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部屋の鍵は閉鎖世界ーディストピアー行きでした。  作者: 桜木龍暁
第一章  日常編
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第一話  空想の家族 パリアファミリー

ほんへ。

さぁ始まったんです。いってみよう。

圧倒的存在感をかまし出す壁に囲まれていて、その中で最も目立つ高い塔、川によって離されている屋敷(?)や住宅街や商店街、かなり遠くにあるが如何にもというような城、明らかに自分たちがいた世界でないことは三人は、分かっていた。

「だからですね?此処は私たちがいた所ではなくて別世界なんです。そこで質問ですが、君たち二人はついさっきまで何処にいましたか?」

「家」

「そうです。では此処は君たちの家ですか?」

「ううん。」

「つまり此処は別世界です。」

「・・・ええっと、ん?」

「だからで・す・ねぇ!」

そう二人、厳密に言うと青年と女性と少年は理解したが少女は意味が分かっていなかった。なにが分からないかというとそれすら分からないのだ。一方男性側は

「フハ!なんだあの子、頭やばくね?」

「す、すいません!迷惑かけてしまい・・・。昔っからなんで、どれだけ僕が苦労したやら。はぁ・・・」

「マジっ!そりぇ改めて凄いねぇ。」

「ある意味、ですがね。アハハ…。」

少女の理解度に頭を悩ませていた。かなり酷いらしい。

「ま、いいや。取り合えず誰かが誰か分かんねぇから自己紹介しようぜ~。」

「んじゃ、お姉さんからどーぞ。」

女性に自己紹介を進める青年。なんか手馴れてないか?

「あ、はい。私の名前は山吹 涼(やまぶき りょう)です。大学一年生ですね。えっと、得意なことは料理、ですかね?」

典型的な自己紹介の涼。会釈が上手いから箱入り娘の匂いがすrゲフンゲフン

「はいはーい!次セツねー。セツの名前は朱宮 雪花(あけみや せつは)です!セツ、て読んで下さい!中二になりました!頭を悩ませる?こともありますが?末永くお願い致します!」どやぁ

「で、合ってる?フウ。」「合ってなんかなぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃ!!!」

笑いを堪えながらよろしく、と涼と青年。

顔を真っ赤にしながら否定するフウ。

フウは、アワアワしながら必死で日本語の使い方を諭す。

青年は腹を抱えて笑いすぎて嗚咽を出し始めている。涼の方も顔に手を当てて悶えている。その様子を見ていたセツは、

「え、え、え、?そ、そんなに可笑しかっただty/////うぅ。」

「アッハッハッハハッハッハッハ!噛んだし、可笑しいしw。クククwブハッ!」

「あーーもーー収集ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

初っ端からツボを踏んだセツ。ヤメロと言わんばかりに叫ぶフウ。またツボに入って笑いだす青年。そんな様子を見ながら微笑むー若干笑ってるー涼。

(仲が良い兄妹ですね・・・。ふふ、仲良くなれそうです。)

(クハハ!コレいつまで続くかね~。つーか腹痛てぇ・・・。)

周りのは誰もおらず、木々が擦れている音と、笑い声。川が時々光り、風が強くなる。そして何処からか爆発音が聞こえてくる。それも気づかず笑う四人。

今後大丈夫だろうか・・・

「あは、はは。えーと弟君?かな。くく、君の名前は?ははっ。」

あっと思い出して、セツを見ながらー睨みらがらと言ったほうがいいだろうー、

「う~うぅ。え、えっと僕はセツの兄の!朱宮 風月(あけみや ふづき)です。あー、一応フウと呼ばれているのでお願いしますぅ。妹がずいませぇん!」

セツの頭を下げながら自分も頭を下げる。

「気にしなくて構いませんよ。気が楽になりましたから。ふふ。」

「そーそー、気にすんな!」(むしろもっとやれwww)

ありがとうございます、と安堵の表情になる。

「んじゃ俺かな?俺の名前は竜堂 樹(りんどう いつき)。面白いことが大好きな高校二年でっす!

んー名前分かったから、どっか休めるとこに移動でもしようよ。」

「同感です。「はいっっ!!」「は、はい。」


四人は木々に囲まれている所を抜けていこうとする。あたりは夕方に近いのだろう。空には一番星が出ている。何処か目印があればいいんだが、森か林かも分からない為、探しようがない。

「川の匂いと風の向きから、それから先程爆発音があったので向こうですね。」

涼が指を指しながら先導する。

(ふーん、目と耳が良いのかね~)

実は、樹は宿を探すフリをしながら三人を図っていた。元々そう簡単に人を信用しない樹は、人と関わる時見分けて分類する癖がある。だからと言って態度を変えるわけではないが、小さい頃からの環境のおかげだ。そのお陰である程度助けられている。

(山吹は少してか、かなり弱そうだが感覚か良い方。双子の兄は貧弱決定。常に怯えてんな。けど警戒心は高い。妹は天然バカ。つまりバカ。うんバカ。好奇心はあるけど猫を殺しそうなぐらいだ。)

分類するのは直感だが、今後の活躍を見ていく必要がありそうだ。

樹は稀に見ないほどこの世界に興奮している。元居た世界ではろくな事しかなかったし、第一に逃げたかった。自分だけの居場所が欲しかったから。理由なんてどうでもいい。ただ、面白いことを見つけたかった。だからだ。

「なんかさ~時々光ったりしてません?ぼやぁって感じで・・・。」

「ん、言われてみればそうではあるね。」

木があるところや風が吹いた所などはほのかに光っている。不気味ではあるものの幻想的で綺麗ー美しいと言ったほうが似合うだろうーだ。ほのかに光っている所からは何故かウフフ、アハハと笑い声が聞こえてくるが、涼にしか聞こえてないようなので黙っておこう。

