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彼女は首を伸ばして辺りを伺った。

注意しないとせっかく手に入れたごはんを横取りされてしまう。

サバンナは本当に注意しないといけない。

一瞬の不注意が命取りになってしまう。

たった独りで行動してるのでなおさらだ。


彼女が暮らしているのはアフリカ大陸のサバンナ。

日中は灼熱の太陽の下で直射日光を全身に浴びている。

たまに木陰などを利用することがある。

ゆっくりとはできない。

いつ敵が襲いかかってくるのかに常に注意しておかねばならないからだ。

気が休まる時がない。


夜は夜で危険な猛獣がウロついてたりする。

本当に気が休まらない。

独りで生きていくにはあまりにも過酷だ。


お腹いっぱいになる限界まで食べた。

幸運なことにせっかく仕留めた獲物を横取りする盗っ人連中は現れなかった。

食べ残しはかなりある。

骨とか皮は食べない。

ブヨブヨした内臓を食べるだけだ。

旨いとか不味いとかもない。

それしか食べないしそれ以外は食べられない。

保存なんて考えもないしできないので残った遺体はそのままだ。

他の連中が見つけて食べてしまうだろう。

これで2〜3日は食べない。

というか食べられない。

よほどうまく狩りができたなら別だが失敗も多い。


さて、お腹いっぱいになったことだしできるだけ安全に過ごせそうな場所へ移動だ。

なるべくしっかりと寝ておきたい。


休む所は適当だ。

特にこだわって決めてる場所はない。

少し歩けばすぐ見つかった。

大きな木の下だ。

奇跡的に今日は敵対する嫌なヤツらと出会わない。

こんなことは稀だ。

いつもそうだといいんだが。


さてと今のうちにひと眠りしておこう。

食べられる時に思いっきり食べてあとは睡眠。

そしてうんこをする。

それだけだ。

それで幸せだ。


彼女は他の世界のことを知らない。

このサバンナで生まれてここで自由に生きている。

独りで大変なことが多いけどおおむね満足している。

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