『みーちゃんは生きたい!』を書き終えて
ここまでお読みになっていただき、ありがとうございます。
作者のトミー尾杉です。
皆様はどうお過ごしでしょうか。
昨今、いろんなことが起きていますね。
激動の時代の中、油断をすると振り下ろされてしまいそうな怖さもありますが、同時にこれからどんな時代になるのだろうと期待している自分もいます。
いやぁ、生きるっていいですね。できれば穏やかに暮らしたいものですが。
・・・・・・ということで。
お読みになられた方々へまずは謝罪を。
大変、申し訳ございませんでした。
本来こういった話を書くならば、「将来へ希望を持ち、生きていけ人々よ!」と言わんばかりに、最後に主人公の快進撃が見られるものですが、今作を書くにあたりまして、残念ながら主人公を死なせてしまうという暴挙に出たことをお許しください。
――――しかし、しかしです!
私だって最後はハッピーエンドの方がいいです!その方が絶対書いていても読んでいても楽しいに決まってます!
「はぁ、二度と見ねぇ」と思わせてしまうような作品をできる限り書きたくない。だって楽しくないでしょ、時間がもったいないじゃないですか!
せめて「はぁ、楽しかった。二度と見ねぇ」と思っていただけるような・・・・・・
いや、欲を出せば「楽しかった!人生もいいものだな!」と思っていただける作品を書けるように日々邁進していきたく存じます。
しかし・・・・・・どうしても飛月未来に関してはその運命にするしかなかった。
読んでいて不快に思われた時もあるでしょう。きっと途中で読むのをやめてしまった方もいるかもしれない。
それなのに・・・・・・ここまで読んでいただき、一人の人間の終焉を見届けていただき、ありがとうございます。
――――予めお伝えしておきます。
飛月未来は、救済します。
どんな手段でとはお教えできませんが、彼女がこれから選ぶもので物語は転がっていきます。
どうか、彼女を見つけてやってください。
ご挨拶は此処までにいたしまして、作品の裏事情や、今後の方針についてお伝えします。
お時間とご興味がございましたら、是非訪れてください。
・ラブ・スターについて
なんで地球じゃないの?というのが一番最初に疑問として浮かぶこともあると思います。
理由といたしましては、今後の構想上、地球を舞台にすると様々なしがらみがあり、書けることが少なくなるのではないかと考えたからです。
自由な創作にあたり、現在の地球は狭い。
いろんな作品が宇宙や異世界を舞台にすることが多いのだなと作家になり痛感しました。
それ故に、地球と類似したラブ・スターという架空の星を作り上げました。
今回はラブ・スターの龍之国という島国を舞台にしておりましたが、フレーバーテキストのような浅めの扱いになってしまいました。
地球と何が違うのだろうかと期待して読み進んでいただいた方々、ごめんなさい。
これから彼女が取り巻く出来事でラブ・スターというものをより鮮明に、明確にしていきたいと思っております。
しかし、しばらくの間はたいして地球と変わりません。というよりも、多分地球より酷い状況になります。
星の進化、人類がどういったものになるのか。そういった点も今後の作品で書いていこうと考えております。
では、何故ラブ・スターなのか。
ラブと言えば日本語で愛。安直ですが、愛の溢れた世界を書きたくてそんな名前の星を作りました。
ある作品の舞台の星が『あきれかえるほど平和』という意味合いが組まれております。それを参考に、『様々な愛のカタチが溢れる』作品を作っていきたいです。
・飛月未来について
今作は彼女視点で物語が進行していきました。
なぜ生きているのか?どうしてこんなことになってしまうのか?どうして自分はこんなおどろおどろしい感情を抱いているのか?
みっともない、汚らわしい、いやだ、自分が嫌い、死にたい。
飛月未来はそんなことを思いながら数年間生きてきました。
そんな彼女のモデルは・・・・・・10代の頃の私です。
はい、気持ち悪いですね。ごめんなさい。
ちなみに、作者は男です。
女体化の願望があるわけではございませんので悪しからず。
というのも、男のドロドロしたものを見ていただいてもそんなに面白くないことでしょう。
私も書いていて面白くないと思います。
・・・・・・あ、決して女の子だから可哀そうな目にあってほしいとか、そういうことではありません。男だから嫉妬をしてはいけないとかそういう意味もございません。
だから性差別じゃないよ!
あ、それと!今後の作品の都合上、女の子であった方がスムーズに、反感を買うことなく進められるかなとも思いました。
それらを合算して、当初男の予定だった飛月未来は女の子へと変化してしまい、女の子に恋心を抱くという、構想時点と比べると奇天烈な方向へ物語が進んでしまいました。
10代の頃がモデルだと言いましたが、大丈夫です。
心情と野球と怪我の部分以外はだいたいフィクションです!ご安心ください!
