第1話 転生
新しく始めました。1話あたり短めです
もう30歳か……俺は何をしてるんだろう。
昔は20代で結婚し30になったら家買って子供も居て……
そんな現実はなかった。別に最低の生活をしているとかではない。
年収も平均位は有る。逆に言うと今まですべての様に平均だった。
今は居ないが彼女でって居たし結婚も考えていたが、相手はより好条件の人の所に行った。
別に恨んではいない。より良い条件に惹かれるのは仕方ないだろう。
まあ方法としてはどうかと思うが。
まあ正直に言って今の人生に楽しみがない。酒もたばこも車も運動も好きではない。
友人には趣味を見付けろと言われるが、それってどこにあるの?って感じだ。
海外でも行ったら何か変わるのだろうか?社員旅行で海外に行ったがまあ楽しかった程度で
日焼けが痛かった位しか覚えていない。
何か無いかな?と考えても何もない。趣味は無くても腹は減る。
料理も出来ないし弁当でも買いに行くかな……。
それが俺の普通を壊すことになるとはその時は思っていなかった。
普通に歩道を歩いていた。急に背中に何か当たり吹き飛んだ。
これは普通じゃないな。それが、一回目の俺の人生の終わりだった。
「普通の何が悪いんだ?」
突然声が聞こえた。あれ死んでなかったのか?
「いや、もう死ぬぞ」
「そうなのか?」
「で、普通の何が悪い?」
「別に悪くはないが、何かこう楽しみがないと言うか何のために生きてるのかとか……」
「生きてる実感が欲しいのか?」
「そこまで言わないが……と言うかあなたは誰ですか?近くに誰も居ないと言うか何もないように見えますが?」
「まあ簡単に言うと”神”みたいなものだ」
「失礼いたしました。神様とは知らずに……」
「気にしないでいい。人間の礼儀は分かるがそんなものは求めていない」
「ありがとうございます」
「そうだ良かったら違う世界で生きてみないか?」
「それってよくある小説のような?」
「知っているなら話が早い」
「友達がそういう話が好きでよく聞いてたので」
「では次は楽しい一生であればいいな」
「少しお待ちください。え~あれなんだかな?あっ魔法とかは使えますか?」
「魔法?そう言うやつか。いいぞ。」
「今頭の中見ました?ってそんな訳ないですよね……」
「見たぞ。説明速くて楽だろう」
「普通は出来ませんよ」
「神って普通か?」
「納得しました」
なんか意味の分からない会話の後、異世界行き新たな人生が始まった……
新生児からか……。
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