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聖女達の脳内会議

とある大陸を分け合う4つの国。

そこに住まう聖女達のある日の脳内会議の話。


以下の成分にご注意下さい

※思いつきで始めたので「その設定無理ない?」はご愛嬌

※気品なんてものはどこかへ旅に出ました

※姦しいです

聖女たちの脳内会議



北:おっつー


西:え〜北の聖女めっちゃ久しぶりじゃ〜ん!

おっつ〜!


東:マジだーおっつー


南:お疲れ様ですー!北様ご無沙汰です〜!


北:皆おひさ〜

やー、ごめんね?

最近バカ忙しくて念飛ばす気力もなかったんよー


西:あ〜それなんかウチの王様に聞いたかも〜

そっちヤバいらしいじゃん?


東:えーなにそれ

あーし聞いてないんだけど


南:私も初耳です〜!

何かあったんですか?


西:や、それがさあ、北の国に新しく聖女候補が出た〜とかで大騒ぎらしいんよ


東:は?もう北のいんのに?


南:え!新しいお仲間ですか??


西:あ、そっか

南のちゃんはまだ聖女なりたてだから知らないよね


東:あーしらの国がある大陸ってさ、東西南北で別れてんじゃん?で、それぞれの国にあーしら聖女が産まれるんだけど


南:ふんふん


東:聖女って基本その時代に一人しか産まれんのよ


南:え?!そうなんですか?!


西:そ〜そ〜


東:多分どの国も2人って産まれたことないよねー?


西:ないない!女神様もそんな何人も加護授けたりしないし

聖女同士の念話も加護の一つだから、これ出来たら聖女って超分かりやすい仕様だけどね〜


東:これマジ便利だよねー

どんなに遠くてもお互いの国の状況すぐ分かるし


南:そうだったんだ…

私の国は聖女見習いもいるのでてっきり選抜性なのかと…


西:まあ見つける方法は国毎に違うし、南のちゃんが知らないの無理ないよね〜

前代の南の聖女ちゃん、身体弱かったから引き継ぎ急になっちゃったんだっけ?


南:はい、先代様は加護が消えてもギリギリまで私に色々教えてくださったんですが、まだまだ私が勉強不足な所もあって…

念話も先代様にコツを教えていただいて出来るようになりましたし…


西:しゃ〜ないよ。聖女の寿命ってそんな長くないもんだけど、にしたって早すぎたもん。

多分、今の南のちゃんは例外中の例外でしょ?

前の南のちゃんもいっぱいいっぱいだったろうしね


東:ま、あーしらが教えられる事ならなんでも聞いてなー


南:ありがとうございます!

…て、すみません!北様の話の腰を折ってしまって


北:ダイジョブダイジョブ

皆が和気あいあいしてるとこ聞いてんの落ち着くから


東:そうだわマジごめん

てか2人目ってなに?どゆこと?


北:やー、それなんだけどさぁ

アタシの国の王族って阿呆じゃん?


西:阿呆だね


東:阿呆だわ


南:ごめんなさい、阿呆ですね


北:そー

んでその中で一等ぶっ飛んでんが第三王子なんだけどさ、これがやべえのよ

王様がベタ惚れしてる側妃様の一人息子なもんで王様もベッタベタに甘やかしてて、元から結構やりたい放題してたんだけど

この間急に神殿に来たと思ったらアタシの事指さして「この偽物め!よくも我々を騙したな!」とかなんとか喚き出してさ


西:なにその最近流行ってる導入


北:あ、そっちでも小説流行ってんだ


西:やり過ぎてるくらいにね〜

最近は下火かな?


東:あーしのとこは悪役令嬢系だわ


南:私のところは成り上がり系ですね


北:マジ?ちょ、今度皆のところの小説の流行りでなんか面白そうなん貸してよ


西:オッケ見繕っとく〜


南:私もオススメ探しておきますね!


北:感謝〜


東:ほんで?続きは?


北:あ、そうそう

いやマジこっちは来訪すんのすら聞いてないから、神官も神殿長もウチも意味わからん過ぎてポカンやったんよ

で、なんか自慢げにベラベラ喋ってる第三王子の後ろにめっちゃドヤ顔してるド派手な巻き毛の女がいてさ

縦ロールし過ぎてドリルみたいになってんの

ドリルぶら下げてんのよ


西:ウケる


東:ドリル令嬢


西:やめてお腹痛い


北:間違ってないよ

名前がドーリル・ホウル公爵令嬢だったもん


西:ガチ?!ドリル穴?!親正気?!


東:名がバッチリ体を表してる事あるんだ…


南:苦労されたりはしなかったですかね


北:大丈夫なんじゃない?

すっごいデカイ態度とってる嫌味なお貴族様って感じだったし


東:うーん、この


南:まあ、それなら大丈夫…ですかね?


西:どっちもどっちじゃね〜?

それでそれで?


北:まあ要約するに、

「ドーリルが真の聖女だから偽物のお前は追放だ!」って事らしくて


東:名前のせいでイマイチ悲愴感が薄れるのなんなん


西:名前は本人のせいじゃないんだけどね

親のせいなんだけどね


北:それはそう


西:でもそれ真面目にヤバくない?


北:ヤバいよ普通に

神殿長ブチ切れてたもん

私はアホらし過ぎて付き合ってらんなかったけど


東:つか本当に聖女ならあーしらと念話できるはずっしょ?それの言い訳は?


