表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/1

新米女神

ここは、人間よりも上の生物の神達が


住んでいる天界




私の名前はオリビア・クウラという新人女神よ。


今は数年に一度開かれる『モンド・ライトル』という大きな会議に初めて参加している




「はーい! 女神の皆様集まっていただき誠にありがとうございます! 司会を務めるのは、この私、『レイト・ミンカ』ですーー


! 以後お見知り置きを」




ノリノリの口調で司会を務めるレイトさん。


じゃっかんオカマだけど、色々世話になった男神だ




おっと説明が遅れたわね。




このモンド・ライトルというのは、簡単に言うと、『勇者の引き抜き』だ。




実は、世界は数千個もある。




そのほとんどが魔王に支配され、苦しめられているから、天界が若くして亡くなった死者の魂を復活させて、私達女神がその勇者に付き添って世界を救うと言うこと。




「あわわ、なんか凄く緊張してきた……」




初めてと言うこともあって、私の体が震えてる。




「大丈夫、リラックスして。」




私の肩にポンと手を置いたのは先輩女神の


クレア先輩。




新人のわたしとは、容姿も経験も比べ物にならないほどのベテラン女神。




「はい……ありがとうございます!」




一旦落ち着いて、いつものペースを戻す。




「それでは〜! 今からモニターに世界を救うかもしれない勇者候補を映し出すので、


この人! って人が来たら手を挙げてくださーい!」




レイトさんがそう言うと、女神達の視線がモニターに向く。




「まずは〜……サジア・アリー!」


レイトさんの合図でモニターにステータスが映し出される。





サジア・アリー  レベル1


HP;350 MP;22




攻撃:120  防御:60




魔法攻撃:125 魔法防御:55




運;50  素早さ:95




「へぇ〜、こんなふうに決めるんだ……


いや感心してる場合じゃないか!」




サジアさんのステータスを分析してみる。




「HPが高くて……あ、攻撃も魔法も両方できる! でも防御力が不安ね……」




そして、私が悩んでいると……




「私がやります」




クレア先輩が颯爽さっそうと手を挙げる




「へ!? ちょ、先輩早いですって!」




他の女神達もその早さに驚愕していた。




「どんな人でも、魔王に対抗できるように、きっちりサポートしてあげるのが女神である私達の使命よ」




ぱ、パネェ!




「OK! じゃあベテランのクレアさん!


サジアさんをよろしくーー!」




「はい! 任せてください!」




クレア先輩は、前に出て、レイトさんから


とあるビンを受け取る




中には白い物体がフワフワ浮いてる。




恐らくあれは、サジアさんの魂だ。




あれを復活の儀式をして、元の肉体に戻してあげる。




ビンを持って、元の私の隣に座る




「先輩すごすぎですよ! なんの躊躇もなく……」




「盛りすぎよ、私だって少しぐらい考えるわよ……ごめんなさい、ちょっと席を離すわ」




先輩は、立ち上がって部屋から出る




私も早く決めないと……




______________


______________




……決めれない!




どうしよう……いざ手を挙げるとなると、なかなか勇気が必要だ。それに私は、新人だから被って、話し合いになるのもできれば避けたい。




なんか先輩どこかいっちゃったし……




しかし、100番目に出てきた勇者で私のこの


ウヤムヤな気持ちは一変した。




「それではナンバー100……レオ・クローバー!」




レオ・クローバー レベル1


HP:950 MP320




攻撃;750 防御;580




魔法攻撃;600 魔法防御:550




運;250 素早さ:820




……いやたっか! これまで出てきた勇者とは一線を超えるほどのステータスの高さだった。




しかも……




「あれ? 誰もいない感じですか? 誰かいませんかー!」




手を挙げる女神が一人もいなかった。




はっ! もしかして皆さん新人の私に気を遣って……よし! その期待に答えようではないか!




そして、ちょうど話が終わったクレア先輩が


帰ってきた。




「オリビア〜、誰に決めた……って、ちょっと待って! その人は……」




「はーい! はーい! 私がやります!」




クレア先輩がなんか言ってた気がするけど


その前に私は、手を挙げた。




「はーい! じゃあ新人のオリビアちゃんね! 誰か異論はないー?」




周りを見渡してみても、誰も異議はなかった。




なんか哀れみの目を私に向けてるけど……




「異論はないね! じゃあオリビアちゃん! よろしくね!」




「はい!」




私は、ビンを受け取って、席に戻った


























評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