悲しんでいる貴女が好きー竜胆
1話目です。よろしくお願いします。
20XX年7月。蒸し暑さが溢れ出ているこの頃。
「暑っちー。ったく、誰だよ太陽創ったヤツ…。ああ、某神様だったかな?」
そうボヤいているのは、平日のお昼時にも関わらず制服を着て、川辺を歩いてる高校生ぐらいの少年だった。
「いっそのこと太陽が無くなればいいのになぁ~」
無理である。
プルプルプル、プルプルプル、少年は表示画面を見てしかめっ面になり、溜息一つしたら
『もっしもーし。お掛けになった電話は現在貴女からの着信だけを拒否しまーす。』
『しないでください!!しかも、私限定ですかっ!お坊ちゃまっ!!!!』
掛けてきた女性は侍女兼お世話係の朱里。五月蠅くて厄介な女だ。
『今、失礼なこと考えていませんでしたか!?まぁそんなことはどうでもいいんですっ!』
『なら遠慮なく、ショタコンロリボBBA・朱里』
『っざけんなぁっっ!!!』
おい、世話係の癖に口が悪いぞショタコンロr…コホンッ!朱里。ついでに冗談も通じない硬い女で、
『はいはい、ドウドウ。で、何の用だよ?』
『・・・っあ!』
馬鹿でもあり、
『先程ご登校されてらっしゃる学校から、お電話がありました!早退ってどういう事なのですかっ!!!それより今、何処にいるんですかっ!!!』
かなりの過保護で、連絡網が俺を超えている。
(意味分かんねぇんだけど・・・)
『チッ、使えねぇな。まあ早退は早退。後、知らない川辺でどこか分かんねぇ。』
『ハァッ!!てか、舌打ち!使えない!知らない川辺!どこかって何処だよっ!?』
うるさっ!
耳元で叫ぶなよ・・・ハァ…
『取り合えず帰って来てください!!お兄様方がお待ちですのでっ!!!』
ブチッ
「・・・・・・結局何なんだ?つかメンドクサイ・・・。」
まぁ帰りますか、そろそろいい時間だし。
つーか改めて思うとこの鍵、ヤバいな。綺麗すぎてキラキラしてるし。はぁー流石は職人さんだな、アイツら。・・・・いや、光すぎだろ。
ありがとうございました。次回もよろしくお願いします