田んぼを作るんじゃ!(先は長そう…)
稲作について書きましたが
完璧に合ってるわけではないし少し略してるかもしれないため当てにしないでください
今回も読んでくれると嬉しいです
急だがわしゃの家族は子沢山じゃった
8人と多くその中でわしゃは6番目じゃった
家は普通の農家で稲作をみんなで営んでいた
戦争や政府の話でわしゃたちの生活は
いつも苦しいものじゃった
そんな中で米は贅沢であった
戦時中は配給がされるがどれも芋や麦米
変わらない味じゃった
米が食べれるようになったのは
戦争が終わり、落ち着いた頃じゃった…
まぁ何が言いたいかというと
米を馬鹿にされるということは許せなかった
「おい、お主よ…その言葉は撤回するんじゃ」
さっきまでとは違うひりつく、冷たい空気
まるで極寒の地にいるような
「ひいっ!あぁ…すみませぬ魔王様よ…!
どうか…どうかお許しを…!」
料理長は地べたに縮こまりながら許しを請う
「っ魔王様よ!我らの発言に気分を悪くし、申し訳
ありません!何卒その怒りを抑えてはくれないでしょうか?」
メロア君の叫び訴える声が耳に入る。
そうじゃ…ここには…子もいる…
さっきまでの空気と変わり
いつもの穏やかな雰囲気に戻る
「ふぅ〜…」
長くため息を吐く
やってしまった…つい怒ってしまった
別に怒ることがダメとは思っていないが…
メロア君の…子供の前であんな声
だすもんじゃないのだ…
「すまぬ…ついカッとなってしもうた…」
「あっあぁ、いえそんな落ち込まないでください」
メロア君が慌ててわしゃに謝ってくる
謝るのはこっちなのに
「えぇとわしゃは米作り、稲作をしたい
のじゃが、稲ってあるのか?」
わしゃの言葉に二人は困った顔をする
「探せばあるかもしれませんが私たち
稲作?とやらはやったことがないので…」
「なにせ、人間どものやることですから…」
な〜んじゃ、つまり稲はあるということ
「それなら心配いらぬ、わしゃが稲作をする!」
そうと決まれば動かなくては!
「あの…ここでいいのですか魔王様?」
「うむ、ここで大丈夫じゃよありがとうな
メロア君よ」
今わしゃは木々が生えた自然豊かな森の中にいる
近くには川が流れており、
とても美しい景色が広がっている
「よし…ここでやるとしよう」
滝の下、水が溜まっているところの近くに
わしゃはいる。
稲作に適した土地は、水は豊か
平たく平らな土地 水はけが良い土
昼夜の温度差が大きいという点である
水が豊かということと平らな土地というのは
確保できた
メロア君が言うにはここは自然界
つまり森が広がった一番温度の変化がある
土地なそうだ
つまり昼夜の温度差はあるため大丈夫
あとは土である
土は元気なのがよい
元気なのはつまり微生物が多く
栄養満点の水はけの良い土である
水辺付近の土に触れてみる
うむ、火山灰が入ったような嫌な土ではないな
栄養面はわからんが粘り気があるの
「よし!ここに田んぼを作ろう!」
稲は料理長さんが探してくれてるから
わしゃは田んぼを作るぞ!
まず最初にやるのは土作りじゃ
どれくらいの大きさのを作ろうか…
まあ最初だし大きすぎると大変じゃから
一畝に…いや大きいすぎる…もっと小さくしよう
一畝とは10㍍×10㍍の大きさである
ではその大きさに木の棒で線を引く
結果的に大きさは一歩にした
一歩とは1.8㍍×1.8㍍の大きさである
大体畳2枚分である
そしたら…
「土よ下がれぇぇー!」
ぐぐぐぐ…
四角に引いた先をそってその面積分土が下がる
下がるというよりかは前の土が消えて
下の土が出てくる感じである
よし、これでよいのじゃが水田の水が
漏れないために畦塗りをしなくてはならぬ
畦塗りとは田んぼを囲んでいる土の壁に
田んぼの土を塗りつけること
やる理由は、割れ目や穴を塞ぎ防水加工のため
けどもっとその前に…
「水を入れる通路を作らねばならぬな…」
水の入れ方は、高い場所にため池を作り、
ため池より低い位置にある田んぼへ水を流す
今は管などを使ってやるがここにはない…
取り敢えず水を流せるようにしよう
助かることに滝の下の水溜まりがため池のように
なっておる
「えぇっと…通路を作ってそこから…
あぁん!難しいのぅ」
線を引いてさっきと同じように魔法を
使おうとするがまだなれないため上手く使えない
「あの…!私でよろしければやりますよ」
「なんと!?いいのかメロア君!助かるぞ」
見かねたメロア君が魔法でぱぱっと
素早くため池から田んぼまで細い通路をつなげる
繋げた瞬間、水が一気に田んぼ(仮)に流れる
「あぁ…!メロア君よすまぬ!一旦水を
止めてくれぇ〜!」
「あっ!はい!!」
突然のことに驚きながらも魔法で水を止める
危ない危ない…危うく畦塗りをする前に
水漏れを起こすところじゃった…
「すまぬメロア君…急に無茶をゆうて…」
「いえ、こちらもすみません…
魔王様のお気持ちを考えられていませんでした」
なんと良い子なのじゃ…!
わしゃが悪いというのに…!
感動のあまりメロア君の頭を撫でてしまう
「…えっ…?えっ…!あの…!魔王…様…?」
いつもの落ち着いた雰囲気とは違い
顔を赤くして困惑している
例えるならば褒められ慣れていない子供である
「いや〜助かったのじゃ
すまぬがもう少し手伝ってくれぬか」
「あっ…はい…?」
どうしたのじゃろうか?メロア君が固まっている
ここで一つ説明しておこう、魔界は弱肉強食
強きは正義 弱きは悪 という思考の持ち主が
多く存在する。つまり人情や愛情、優しさなどが少ない場所なのである。そんな中で魔王様ことひいじいちゃんの心の温かさはここでは異様なのである…!
(いい意味で)
よし!では畦塗りをしよう!
そう思いメロアクンから離れ田んぼの中に入る
メロア君はまだその場で止まっていた
(なんだろう…この感情は…心臓らへんが温かくなる
さっきのスープを飲んだときもそうだ…
頭を…触られた…?撫でられた時…すごく温かくなった…魔王様は何者なのだろうか…)
魔界は少しずつ変わっていくかもしれない
そんなこともつゆ知らずひいじいちゃん
田んぼを作る!
新しい物語も連載しているため読んでくれると嬉しいです!
これとそれの2つを連載していこうと思います
そして今回のメロア君と魔王様、なんかイメージは
おじいちゃんと孫みたいな感じなんですよね〜