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プロローグ・回想
初めましての方は初めまして、織稚影願と言います。
ほとんどの人がはじてましてだと思います。
拙い小説ですが、どうぞ、最後までお付き合い下さい。
ペンは剣よりも強し。
この格言を言った人は、とても偉大な人だったのだろう。その人の名はエドワード・ブルワー=リットンという。後にリシュリュー枢機卿の名で知られるこの人は、素晴らしい作家だと私は思う。
おっと、突然の事で驚かせたか。実は、俺は『ペンは剣よりも強しという』言葉を信じ、ラノベ作家を始めた。
すると、どういう事だろうか。めちゃくちゃに売れた。異世界系や近代世界戦闘系など、色々なところでキャラクターに戦わせた。
しかしまぁ、戦うことがまずないから、そんなペンは剣よりも強しなんて言葉、どうでもいいのかもしれない。
ただ、俺にとっては……最高すぎる格言だと、また思う。
こんな……異世界で戦うことになってしまっては。
──流石に思ってしまう。