北:なんかアタシが嘘ついた事で女神様がお怒りになってどうのこうの〜って言ってた

神殿がアタシを聖女認定したのも神殿側かもしかしたら女神様のミスで〜とか

意味わからんし女神様に不敬すぎてキレかけたら黙ったけど


東:は?仮にも聖女名乗っといて女神様の事侮辱するとか有り得なくね?


西:女神様がそんなミスする訳ないじゃんね


東:てか女神様が誰を選んだとしても、選ばれたんだから結局ソイツが聖女なわけで「ミス」って概念なくね?


北:それな?


南:破綻しちゃってますね…

王様はご存知なんですか?


北:やー、それが王様もすっかりドーリルちゃんが気に入ったみたいでさ

オマケに大事な大事な息子タンが間違うわけないぢゃん☆て感じ

神殿長、血圧上がりすぎてぶっ倒れてた


西:悲惨過ぎひん?

神殿長ダイジョブ?


北:癒しといたけどマジ疲労がヤバすぎで一気に老け込んじゃって可哀想やったわ


南:若返りの妙薬、調合しておきましょうか?


北:やー、少し働きすぎだったのもあるしゆっくり静養してもらうよ

ありがとね、南のちゃん


東:てか北の国ってここ数年女神様信仰軽んじ過ぎじゃね?


北:いやマジそれなんよ

今回の事でもう王家派閥とストレス溜まりまくった女神派閥が揉めに揉めてて、それに振り回されてんの

腹立つの通り過ぎてもうダルすぎて


東:そんな事になってたんだ


西:マジでおつすぎ


南:お疲れ様です…


北:ありがと〜

マジだるい

いっそガチで国外に出奔したい


西:え、じゃあさ、いっそウチらで国造らん?


北:マ?ガチで言ってる?


東:冗談にしてはハードル高くね?


西:いやガチでガチで!

ウチの国も最近不作続きになってきてんのウチのせいにされてんだけどさ、そもそもの話どいつもこいつも朝も晩もお祈り捧げてないんよ

女神様称えるのなんて祭りの時とかだけ

その癖加護くれ〜とか美味しい汁すすろうって奴らばっかで萎えててさ〜


北:聖女って女神様の愛し子だからある程度の力貰ってるけど、万能じゃないのにねー


西:そ〜!だからいっそウチらで女神様の国造らん?

女神様信仰ちゃんとできる人達なら話聞いてくれそうだしさ〜

北のなんて新しい聖女いるんでしょ?もうそいつに全部投げてよくね?


北:えー…無責任な気もするけど、ぶっちゃけ結構色々言われてるからその提案魅力的過ぎる


西:でしょでしょ!やろうよ〜


東:…ねー、それあーしも入っていい?


西:え、どしたん東の


東:や、黙ってたんだけどさあ、あーし王太子と婚約してんじゃん?

なんか町娘に浮気されてるんよね


北:は?ガチ?


東:ガチもガチよ

この間、市街の聖堂に祈りに行ってたら、その裏の林でくんずほぐれつしてた

猿すぎてガチキモかった


西:いやもう絶殺案件じゃね?


南:使えなくなる薬ありますよ?

それとも切り取る為のハサミがいいですか?


東:大丈夫大丈夫

元々政略で恋愛感情なんてお互い無いの分かってたから

でもまあ、ほら、王族になるならーって色々頑張って勉強してたから、浮気男の為に頑張ってたのかーって思ったら、なんかもう疲れちゃって


北:アンタなんも悪くないよ

お疲れ

頑張ってたもんね


西:マジで腹立つ

天罰落としたい


南:全員で祈ったら落とせません?


東:いや、できそうな気もするけどいいや

ただ王様にそれ言ったら「若気の至りだから〜」とか神殿長も「誰でも過ちはあるもので〜」とかでなんかもう、ね


北:おっし東のもやろ

東の国民って普段穏やかだけどやる時はやるから聖女抜きでも大丈夫だよきっと


東:かな?

無責任だとは自分でも思うんだけどさ


西:大丈夫だよ〜

東の国はウチや北の国みたいに聖女に頼りきった生活してないからいっそ婚約破棄でもしてこっちおいで〜


南:東様は国民の皆様にも愛されてましたし、皆さんもきっと分かってくださいますよ!


東:…そうだね、ありがと

じゃああーしも仲間入ーれて


西:も〜ちろんっ


北:南のちゃんはどうする?


南:すごく楽しそうですが、私は今の所不便はしてませんからちょっと悩みますね…

強いて言うならそろそろ雪の時期なので、お部屋の隙間風だけでもどうにかしてもらえたら


北:おっし南のちゃんも建国するよ


西:絶対逃がさない


東:先輩命令〜強制強制〜


南:ええ???



◇◆◇◆◇◆◇


その後、四人の聖女が興した国は、女神信仰が大変盛んで、とても豊かな国になりました。

元々聖女がいた4つの国には様々な影響があったそうですが、1つを残して緩やかに衰退していったとさ。


思いつきの勢いで書いてる(2時間くらい)ので誤字脱字辻褄合わない等拙い部分多めです。

生あたたかく見守ってください。

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― 新着の感想 ―
[一言] 歴代聖女達が国を滅ぼさなかっただけ案件
[良い点] ガチでマジでおもしろかったです! [気になる点] 南のちゃんはミナミノちゃんなのかナンノちゃんなのか [一言] 楽しいお話ありがとうございました
[良い点] 聖女の皆様の会話のテンポが軽快でとても読みやすくて面白かったです。 南の聖女ちゃん、一番の後輩で可愛がられてる良い子なんですが、何気に使えなくなる薬とか、切り取る為のハサミとか過激で面白…
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