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あらたなる敵

モンターク「オルガンさんはこんな化け物と戦っていたのか。ニアさんが左から攻撃右はティナがいるのに3対1でこのザマなの」


ソイ「準備OK?モンターク行きますよ」


モンターク「ええ、お願い」


此処でソイが呪文の詠唱に入るソイ「ソードスキルアップ30倍だ」


流石の今のモンタークでも30倍のソードスキルアップ何て体が持つ筈もない。

それでも斬り掛かる。



これで優勢だ大魔王の右腕を斬り落とした。


モンタークの体がもう持たない。


稽古では何度かやった事はあるが稽古の成果以上の力は発揮している。


師匠に教わった技を発動するしかない。


モンターク「秘技龍閃光剣」


大魔王を横に打った斬って大魔王は倒れた。


頭の中にオーケストラのファンファーレ演奏が鳴り響く


しかしそのメロディはマイナー(短調)の為暗い重苦しい曲に聞こえてくる。


メジャースケールのメロディが聞きたいなピアノ途中で辞めなければ良かったなとモンターク。


モンタークは倒れた.



倒れたモンタークは空を眺める黄色い雲が浮かんでいるのが見えた、そして其れを最後に意識は周りの全てが湾曲している様に見え意識が途切れた。


黄色い雲など地球に存在しない。


此れは物語とは別のモンターク自身の悪夢の始まりだ。


モンタークは現世因果律を超えて科学非科学の迷宮に入り込んでしまう。


ティナ「やったのね!」


ソイ「良かった。後はモンタークの意識が回復してオルガンさんが無事なら」


さて大魔王を倒した仲間達は此処で不思議な現象を見る事になる。


魔王のデカい体は灰のように消えていったが其処には一人の男が横たわっていたその男とは。


ムーア「と、父さん!?」


バディ「せ...成長したなムーア」


バディ「俺はこのザマさ、誰かに倒されるのを待っていたんだ。前に仙台に大魔王が直々に攻め込んできた際、ムーア家に伝わる秘伝の薬を使って大魔王イデアルと同化しある程度だが力を抑え込む事に成功した。此れは長年研究してきた私にしか出来ない」


確かに大魔王にしては圧倒的な威圧感が存在していない事を戦っている皆が感じていた。


バディ「ムーアお前は勇者の血筋を引いている。

勿論私もだそして勇者の血筋を引くものは皆異星人の末裔だ。」


勇者には2種類いる。


純粋な血を引く勇者、それは殆どいない2割程度だ。


そして勇者の8割が異星人の末裔だ。


バディ「我が故郷、月の裏側が他の異星人に襲撃され星を乗っ取られた。

圧倒的な力だった。」


バディ「支配下に成り得ぬ者達はこの星地球へ降り立ったのだ。

其処で力を蓄え異星人との戦闘準備をしていた。異星人を倒す戦力を残す為、攻めてきた事は1度しかなかった。そして奴等は異星人を倒した後地球を征服するつもりだったのだ」


バディ「しかしイデアルが倒された今、バランスは崩れ異星人は必ず地球に遣って来る。正しい言い方をすると既に来ている。メタルモンスターは月ではなく侵略者達の星からの生き物だ奴らは特殊だろう」


ソイ「確かに思い当たる節はある」


大魔王や大神官はモンスターを連れ月から逃げて来た。


それ以上に強い奴等と考えるとぞっとするとソイは思った。


バディ「勇者の秘密を知るのは今や私だけだからな。それに其方達に倒されるのも想定内だった。若しかしたら既に軍や政府はこの状況を把握しているかもしれんぞ。」

大魔王の目的は地球人ではなく異星人!?