園田咲のような子はいません!
母は元気に生きてます!
高校もちゃんと行きましたし、大学も無事そろそろ卒業です!
現在20代、春から社会人の私ですが、だいぶ飛月未来よりマシになってきたかなと思います。
浪人時代を得て、大学へ行ってそれなりに楽しんで・・・・・・
なんてやっていたのですが。
振り返ってみると、どれもこれも、全然上手くいってなかったのです。
友人と遊ぶとか、執筆という新たな趣味を見つけることができたのですが。
どうにも、せっかく生きることができたというのに、結果が遺せていないのです。
ロクに学生らしいこともせず、ロクに人から好意を持たれることも、愛されることもなく。
昨年の10月頃、就職活動もひと段落して数か月経った頃。
私は少しだけ・・・・・・飛月未来に戻りました。
理想像の仮面が外れ、人にどう思われているのかが怖くて、外に出るたび自分より満たされていそうで、幸せそうにしてる人々が嫌で嫌で、仕方なくなってしまいました。
嫉妬というのは、度を超すと自身を破壊します。
10代の頃、7年間にわたり死を望み続けた私は嫉妬癖が着いてしまったのです。
覆いかぶせた『こうなりたい自分』の仮面を被っている時、凄く疲れました。しかし周りからの評判は昔に比べてうなぎ上り。
・・・・・・しかし、それも傀儡のもの。結局、何も得てなかった。それに気づいてしまい、めちゃくちゃ辛かった。
大人になってから、子どもの頃のコンプレックスが表面化してしまう。
『ティーンズアンデッド現象』とでも名付けましょうか、命名主になれちゃうかも!ブイ!
・・・・・・こんなつまらないことの名付け親になって、何が楽しいのでしょうか。
10代の頃の経験が今後の人生を作るという言葉を、私は信じたくなかった。
だけど、こうなってしまった以上、信じるしかありません。
――――人はいつでも生まれ変われる。
その通りです。
頑張れば人はいくらでも変われる。認識を改め、現実の捉え方を変えれば、考え方も生き方も変わる。
私も生まれ変わりました、とても楽しい日々を過ごすことができたのは嘘ではありません。
ですが。
一度酷い苦痛を知ってしまうと、その後どんなに覆いかぶせても傷はぶり返しますし、ひびは残り続けたままです。
血や膿が出てきたからガーゼを張り替えるというのを、心は永遠と繰り返さなければなりません。
心は身体のように治癒してくれないのです。何かでカバーし、覆うしかないのです。
だからこそ、『経験』というものは尊いものですし、恐ろしいものでもあります。
流石、唯一あの世へ持って行けるものです。
経験一つ一つが、我々の中にある『何か』に刻まれているのです。だから日々を大事にする必要があるのだと、最近痛感しております。
・・・・・・少し脱線しちゃいましたね。閑話休題と。
変わるという結果を得て、自信を確固たるものにするという覚悟がなければ、あったとしてもできなければ、張り付けた仮面は皮ごとベリベリと向けていきます。痛いです。
覚悟を決めた分、失敗を繰り返すと滅茶苦茶痛いです。胸が痛いです。
結果が伴わない変化は変化ではありません。現状維持か現実逃避に格が下がります。
理想が高すぎるのでは?
その通りです。ですが、望まなくては死んでいると同然。
私は、理想に準じていないと、自分が消えてしまいそうになるのです。
そうならず、消えることを選んだのが飛月未来です。
・・・・・・どっちが、良かったのでしょうか。
これを書いてる今も、胸が非常に痛いです。
自分が持ちえないものに嫉妬し、努力しても先は遠く、近いものを目標にしても手ごたえがなく。
野球は自分の心や体を作ってくれたけど、最終的に古傷を残しただけ。夢の跡にしては、おれの中身にずいぶんなものを刻み込んでいきました。
勉強は努力のすばらしさを教えてくれましたが、私を幸福にしてくれる要素は一つたりともなかった気がします。
・・・・・・ということで。
外に出られない、人の顔を見たくない会いたくないと、10代の頃とはベクトルが違う方向で病んでしまい、創作に手が付けられなくなるレベルでしたが、ふと思いついたのです。
――――飛月未来の話を書くなら今じゃね?と。
より彼女に近い視点と心を再び得ることができたのがチャンスでした。
もともと今後の進行上、飛月未来について作品を作るつもりでいたのですが、理想にいた自分は「やべぇ、絶対に書けねぇ」「どうしたものか」と悩みを重ねていました。
タイミングが良かったです。病んでくれてありがとうおれ!
