カレーは美味しいで よーそろー
マリスーに帰ってきた私たちはまず学園長のお出迎えがあった。
学園長から「初任務が実戦となってしまったがまずはお疲れさま」とそして新たにELEWに生徒が乗ることを告げられた。
右舷艦橋に副艦長 依羅 瑠奈
航空隊a小隊隊長 希望 運命
航空隊β(ベーター)小隊隊長 雨色 朧
他十二名
左舷艦橋に副艦長 水倉 楓
航空隊c小隊隊長 米町 真音
航空隊d小隊隊長 八木沼朱夏
他十二名
封筒の中身確認して何処に乗るかちゃんと見ておくように。
出航は明日の1000(ひとまるまるまる)にする
その後は敵主力艦隊と戦う事になる。
艦長及び副艦長は四名は明日0800(まるはちまるまる)に旗艦ELEWの第一作戦室に集まってくれと伝えられた。
その後、新規生徒は部屋へ荷物を置いて食堂に集まってきた。
暫くしていると、生徒が全員集まってきた。
「船舶料理士長真偽 渚です。此方が料理士の美茄冬と神子都です。此れから食事の担当をさせて貰います。今日は金曜日なのでカレーの日です。ELEW名物、ELEWカレーです。どうぞ召し上がれ」
「あれ?何か3人似てない?」
と誰かが言った。
「実は三つ子の三姉妹です。見分け方は、性格が悪いのがなぁちゃんで、性格がキツイのがみなちゃん、一番性格が可愛いのがみこりんです。簡単でしょう?此れから宜しくね」
と三女のみこりんが言った。
なぁちゃんは「誰が性格悪いですって」と怒りモード。
みなちゃんは「性格キツイのもなぁちゃんでしょう?私にするなぁ」ハァハァハァ
「まぁまぁその話はそれまでにしてカレー配るから並んで」
と言い出しっぺのみこりんは話を折った。
そう話すと、何処ともなく歓声が上がった。
「カレーじゃん、やっぱ艦はカレーだよね」
他の場所では
「と言うか三女が一番性格ヤバイじゃん」
聞こえないように呟いていた。
「でもELEW名物ってまだ出来立てだから名物も何も無いじゃん」
て呆れ顔で
「これから名物にしていくんだよ。ただ名物に旨いものなしと言葉がある様にこのカレーが旨いとは限らないよ フッフーン」
と得意げな顔で話していた。
「あらあら、旨い不味いは食べてからはなして ね」
とスプーンにカレーを載せたスプーンを得意げな顔していた口の中に放り込んだ。
ウッとなった顔がみるみる赤い顔になった。
「どうですか?ELEW特製殺人カレーの味は?」
「殺すんかーい」
と一緒に話ていた子が言った。
そして「水、水、水」
と水をガブ飲みした。
「あらら、水を飲むと辛味が広がって余計辛いですよ」
「ウェー、辛い辛い誰か助けてぇ」
ともがき苦しんでいた。
「はい、ラッシーこれを飲むと少しは和らぎますよ」
と目は引きながら微笑んでいる。
「味に好みはあるから仕方が無いけど決して不味いものを提供するつもりはありませんので悪しからず」
と料理士長渚は去っていった。
「此れは流石にまずいだろう?」
と涙目でさけんでいた。
「そのまずいは悪いの意味かしら不味いの意味かしら、どちらの意味か教えてほしいですね」と先ほどの殺人カレーをスプーンに載せてもう一度口に入れるそぶりをした。
後ろへ慌てて下がり悪ふざけの意味のまずいです。決して食事の事ではありません」
と震えながら答えた。
この事態を見ていた全生徒はご飯の事でケチをつけるのは止めようと思った。
そんな事よりこのカレー実際は無茶苦茶美味しい。名物にしてもいいくらいの味なのだ。
彼女たちからしたら三年間船舶料理士の免許を取り、みんなのために食事を考え腕を磨いてきたのだ。誰も知らないが、中学の給食も彼女たち調理科が担当しているのだ。一年生から三年生まで、味の継承から新規新作まで切磋琢磨してきたのだ。だからこそあの様な事を言われるのは冗談でも許せないのだ。自分たちでなく料理科全員が悪く言われた気になってしまうから。それだけ料理科は学年を隔たりの無い唯一の科目でもあった。
暫くラッシーで舌を癒していたひまりがELEWカレーを恐る恐る食べた。
「うっまい」
と声を上げた。
「でしょう」
と今度は満面の笑顔で渚は答えた。
「先程はすみません」
と誤った。
「いいわよ、此れからは食べてから批評してね。出来ればこうしてくれるともっと美味しくなるかも見たいな意見でくれると嬉しいんだけど、カレーにしても甘いのが好きな人から辛いのが好きな人までまちまちじゃない?だから甘い派はどの位いるのか、色々聞きたいのよ。アンケート配るからみんなも書いてね。艦に長く居るとね、食事が唯一の楽しみと言う先輩方も多いらしいから、皆んなの食事も其れなりに味を変えていきたいのよね。
食事が終わり、皆んな部屋に戻った。
艦長以下、副長、航空隊隊長はまだ食堂にいた。
「少し話をすり合わせたい事があります。」
冬花が話し始めた。
「右舷、左舷の指示は基本、私か紅葉さんが行います。しかも別の艦橋になる為細かな指示は出来ません。基本右舷、左舷の副長は各々の判断に任せます。元艦長出身である事は逆に良かったと思います。ただし初弾は此方の指示に従って貰います。隠密行動中に勝手に発砲されても困るからです。航空隊についてはこちらから出撃の指示をしますがその後については撤退などは副長の判断で構いません。その連絡を此方に連絡を下さい。最後に、私どもの艦長は直感で動きます。これからの行動をしっかり見極めどう行動すればいいかを良く考えてください。でないと突然艦が動いて、主砲の照準が変わる事にもなります。また基本攻撃範囲は右舷、左舷は前後上下が担当になります。本体は前後左右が担当になります。航空隊隊員も全員で20名しかいません。敵を倒す事も重要ですが、生きて艦に戻る事を最優先にしてください、私からは以上です」
「何か質問はありますか?」
と時雨艦長から私からの意見ですと冬花の発言に付け加えたかのように話てきた。
皆んなまだ何がわからないかわからないのが現状なのだから質問もない。
「では問題が発生した時その時その時話し合って行きたいと思いますので、各員明日に備えるように伝えてくださいでは解散して下さい」
と時雨は締めくくった。
冬花と紅葉は、
「時雨さんの指示に従ってくれますかね?」
「どうかな?時雨ちゃんは宇宙のお母さんだからね」
「まぁ指示に従ってくれるように努力するよ。皆んなが冬ちゃんや紅葉みたいなら私は楽だけど、仕方が無いよねこればっかりは」
と三人だけで話をして部屋に戻った。
時雨たちはベッドに横たわった瞬間どっと疲れが走りそのまま眠ってしまった。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
今回は出港前前日の何気ない食事をテーマにしてみました。
次回は主力艦隊との対峙です。バトルまでかけるかわかりません次回更新は土曜か日曜には上げたいと思います。