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第26話
・・・・・・妥協の日々は続く。
学校ではもう、誰もワタシに構うものはいなくなった。
最近の噂だと、野球を辞めた際に学校中にワタシのことを滅茶苦茶言った奴が推薦で高校進学が決まったみたいだ。
なぜそうなる。
「・・・・・・はぁ」
望んだ通り、再び一人の生活。
教室は相変わらず鬱陶しいほど騒がしい。
窓側の席の咲さんは変わらずいろんな子たちに囲まれている。
その中には――――桜田千世もいた。
あの日に話を深堀してしまったワタシが全面的に悪い。
あれに関しては、完全な自滅だ。
なのに。どうしても。
あの子たちの関係性を憎く思ってしまう。
――――死んでしまえばいいのに。
幸せそうな奴なんか、いなきゃいいのに。
――――死んでしまえばいいのに。
・・・・・・死んでしまえ、そんなことを思うワタシなんか。
人の不幸を喜んでいるうちは、今持っている以上の幸福を手に入れることはない。
なぜならそれは、幸福に至るための努力をしていない、若しくはしなくなった者だけが抱く負の感情だから。
幸福で在ること、今以上に幸福になろうとすること。そして不安を消し去り、安らぎを得ることを諦めないで欲しい。それは自身への裏切りであり、死と同義だから。




