第二話
・・・はぁ。
皆に言っておかねば成らぬ事がある。
それは・・・
「ちょっと、聞いてるの!?」
「!?・・・ん、ああ。聞いてる聞いてるー」
「本当に聞いていたの!?では私がどういう話をしていたか仰いなさい!?」
!
まさかそうくるとは・・・!
恐るべし希叉。
「えと・・・・だな。・・・」
「早く言って御覧なさいよ?どうしたの?まさか聞いていないとは言わせないわよ。」
「あっ!そうだ!!そういえばなんか給食の話してたような・・・?ねぇ、給食の話だったよね?」
「がはぁ!?」
俺の顔面に希叉の膝蹴りがお見舞いされた。
「い、てぇっ・・・・」
「あんた!!!?ブチ殺されたいの!?私の話を聞いていないなど不届き千万!!
そこになおりなさい!!私が自ら天誅を下してやるわ!!!!!」
「いや・・・、もう天誅下ったんスけど・・・」
「あれしきの事であんたが犯した罪を償えるとでも言うの!?
私のこの刀の錆にしてくれるわ!!有難く思いなさい!!」
「て言うか貴方・・・、刀装備していないじゃないスか・・・」
「五月蠅いわね!?お黙りなさい!!さぁ、早く謝罪しなさい!
さすれば、私も心が寛大だから許してやってもいいわよ。」
畜生この女、調子に乗りやがって・・・!
いや、でも今のは俺が悪いか。
「・・・話聞いてなくて悪かったな。ごめん。」
「・・・それだけ?」
「?それだけって何が?」
「だから!!跪いて許しを請えと言っているの!!!そう、例えば『僕みたいな人類の塵、糞蟲如きが、貴方様のような神を超越した素晴らしい存在に向かってしかとをかましてしまった事を深くお詫び申し上げます。何でもしますから、許してください。この罪深き♂豚を許してやって下さいませ。』とか」
・・・はぁ。
俺は言われるがままに土下座し、許しを請うた。
「僕みたいな人類の塵、糞蟲如きが、貴方様のような神を超越した素晴らしい存在に向かってしかとをかましてしまった事を深くお詫び申し上げます。え~と・・・なんでしたっけ?」
「はぁ・・・。もういいわ。貴方に構っていたら
いくら時間があったって足りないわ。兎に角今日、私の家に来なさい。分かったわね?」
「・・・行きゃあいいんだろ、行きゃあ。・・・はぁ。」
なんだか嫌な予感がするのは何故だろうか。