声がかかった。
「来客ですか?僕に?……先生も一緒でよろしいですか?」
「大丈夫です此方に……」
「ソマリ様ではないですか。あれ?お隣の可愛らしい人はもしかして?」
ソマリ様が連れていた子供が軽く礼だけした
「元気にしてたか?アウラは迷惑かけてないか?」
「大丈夫ですよ。いい人です……多分」
「先に挨拶良いですか?私はローズとアイスバーグの子供で3歳です。名前はまだ有りません。これからよろしくお願いいたします」
「わたししょまりししゃくのかわいいめいしゃんしゃい」
「この子が君の婚約者だよ。こちらはまだそんなに話せないんだ。照れてるのも有るかもしれないが」
「いえ、まだ小さいのですからそれだけ言えたら十分でしょう?」
「君と話していると常識が分からなくなる。君も同じ年齢だよな?」
「そんなのは些事ではないですか」
「……」
何故か変な顔をされた。常識的な対応しているはずだが?ずれてるのかな?
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