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生まれ変わり  作者: 弁財天睦月


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急にだ、急にうんこをしたくなった。

周囲を見渡した。

大丈夫、危険はない。

よし、足を開いてぶりぶりだ。

ちょっと臭いを嗅いでみた。

うん、健康だ。

すっきりしたらお腹も空いたな。

体も軽くなったことだし食事だ。

さてと、いるかな?


彼女は首を伸ばして探した。

どうやらいない。

昨日はなにも食べてない。

1日くらい食べないなんてザラにあることだ。

水だけは飲んだ。

暑いから水分補給だけはしないといけない。


見える範囲内には「ごはん」がいない。

大型のヤツはいるが手を出せない。

反撃にあって自分が危険な状態になる可能性がある。

どうしてもって状況にならない限りは関わらないほうがよい。


ここでジッとしていても仕方ない。

移動するしかないが360度の中でどの方向に行けばよい?

間違ったほうにいってしまうとすべてが徒労に終わってしまう。

これまでにも何度があった。


自分独りで生きていかなければならないので食事は最重要なものになる。

なにはなくても食べることが最優先だ。


いた。

そして運が良いことに風下だ。

これならいける。

できる限り低い姿勢でそっと近づいていく。

気づかれると厄介だ。

まだ距離がある。

もう少し近づいてから一気に襲いかかる。

複数いるので年老いたのか子供を狙う。

一歩一歩、慎重に近づいていく。

あと5メートルといったところで気づかれた。

数匹がいっせいに逃げる。

彼女もダッシュする。

最も若い子供に狙いをつける。

足の速さなら負けない。

すぐ追いついた。

首を狙う。

力の限り食いついて息をできなくさせる。


動かなくなるまで牙を入れておかなければならない。

ずっと噛んでるのだって顎が疲れてくる。

でも続けないとごはんが食べられない。

久しぶりのインパラだ。

あれ?

どうしてインパラって知ってるんだ?


あっ、動きが止まった。

周りには変なのがいないだろうか?

やっとの獲物、横取りなんかされたらたまったもんじゃない。


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