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転生魔神は陽気に歌う  作者: まちどり
98/227

98.もしもの話なのに。

 いつも読んでいただきありがとうございます。

不定期更新、本日二話目です。


 一瞬微睡んだけど、私もガンダロフの背中に腕を回して、離さないっ!とばかりにギュッと抱き締める。

「あとね、もやぁっと気になることがね…二つくらいかな」

 腕を緩めると、ん?とガンダロフが聞く態勢に入る。立ったままだと疲れるからゆったり座れる長ソファを出して、ついでに小さいテーブルにハーブティーを出して食後のティータイムだね。


 落ち着いたところで再び話し始める。

「アーリエルさんとルゥさん、なんかぎこちない。それと、節目の日の祭事の話で出てきたキラキラ。リコロさんが「綺麗だ」ってうっとりしながら言ってた」

「そういえばそれは修練を積まなきゃ出来ないと司祭アバルードも言っていたな」

 ガンダロフが顎に手を当てて補足する。

「それで、さっきのアーリエルさん達の中身が幼く感じるというのと、原因は同じかもって思った」

「まぁ、大本を探れば『碌でもないこと』に辿り着くのだろう。まず、アーリエルさんとルゥさんがぎこちない、ということについて詳しく教えて欲しいのだが」

 ガンダロフとしては二人の雰囲気の変化があまり気にならなかったのかな?


「私達が北の住居を出立する前は、例えるならば新婚さんみたいな甘い雰囲気だったの。それがさっきは、お互い遠慮しているというか…アーリエルさんが一番に頼る人ってルゥさんの筈、なのになんで私が慰めたり助言したり?ルゥさんも私を睨み付ける前に私を押し退けてでもアーリエルさんに声を掛けるとか抱き締めてあやすとか出来るでしょ?っていうか、ガンダロフが私に相談するとか頼るとかする前に眷属以外の別の誰かとあんな雰囲気になったら」

 言ってて悲しくなってきた。もしもの話なのに。でもそうなったら

「泣く」

と言った瞬間にガバッと抱き締められた。

「俺はそんなことしないから!ロトが泣くようなことは絶対にしない!」

 焦ったように言い募るガンダロフを見たら、なんか冷静になった。もしもの話なのに。でも、何だか嬉しいし、安心した。私は彼を落ち着かせるように背中を優しく撫で撫でした。

「うん。わかってる。私もガンダロフが悲しむようなことはしたくないもの。ガンダロフのこと、大好きだから」

 はうっ、と息を吸う音が聞こえると共に更にギュッと抱き締められた。熱い。目の前のガンダロフの首筋が真っ赤になって熱を発してる。うふっ、かわいい。


 暫く抱き締め合って何とか落ち着いてから続きを話す。

「私達と比べるのもなんだけど。60年も離れてて突然会えたら『あら、なんか前と違う』っていうのが積み重なってああなっちゃったのかな?でも、それでも、二人のお互いに対する態度に違和感がありまくり」

 『アハ体験』みたいにずっと一緒に見ていて徐々に変化していくのであれば感じない差異を、変化前から直ぐに変化後を見ると変わったのがはっきり解るっていう違和感を覚えたとか?それでもお互いに想いあっていたからルゥさんは消えずに済んでいたんじゃないの?私の意見を聞いて、ガンダロフは腕を組む。

「そうか…。確かにルゥさんのロトを見るあの視線にはムッとしたというか、不愉快だった。そんな目でロトを見るな、アーリエルさんのことをしっかり見ろ!と」

 うん、ホントそれな!ガンダロフもグッと拳を握り締める。

「それでふと思ったの。ルゥさんは60年閉じ込められてたんだからルゥさん自身はそんなに変化は無いはずなのにって」

「君が力を与えたから変化した、と?」

 ガンダロフは不安な面持ちで私を覗き込むけど

「ううん、それは無い。彼に渡したのは純粋な力だけで存在に変化をもたらすようなことはしてないよ。だから、もしアーリエルさんが彼に違和感を感じているのであれば、閉じ込められた時に既に何某なにがしかの変化があったのか、それともアーリエルさん側に問題があるのか、或いはその両方か」

「成る程……」

「昨日、寝る前にお話ししたっけ?アーリエルさんが儚くなればルゥさんは消えちゃうって」

 寝入る直前だったからうろ覚え。

「だから私としてはルゥさんのあのアーリエルさんに対する態度がちょっと理解できなくて」

 ガンダロフは、うぅむ…と唸る。

「そう言われるとアーリエルさんのルゥさんに対する態度も少しおかしい」

 『愛し子』視点から見ても違和感ありまくりって感じ?


「あとね、キラキラのことだけど。私もたまにキラキラさせてるでしょ?どちらもたぶん本質的には同じモノかなって」

「同じモノ?あのキラキラは普通の人も持っているモノだと?」

 ガンダロフは納得いかないように眉をしかめる。

「うん。あれはね、気持ち?」

「気持ち」

 ガンダロフが重要な言葉を復唱してくれる。本人、無意識だろうけど。


 読了、ありがとうございます。

 <(_ _)>

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