「ねぇねぇ、あっちの方になんかありそうだからセツ先に行ってきます!」

「あ、こら!セツ!す、すいません!僕も行っています!」

「足元気を付けてくださ~い。」

かなり森の中を歩いたが出口があるようだ-そもそも出口とあるのか?-。セツは好奇心のままに敬礼していきながら、目をキラッキラにして走る。それが心配で追いかけるフウ。仲が良いのは構わないが苦労しているようだな、少年よ。

  突如火の玉が飛んできた。  「下がってくださいっ!!」「下がれっ!」

涼と樹は即座に飛び出し、双子を庇う。フウに引っ張られ尻餅をつくセツ。理解が追い付いていない所で、もう一発、火の玉に続いて濁流が襲ってきた。物凄い勢いで襲ってきたため、樹は3人を抱えて地を蹴る。

(おいおい、いきなりはねぇだろ!つかとんでもねぇ威力じゃないの!?クソッ重い!!!!)

「い、樹さん!なんか飛んでるんですけど!?それよりも誰が打ったのか見えますかっ?」

「見えんっ!!!!」

謎の攻撃により砂埃ができて、何も見えない。そうしている内に二発、三発と攻撃される。

砂埃で見えないわ、背中の三つは重いわ、おまけに川に当たったせいでずぶ濡れだわで、腹が立ってきた。

「樹さん!何でも構いませんので、()()()7()0()0()m()()()()()()3()2()0()m()()()に当ててくださいっ!敵がいます!」

「サンキュー!お嬢さんっ!」

樹はロケットランチャーを掲げ、それぞれに八つ当たりを兼ねて五発ずつ打つ。

どっから出したのだろう・・・

???「ちょっ!まっ!はぁ!コレ追いかけんだけどぉ!!!!」

???「やっだっ!追跡機搭載とか打ったの誰よっ!殺すっ!」

効果覿面のようだ。だが余り効いていないの分からないが、逃げながらも攻撃は続く。誰か知らんが器用な奴らだ。樹はロケットランチャーと続いて、簡易な大砲を出して又もや無差別に打つ。敵なんか知らん。ムカついたからとにかく打つ。被害などなお知らんとばかりに打ちまくる。

???「だーーーもぉ!殴る!殺す!消してやる!」

「おっしゃ!問答無用で殺ッてやろうじゃねーの!」

敵一人と樹は頭に血が上り周りを見てておらず、ちゃっかり戦闘準備万端だ。先程の攻撃ばかりだとどんなことが起きるか分からないから、涼やフウ、セツ、そしてもう一人の敵も冷や汗が止まらない。

誰か止められないのものだろうか・・・

???「だから嫌なのよ、彼奴と組むのは!これだから脳筋野郎は!」

「あわわわわ!どうするどうするのフウ!」「ぼ、僕に言わないでよぉ!」



                -光の輪(ルチア・デ・アンネ)



樹は涼、風月、雪花と抱えて瞬間川を滑った。身の毛がよだつほどの威圧を感じ、目の前の遊びを投げ出すほど殺られる、と思ってしまった。見ることが出来なっかた涼はただただ困惑していた。かなり広範囲見ていたのに居ることも分からなかった相手に、恐怖を覚える。

そのモノは離れていても感じるほどの支配者の風格、光の化身と言っても過言ではない輝くと羽、プリズムに七変化する長い髪、そしてナニなのかすぐにわかる頭上の光輪。

てんし、だれが言ったか分からないがその通りだ。

すると敵二人は安堵しながらも、口元が引きついている。

???「相変わらずだなぁ・・・こえーよ(小声)。」

???「あー、助かりますぅ~・・・うちらより派手じゃん(小声)。」

天使は爽やかなスマイルで、「何か言いました?」冷や汗かきながら「「いえ、何も!」」


「レオナ、リガァロ、態勢を解きなさい。」


何気ない一言でも圧を感じる。フウとセツは怯えるとこしかできない。

「何ですか?勝手に止めないで欲しかったなぁ。アンタ、何様だよ・・・。」

(樹さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんんんん!!!!!)(何言ってんだあのガキィィィィィィィィ!!!!!!)

先程の戦闘と止められたことに対して、樹は天使を煽りに煽る。圧倒的差を見た三人もレオナ―ライオンの獣人で樹と戦っていた方―もリガァロ―竜に似ているような?女の方―もツッコまずにいられない。

天使の方も天使で、樹をよく見ている。天使の答えは

「構いません。」

「お!」(What's???????????????)

「が、私のファミリーに入ってからでお願いします?」

「あぁ?」

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」

まさかのOK、かと思いきやファミリー勧誘。流石天使、やることなすことが想定外だ。

これにはレオナもリガァロも驚きますな!!

無論樹にとったら意味が分からない。否、分かりたくない。

「いやいやいやいや、何言ってんですk「そうよ、説明してくだs「ぜ・ひ・と・も!来てください!!」

天使は二人をどっかに飛ばし、なお勧誘を続ける。

「勿論貴方だけでなく、むしろ残りの三人も入ってもらってください!あぁ、マジで入ってください!ホント入ってもらわないと困るんです。入ってくれたら何でもしますし、何かご要望がお有りならいくらでも用意します!!幾らでも戦いに入ってもらっていいですし、強いのがお好みなら相手用意します。いざとなれば私が相手します!!な・の・で!入って下さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいいい!!!!!!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・本気だぁ。




ありがとうございます。

次回もお楽しみにしてくださると光栄でふ・・・

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