それで完成したのが、『みーちゃんは生きたい!』です。
タイトルの生きたい!というのは私の望みでした。
彼女もまた、どこかで生きたいと思っていたのです。だから、後押しがなければ。
お母さんさえ死ななければ、きっとまだ妥協してでも生きていたかもしれません。
おれももしかしたら・・・・・・と思うとゾッとします。
・どうして書いたのか
核心ですね。
元々『みーちゃんは生きたい!』は近いうちに連載していく作品の前座でした。
もっと世界観を出しつつ、短めに、興味をもっていただくぐらいの構想で、1話あたり500文字から1000字程度で進めようとしていました。
しかし前述の通り、飛月未来に近づいてしまったので、筆が乗ってしまったのです。
これも本音ではありますが。
実際は、
自分が思ってきたこと、考えてきたこと、抱いてきた感情をお伝えすることによって、同じような境遇、同じように想いながら過ごしている人たちに、まずは一人ではないことを伝えたかった。
地球で生き続ける限り、真に孤独であることはない。
・・・・・・残酷ですね。こんな辛い思いをしているのが自分一人ではないと。自分が特別な存在ではないことを伝えてしまうのですから。
だからこそ、助けられるものがあると私は信じています。
この作品を通して、私の経験を通して、どうにか悩んでいたり人生を諦めようとしている人達に伝えたい。
「とりあえず待ってくれ」と。
無数の大人たちと酒を交わし、愚痴を訊くことはできません。
無数のこどもたちの苦しみを背負うことはできません。
だから、その代わりの作品。その代わりの執筆です。
私自身、執筆を楽しんでいます。楽しいことで自分が伝えたい「人生って悪くないよな」を皆様にお届けできればいいなと思っております。
そして、恐らく。
私の可能性の一つであった結末を見ていただき、一人で抱え追い込むことによってどんなことが起きるかを見ていただきたく、自分をモデルにしました。
自分が7年間に渡り、死を望み続けた経験を作品に還元し、皆様方に何かお伝えできるものがあるのではないか。
そうであったら、10代の頃の私の死は無駄ではなかったと。きっと10代の私も泣いて喜んでいる事でしょう。
・園田咲について
ああいう子がいたら絶対楽しかっただろうな。辛い現実から連れ出してくれる子がいたら10代の私は救われただろうなと思い作り上げた、10代の私にとって都合のいい子です。
結局、人によって救われるか救われないかは運しだいなのです。
救われた人はおめでとう、幸せになれよ。
救われなかった人、自分で這い上がってね。というのが世界です。
前者は楽です。伸ばされた手を掴めばいいのですから変わる必要はありません。
その代わり、依存先がなくなると元に戻ります。這い上がった経験がない分、痛い目を見ることがあるでしょう。
後者は勿論つらいです。自分の欠点と向き合い、如何にして理想に近づくのか。理想を体現し、準じる覚悟を決め、努力と研鑽を重ね、紆余曲折するしかない。屈したら終わりです。
その分、人としてめちゃくちゃ強くなります。心だけは最強です。折れてもいつの間にか元通りになっていることが多くなります。
その点で言うと、園田咲は後者の成功例。飛月未来は後者の屈した例となるでしょうか。
上手く対の存在になってくれてありがとう、咲ちゃん。
・桜田千世について
文中で一瞬だけ語られた少女ですね。可愛いです。次回作のヒロインにしてキーパーソンの一人です。
・桜田中の毒蛇について
いろんな問題をやらかした男。人を助けると同時に危害も出す男。不器用すぎる男。優しすぎて自分を大事にしない男。
次回作の主人公です。
・EXについて。
何が起きたかさっぱりという感想を抱いた人しかいないでしょう。
そうです、あそこから飛月未来の第2の生が始まります。
あそこで記述した魂がどうとかそういうのは放っておいてください。フレーバーテキストみたいなものです。じっくり味わいたい方は次作でうんと味わえます。
他の作品では死んだ後に異世界へ飛んだり、死んだ後の世界が書かれたりことが多いイメージですが、ちょっと捻って復活させてみました。
死んだと思ったのに、楽になるとおもったのに、死ななきゃよかったと思った矢先に、人ではなくなった彼女はどうなるのでしょうか。
それと、『罪処』というサブタイトルは意味を込めています。
造語になるのかな?罪の在処ということで、罪の所在や何が罪なのかというのを込めた言葉です。
意味としては、
母親を置いて死んだこと。自死したこと。手を伸ばした子を傷つけたことの3つです。
