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みーちゃんは生きたい!  作者: トミー尾杉
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第9話

「・・・・・・はぁウザ」

 夜は23時を超える。

 その頃、母のぼやき声が部屋越しに聞こえてくる。

 タイピングの静かな音に反して、母のため息は段々と大きくなっていく。


「・・・・・・もしもし」

 タイピングの音が止み、母の声が聞こえてくる。

 こんな時間なのに、どうやら電話をしているみたいだ。


「――――判りました。明後日までに納付いたしますので。ええ、わかりました。

 お疲れ様です」

 ガタンと電話をテーブルの上に置く音。


「まただよ。

 ・・・・・・なんで寝れねぇんだよ。忙しいだよこっちはよ!仕事こんなに寄越しやがって!後任の育成まで押し付けやがって!」


 久しぶりに母が怒鳴った。

 ワタシにではない。仕事に対してだ。

 母の仕事環境はそこまでよくないみたい。

 仕事ができない部署に回され、仕事が終わらない場合は帰宅してからもやらされる。

 そのうえ、会社内では優秀だと認知された母の元に仕事が集結し、過労の日々。

 最近は部署を離れる要件として自分と同じぐらい仕事をできる人を育成することを条件に出されたようだ。

 いや、もはや押し付けるように出されたその条件をのむしかなかった。

 断れば70歳までこの状態のまま働かされる日々になることだろう。

 いずれ、身体が壊れてしまう。


「・・・・・・」

 ワタシは、何もできない。

 してあげられることがない。

 さっさと身体を治して、プロ野球選手の道に近づくしかない。

 そう思いながら布団を被り、眠る準備に入る。


「・・・・・・はぁ」

 ――――父親が入れば、こういうのも宥めてくれるのかな?

 母と話して、負担を分け合って、もう少しマシな生活を母にしてあげられるのかな。

 それが、家族なのだろう。


 ・・・・・・そんな父が飲みすぎで死んだことに、非常に憤りを感じた。

 なんでワタシがこんな感情を持た舐めればならないのだ。

 理不尽ではないか?ワタシだって頑張っているのに。

 なんで他の奴らの方が幸せそうなんだ?


「・・・・・・なんで、生きてるんだっけ?」



数日前に給湯器を取り替えました。

3年ぶりに自動で湯船にお湯が溜まる!感動!

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