第8話
『~さん、恋人できたってホント!?』
『~君のアレの大きさどうだった?』
『~の胸いいよな~』
「・・・・・・」
教室は色欲広がる変態のたまり場。
ワタシも興味ないわけではない。ワタシとて14歳だ。そのぐらいの知識はある。
・・・・・・ワタシは、誰とも付き合ったことがない。
告白をしたこともされたこともない。
恋することが人生の至福とまでは言わないかもしれないけれど、誰でも良いから愛してほしいと愛されてみたい。
家族以外から、そんな心を向けられてみたい。
以前よりも、手が輝いている生徒が増えている。
男子もちらほらいるが、比較的女子の方が多いイメージだ。
――――この国では少子高齢化に伴い結婚年齢が13歳になっている。
だけどこの年齢で結婚しているのは、学生同士のデキ婚か富裕層に金を提供してもらう身代金のようなものだ。
この国は未だかつてないほど性の乱れが起きている。
事実婚を含む重婚も金さえ納めれば黙認されることもあるようだ。
そのため、浮気も不倫も多い。
最近は、出産後にDNAの一致率を調べることを法律で定める動きも出始めているとのことだが、政治家たち富裕層たちが言っていることなのでいまいち信用ができない。
――――誰もかれもが、恋に恋している。
好き勝手に、動いている人たちが多い。
そんな、将来の幸も不幸も顧みず、今を楽しんでいる人たちが羨ましい。
こんなことを思う時ほど、『未来』という自分の名を恨めしく思うことはない。
「・・・・・・うらやま、しいな」
小さく、呟く。
首には一つの線。しくじりの跡。
こんなワタシにも――――誰かと恋に落ちることなんて、あるのかな?
幸せに、なりたいな。
年明け初めてのバイトに行ったら疲れてしまった。
まだ今日の分の執筆が終わってないのに眠い。