親を置いて死ぬのは、当事者や第3者にとってはつらかったんだから仕方ないよね、で済みます。
ですが親はとんでもない。自分の何がいけなかったのか、どうしてこんなことをさせてしまったのだろうかと罪の意識が拡大することでしょう。
ですので、愛を裏切った飛月未来には最上級の苦痛を味わっていただきました。
自死すること。
それ自体を止める手段と資格は、私にはありません。
だけど、もったいないです。死んだら、物質世界で味わえる楽しい事も辛い事もなくなってしまいます。
これを追求すると「人はどうして生まれてくるのか」という答え無き命題に突入してしまうのでここまでにしますが、生きてれば絶対いいことがあるので、自殺は本当に最後の手段として残しておきましょう。
手を伸ばした子を傷つけたこと。
上記の通り、手を伸ばしてくれた子がいたんです。救われたかもしれないんです。
それなのに・・・・・・飛月未来は手を払った。
辛いのは判りますが、寄り添ってくれる人がいるのにそれを拒絶してしまうのは、自分を殺していることに他ならない。罪深い所業です。
「天は自ら助くる者を助く」という言葉がございます。
自分で自分自身を助けようとする人に天は救いを与えるという意味なのです。
自分を助けるということは、生きやすくすること。
考え方を変えたり、自分の弱い所と向き合ったり。辛い自分との対面を何度も何度も繰り返して、ようやく天は助けを与えてくれます。
その助けも間接的なものです。今回の話のような、手を差し伸ばしてくれる子だっています。飛月だって勉強して頑張っていましたから。
ですが、それを。チャンスを掴まないと選択したのが、運命の分かれ道でしたね。
しかし、飛月も救いの手を伸ばして拒絶されています。それがラノベを拾った時の描写です。
彼女もまた被害者。被害者であり加害者。一番可哀そうなポジションですね。
・終わりに
『みーちゃんは生きたい!』は2024年の12月中旬から書き始め、30日に書き終えました。
ほんとうは前座程度のつもりでした。思ったより力が入ってしまいましたね。皆様には長文を読ませてしまいました、許してください。てへへ。
そして、
私が数年ぶりに踏み込んだ嫉妬の世界のおかげで書くことができた罪深い作品。
多分、もう一度同じものを書けと言われたら書けません。それほど心を追い込まないと書けないのがこの作品です。
誰かにどうか、届きますように。
呼んでくれた皆様、そしてこの星に住まう方々。そしてちょっぴりおれの今後の人生にも、幸がありますように。
繰り返しになりますが。
彼女は、救済します。
どんな形で救済するかは、彼女の選択に委ねられるはずです。
最善を選んでほしいものです。
可能性は、いくらでもありますからね。
次回作『パラダイス・クリエイターズremake(仮名)』は2月中旬~3月上旬のどこかで公開予定です。
リメイク前の処女作とはかなり内容や設定の変化があります。文章もだいぶ進化したはずです。
公開と同時に、現在公開している『楽園の創造者たち(パラダイス・クリエイターズ)』を非公開にしようと考えております。
後半の一部がネタバレになりますからね・・・・・・
本来スラッとさせてスムーズに物語を進行する予定でしたが、昨今は激動の時代。
もしかしたら今後、我々の知る日常がなくなり、普通に働いたり生活したり、執筆を投稿できなくなる可能性もあります。
書きたい作品が他に7つほど存在します。
『パラダイス・クリエイターズ』だけで3つ√があります。もしかしたら、書けなくなるかもしれません。
ですので、そのうちのひとつ。以前投稿したものから世界観や設定、登場人物の特徴や性格、名前を変更し、私が遺したい作品を投稿します。
物語の中で一部脱線をするお話と要素がございます。
今後の情勢を恐れ、続編や続々編で書きたいネタを入れている臆病なわたしを許してください。
ちなみに、まだ1割ぐらいしか終わってません。20万文字過ぎているのに・・・・・・
長い・・・・・・長すぎる。
人を助け、あの子を取り巻くすべてに幸せが訪れてほしい。もっと愛して愛されたい。あの人たちを救いたい。
そんな心を持つ3人が、√の主人公、メインに当たります。
どうか一目覗いていただけると幸いです。
いいねをくださった方々、感想をおくってくれた方々、ありがとうございました!
凄く励みになりました!
誰かに読んでもらえてるなと実感できると、頑張って書いた甲斐があります!
ではでは!
こんな作者の独り言さえも見届けくれた皆様!ありがとうございました!
どうか、お元気で!また会いましょう!
トミー尾杉