バディ「徐々(そろそろ)私は灰になる。兎に角強くなれ最最もっともっと


言葉を言い終えて灰になっていった。


ムーア「父さぁーん」


オルガン「残念だったなムーア」


ムーア「ああ、でも父さんは地球を守ったんだ」


ティナ「兎に角大魔王以上の異星人が地球に向かって攻めて来るんでしょ!?太刀打ちできねーでしょ。力を抑えた大魔王にだって私達こんなに苦戦したのに」


オルガン「だったらもっと強くなれば良いさ。何なら僕一人でも殺ってやる」


オルガンの顔は真っ青だ。


ソイ「オルガンさん大丈夫だったんですか」


オルガン「ああ、矢張りムーアは優秀だよ」


ニア「でもそうね大魔王を倒してもモンスターは消えない。ゴブリン何かは繁殖し続けるし大神官も未だ未だいる。脅威はまだ去ってはいないわ」


オルガン「誰かが殺らないと。幸いな事に現在この世界は冒険者達で潤っている。軍隊だってある。何処どこぞの馬の骨か知らんが地球を侵略するなら打っ潰すのみだ」


オルガン「兎に角この事は軍に相談しないと。僕達だけでどうにかなる問題じゃない」


オルガンは流石に疲弊していたハッピーエンドから地獄の底迄落とされたのだから。


オルガン「パレード何て気分じゃない」


ヤマト「オルガン大丈夫か?」


オルガン「ああ、でも参ったね軍に行く時はヤマト、お前も来てくれ」


そんなヘトヘトのモンターク達の前を犬をさんぽしているおばちゃんが通り過ぎようとしている


おばちゃん「あら良く会うわね?何?大魔王?まぁ怖いさームー君帰りましょうね」


ティナ「おいおい此処何処だと思っているんだ」


ソイ「怖いもの知らずだね」


その後方でこの光景を見ている2パーティがいた。


渚「漸く大将殿の目の上の(たんこぶ)痰瘤が消えたな」


ガイア「俺なら最淡白あっさり倒してたのによぉ。殺っときゃ良かったぜ。にしてもオルガンて野郎昔っからいけ好かねーな。どうせ暁大将が軍に引っ張って来るんだろう!?」


渚「大将殿から軍は動くなとの禁止令が出ておるだろう。それにオルガン殿は強いぞ、ダークマター食らって回復している。恐ろしい生命力でござるな」


ガイア「まぁ俺程じゃねぇがなぁオルガンといい、あのモンタークといい、冒険者出身で大剣使いか。いけ好かねぇ」


渚「お主となら良い勝負になるでござろう。さて軍に戻るか組織図も大きく変わりそうでござる」


軍本部にて

暁「五月雨の予想通りの結果になったな。オルガンの奴め、到頭とうとう殺ってしまったか。此れで全てが動き出す、しかしオルガンを責める事は出来ん」


五月雨「冒険者の力を侮っておったのう」


五月雨「これでマーズ星人との戦闘は避けられない」


暁「何れはこうなる運命。その為の例の計画を軍が総力を上げて進めているのだ。」


ティナ「モンターク!しっかりして起きてよ」


ソイ「脈はありますよ死んではいない様です」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そしてモンタークが目を覚ました場所は見覚えのある街だった。


そう昔、両親と住んでいた家である。


モンスター達に襲撃されている様だ。


モンターク「家に帰らなきゃ」


そして家の前にトロルが3体が包囲していた、今にも家に入りそうな勢いだ。


モンターク「3連斬」


三つの斬撃がトロルの首を切断した。


余りにも鋭利な切り口で首は切断されても数秒間は胴体の上に乗っていた。


トロル3体を瞬殺したモンタークは家の中に入る。


モンターク「大丈夫ですか?」


其処には8歳のモンタークと両親がいた。


モンターク「お母さん、お父さん」


モンタークは泣き出してしまった。


母「貴方は誰かしら?助けてくれて有難う御座います」


モンターク「私だよモンタークだよ」


父「モンタークなら其処におりますよ」


そして8歳のモンタークと目が合う。


年は違えど自分自身と対峙する、アメリカのリンカーン元大統領や芥川龍之介が体験したドッペルゲンガー現象だ。


過去の自分と会うタイムパラドクスが発動したか

その瞬間目眩がして周りの世界が湾曲しているように見え再び意識は遠のいていった。


「モンターク!、モンターク!」


その声によって目が覚める。


モンターク「此処はどこ?」


ティナ「何いってるの大魔王の城でしょあんたが大魔王倒したんじゃない」


モンターク「さっきのは夢!?いや違うシュールすぎる」


ソイ「何寝ぼけてるんですか、私達は大魔王を倒したんですよ」


モンターク「私が意識を失っている間に何が起きたか話して」


ソイとティナは経緯を話した。


内容はオルガンが無事だった事や大魔王の正体や異星人の事まで。


ティナ「これで全員無事で大魔王討伐完了ね」


無能勇者と有能な仲間達は大魔王を倒したのであった

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