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西暦3000年の最強ロボットが異世界転生~未来の演算能力を持つ美少女オートマタは、レトロな魔法世界を無自覚に無双するようです~  作者: 無呼吸三昧
異世界転移転移

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04-003 「魔法少女のような名前の強面マッチョ」

濃いの来ます。


「では、この星でのご案内役を呼びましょう。」



レイ・ゾークは、お詫びとばかりにニッコリと微笑むと、ポッドの通信機に向かって呼びかけた。



「ナッ……じゃなくて、ナノハ君。

 こちらに来てくれたまえ。」



(ナノハ?)



俺は耳を疑った。

なんだその、日曜朝の魔法少女アニメに出てきそうなファンシーで可愛い名前は。


さっきのイーン君(元王子)みたいな、ちょっとヤンチャな美少年でも来るのか?



ズドンッ!!



期待と予想を裏切り、重力10倍の大地を揺るがして着地したのは、巨大な岩のような男だった。


身長2メートル超。

プロレスラーも裸足で逃げ出すほどの筋肉の鎧。

スキンヘッドに、立派な口ひげ。

そして戦闘ジャケット。


どう見ても、さっきの元王子より悪そうにしか見えない。

というか、人を素手で引きちぎりそうなオーラが出ている。



(うわぁ……。

 またヤベェのが来たぞ。

 こいつの戦闘力は……『4,000』か。

 イーン君よりは低いが、見た目の圧が凄すぎる。)



俺が身構えていると、その巨漢――ナノハは、レイ・ゾークに向かって野太い声で吠えた。



「おう、社長! 呼びましたか!」



(しゃ、社長……!?)



「ん?

 何です? この美人の娘さん方は!」



ナノハは俺とシルビアを交互に見ると、ニカッと歯を見せて笑った。

怖い。笑顔が怖い。

子供が泣くレベルだ。



「もしかして……社長も隅に置けませんな!

 また境遇の悪い方との養子縁組ですかい?」


「え、いや、彼らは旅行者で……」


「慈善事業もいいですが、家族増えすぎもどうかと思いますぜ。

 先月も戦災孤児を50人引き取ったばかりでしょう!

 ガーッハッハ!!」



ナノハは豪快に笑いながら、レイ・ゾークの肩をバンバンと叩いた。

レイ・ゾーク(戦闘力53万)が、苦笑いしながらよろけている。



俺とシルビアは、ポカーンと口を開けていた。



「……なぁ、シルビア。」

「……はい。」

「俺の音声認識機能が壊れてなければ、今『慈善事業』とか『戦災孤児を引き取った』とか聞こえたんだが。」

「私も聞こえました~。

 この会社、もしかして……。」



レイ・ゾークが恥ずかしそうに頬を掻いた。



「いやぁ、お恥ずかしい。

 宇宙には戦乱で親を失った子供たちが多くてですね。

 この星の開拓を手伝ってもらう代わりに、彼らに食事と教育を提供しているのですよ。

 ナノハ君は、その孤児院の寮長兼、保育士長なんです。」



「ほ、保育士ィ!?」



俺は叫んだ。

この見た目で!?

エプロンとか着るのか!?



「おうよ!

 俺の『いないいないばぁ』は、どんな泣く子も一撃で黙る(気絶するんじゃなくて?)最強のあやし芸だぜ!

 クンッ!」



ナノハが指を立ててポーズを決める。

衝撃波で地面が少し割れた。



「……ビャッ子ちゃん。」

「……なんだ。」

「人は見かけによりませんね~。」

「だな。

 俺、この星に来てから偏見ばっかり持ってた気がするわ。」



どうやら、この『レイ・ゾーク商会』。

宇宙の地上げ屋かと思いきや、行き場のない者たちを受け入れる、超優良ホワイト企業(兼・孤児院)だったらしい。


俺たちは、この強面保育士ナノハ君の案内で、彼らの拠点(という名の社員寮)へ向かうことになった。


一瞬、レイ・ゾークが呼び間違えかけた「ナッ……」という小さい「ッ」が入った名前が気になったが、きっと葉物野菜みたいなあだ名を呼びかけたに違いない。


(うん、気にしたら負けな気がする案件だな。)


よし、と納得して気にしないことにする、ある意味大人の女なビャッ子ちゃんだった。

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