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国家転覆、その前夜
僕はただの中学生、と言いたいところだけどそうはいかない。
実は僕は革命組織『リバイバリズム』の幹部だからだ。
この組織に入隊したのは中学進学と同時だ。僕の祖父はもともと帝国の軍人で、帝国が敗戦してからもずっと共和政府の打倒を夢見てきたらしい。『らしい』というのも、祖父はもう他界している。祖父の葬式の時、リバイバリズムの幹部数人に声をかけられたのだ。リバイバリズムの目的は主に三つ。
1.軍国主義政府と帝国軍のの復活
2.他国の軍事基地の撤廃
3.世界征服
この三つを達成するためなら、テロ、虐殺、人権侵害も許されるというものだ。
今日もどうやら何かが起きたようだ。