ざまぁアレルギー
フィクションです
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注意:実際にはそんなアレルギー無いです。
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俺はざまぁアレルギーに罹ってしまった。
医者にそう言われた。
俺はざまぁ小説が好きだ。三度の飯より好きだ。彼女に『ざまぁと私、どっちが大事なの!?』と問われたら迷わず『ざまぁ』と答えるくらい好きだ。彼女居ないけど。
なのに、ある日突然、ざまぁ小説を読んでいたら、くしゃみが止まらなくなった。目が痒い、体が痒い、息が苦しい。
そこで、医者に診てもらったところ、前述の【ざまぁアレルギー】と診断された、というわけだ。
【ざまぁアレルギー】は、ざまぁ小説に含まれるアレルゲンに晒されることで発症するそうだ。
アレルゲンに何度も何度も晒されるうち、ある時ダムが決壊するように許容量を超え発症する。
ではアレルゲンとは何か?
ざまぁ系に必ず出てくる【嫌な奴】である。
俺ははざまぁ小説を好きで読んでいる。いた。
だって面白いじゃないか、ざまぁ。
非常識野郎に勘違い野郎、モラハラ、パワハラ、ロジハラといったイカれた輩が最後に断罪されるなんて実に爽快だ。
現実世界での日々のストレスを発散させてくれる。
でも、よくよく考えると、ざまぁ小説には当然だが絶対【嫌な奴】が出てくる。
それがまた現実世界にも居そうな。というより実生活で自分を苦しめる『あんちくしょう』にそっくりだったりする。最近のざまぁ系は特に解像度が高い。
読んでてイライラするだろう?
それが懲らしめられるから爽快なんだ? そう、物語のなかでは。
でも現実の『あんちくしょう』は何時までたっても断罪なんてされない。
爽快なのは物語の中でだけ。現実世界の嫌な奴は懲らしめられない。
寧ろざまぁ系を読んでいる間ずっと、現実世界の嫌な奴が、物語のキャラクターの皮を被って、俺の精神を少しづつ削っていく。
家にいるときくらい忘れればいいのに、ざまぁ系を読んでいる間ずっと頭のなかにそいつらは居続ける。どんどん記憶が強化される。精神が削られる。
そして、それが限界を超え、体調不良となって外に現れたのだ。
俺は悔しい。悔しくてたまらない。
ざまぁが読みたいのに読めない。ざまぁを浴びたい。でも読むとアレルギー症状が半端ない。
ああ、俺のざまぁ小説。
戻ってきてくれ。
おしまい




