ケル
では前回の続きです。
どうぞ!
「え?」
「え?」
しばらく沈黙が続くが
「「なんでお前がいんだよぉ!」」
2人共同じ言葉を言ってしまった。
しばらくして
よし、ここまでのことを整理しよう。
まず奴が家にいて夜ご飯を食べてい
た。そして俺はそれに驚愕した。
で、俺は今さっき奴に何も話さずに夜ご飯
を食べ終わった。そして今母さんに
事情を聞いているところだ。
「なるほど、道で倒れていてちょうど
そこに母さんがいて助けたのか」
「いやー助けてくれたのはパートナー
のお母さんだったなんて、本当にありがとう
ございました!おっとまだ名前を言ってませ
んでした。
俺は!今たぶん話題になってるであろう
棒人間の!!
ケルだ‼︎」
2人共唖然としている。
「あ、あれ、こういう時って拍手
とかあるのかなって思ってたけど
まぁいいか!」
「小田優!」
「は、はい!」
優はいきなり名前を言われて驚いた声を出す。
「今日から俺は
君のパートナーだ!」
「だからそのパートナーってなんなん
だよ!」
優はケルに説明を求める。だがケルは
自分の世界に入っているのか聞いてな
いだけなのか分からないが語りだす。
「いや、だからさ!」
優はケルに言うが一向に耳を傾けない。
「よかった!これで俺もあいつらと一緒に
なれる!早くあいつらに報告しないとな」
ケルは何やらスマホのようなものを取り出し
誰かに電話をしようとするが。
「いや!だから話を聞けって!」
優はケルからスマホのようなものを
強引に取った。
「優!何してるだよ!今から報告しなけれ
ばならないのに!」
ケルは優に対して少し怒っているようだ。
「俺はまだパートナーになるなんて
言ってないぞ‼︎」
「え?」
ケルは理解できていないようだ。
「だいたいなんで俺がパートナーに
なるんだよ。他に俺よりいい奴なん
て沢山いるんだぞ!」
優はケルにそう言あとケルは
「なんで優なのかはそのうち分かるさ
まぁとにかく
頼むよ!このままパートナーがいないと
俺呼び出しくらって説教が待ってるからさぁ
!!頼むよ!」
ケルは急に泣きながら優に抱きつき
そう言う。
「えぇ、でもよ」
優が拒否しようとしたその時
「いいじゃないの、優」
母さんがそう言ったのだ。
「なんでだよ!俺はもう家族は
増えて欲しくないんだ」
実は優がここまで言うのには訳が
あったのだ。それは優の父親は数ヶ月
前にテロの人質で亡くなっているのだ。
それから優はまた家族が増えてしまって
はまた家族が誰か殺されるのではないか
と思い拒否しているのだ。しかもケルの
ような人間ではない棒人間が家にいるな
んて知られたらそれこそ殺されてしまう
だろう。
しかし母さんは
「大丈夫よ。ケルちゃんは私達を守って
くれる。そんな力があると思うのだから
大丈夫よ。むしろケルちゃんがいた方が
怖いもの無しだと思うけどな」
「むぅ」
優は母さんにそう言われむっとするが
「ちょっと考えさせて」
優は考えた。ケルがいれば日常がさらに
面白くなるかもしれないと
しばらくして
「分かったよ。その代わりしっかり家の
仕事しろよ」
優は沢山考えた結果
ケルとパートナーになっても良いと言う
許可が出たようだ。
「やった!ありがとう優!ありがとう
お母さん!」
「よかったねケルちゃん!」
ケルは泣きながら
お母さんはケルに抱きつきそう言う。
その夜
優は眠ろうとしていたが誰かが部屋
に来ているようだ。
「入って来ていいよ」
「失礼します」
入って来たのはケルだった。
「あれ、どうしたんだこんな時間に」
「今日は本当にありがとう」
ケルは優にそう言う。
「いいよ。これからが楽しくなる
んならそれでいいよ」
「おう、毎日楽しすぎて寝れないように
してやるぜ。フヒヒ」
ケルは不気味な笑顔を向ける。
「明日学校だし寝るか」
「分かった。おやすみ」
こうして2人の不思議な1日は幕を閉じた。
続く
おまけ
通話中にて
謎の奴1「ケルの奴、相方見つかったのか」
謎の奴2「まぁあいつのことだし大丈夫だろう
それよりお前はどうなんだ」
謎の奴1「俺は見つかったせしかも超絶美少女
だったわ」
謎の奴2「実は俺もなんだよな」
謎の奴「まぁとにかくケルの相方が楽しみだ」
最後の人たちは誰だか分かりましたか?
ではまた次回で!