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気まぐれ少女どこへ行く?  作者: 月見 瑠那
発見
88/98

ボクのめ・い・す・い・り!キラッ!

「死ぬかと思った!!」


「わわっ!?」


「何事!?」


目が覚めると同時に金属のタライ?桶?が地面に落ちてけたたましい音が当たりに響き渡る。その音を聞きつけ近くにいた子どもたちが集まってきた。どうやら倒れている間に孤児院に運ばれたようだ。


「桶運んでたときにルナ様が起きて、ビックリして落とした!なんともないから大丈夫!」


「ごめんなさい…」


そんな気がなかったとはいえ小さな子を驚かせてしまった。


「怪我とかしていませんか?」


「えっあっううん!!ダイジョウブデス…」


…なぜに片言?それはさて置き、幸い何も入っていなかったらしく、怪我もしてないらしい。よかったよ…


怪我の話が出たついでに、この世界の医療について話そうと思う。


この世界は当然のごとく医療技術が日本ほど発展していない。王城で医療関係の事を調べた医者の娘曰く、世界最高レベルの医者でも医学生ってレベルだそうだ。日本の医療ってものすごく進んでたんだな…学生でも異世界で最高レベルとかどんなチートだよ…


でもそれは病気に対して。外科手術なんかはむしろこっちのほうがレベルが高いらしい。なんでも完全に千切れた腕を縫い合わせただけで動くようにできるとか…それもう医学じゃなくね?って疑問になるじゃん?他の子もそうだったらしく風呂で質問してたんだけどさ、魔法や特別な薬品を使わず繋げたらしい。


なら糸に秘密が?って疑ったらしいけど、それもとかに服に使われている市販のものだったらしい。こっちに市はないけど。なら体の作りが違うのか?って思い試しにその娘の指を切って繋げてもらったらしいが問題なく動いたらしい。というか動いてた。縫い目もちゃんとあった。ほとんど目立たなくて言われるまで全く気が付かなかったけど。その結果も驚きだが簡単に指を切ったその娘にも驚きだ。むしろそっちのほうが驚きが大きい。マッドサイエンティストかなんかかな?ちなみに本人はこれで誰かが怪我しても生きてりゃどうにかなるって証明できた!って笑いながら言ってたよ。


さて、なぜ急にこんな話を始めたのか?その理由は、


「あの〜…質問していいですか?」


「うん!じゃなくてはい!ルナ様の質問になら何でも答えますよです!」


金ダライを落とした娘が用意している


「その煮えたぎったお湯、どうするつもりですか?」


「ん?あっこれかです?とーぜん倒れたルナ様用が飲むために用意しておりますです!悪い奴って暑いのが苦手らしくて、こうやったら死ぬんだよ!です!」


うん。その悪い奴って病原体のことかな?それともボクのことかな?もしポクのことならいいやつだったとしても死んじゃうと思うんだけど?


トップが持つ病気の知識ですら曖昧なのだから当然一般市民の持つ知識はいい加減だ。生きるための経験測から中途半端に正しい知識を持ち、その通りにするから中途半端に効果が出る。いくら中途半端でも何らかの効果は出るから受け継がれる。つまり何が言いたいのか!ボクが今生き延びるためには医療改革が必要なのだ!!


「あの…そんな熱いの飲んだら悪い奴じゃなくても死んじゃうと思います…」


ボクの言葉を聞き、キョトンとする少女。きっと彼女の中ではこうなっているのだろう。


倒れる→病気→火で炙ると菌(悪い奴)が死ぬ→煮え湯を飲ませれば元気になる!


だがそれは違うのだ少女よ!ここからボクの知識チートが火を吹くぜ!(義務教育終了高校2年生レベル)


「あっこれそのまま飲むんじゃないです!じつは水の中にいる見えない悪い奴がいっぱいいるのだ!です!そいつらを倒すために体は頑張るんだけど、倒れて他の悪い奴らと戦ってるときにそんな余計なことする力はないんだ。です!だからその作業を外にいる奴らが代わりにやって、体の中の戦いに集中させてやると早く治るんだです!」


…こいつ…できる…


予備知識がないと理解できないような雑な説明である。しかし、きちんと理解してることは伝わってくる…敬語がうまくないからちょっと抜けてる脳筋タイプの人かな〜?なんて考えちゃってごめんなさい…


…ってかなんでそんな知識孤児が持ってんの?…まさか?


「よく知ってるね!」


「へへへっ!院長先生は物知りです!」


やっぱり?獣人の鋭い感覚すらごまかして背後を取り、大人数の子どもたちを見事に育て上げ、医療の知識まで持ち合わせた魔物の山の中にある孤児院の院長。


…まとめてみるとこいつやばすぎね?あれ?え?おかしくね?転生者だろ!(髪と目が日本人でないから)とか思ってたんだけどさ?転生者だとしてもおかしくない?3つ目はさておき上2つおかしくない?まじでなにもん?あの人?エルフ?ハイエルフ?でも髪から長い耳はみ出してないよ?なら妖精?はあんな大きくないし…ドライアド?仙人?大魔道士?ここいら辺が怪しい?


…あっ…


小さなノックの音ともに開く扉、顔を出した院長先生。


「ルナさん大丈夫で『ハーフエルフ!!』っ!?」


ボクの言葉を聞き、院長先生はピタリと固まる。


ビンゴ


「いつ…気が付きましたか?」


「ついさっき、貴女がここに入ってくる直前ですよ?」


「なぜ気がついたのですか?」


「お恥ずかしながら半分ほどかんでした。違和感を感じ、貴女の反応で確信しました。キラッ」


「元々、あなたにはお教えするつもりでしたが…まさか感づかれるとは思いませんでした…」


「隠し事をすれば必ずどこかにボロがでるものです。あまりおすすめしませんよ?とくに、美しいレディーには。イケボ」


「肝に銘じておきます。貴女のお察しの通り、この娘は


はいオワター!!察しておりませんごめんなーさい!!!


唖然としている少女の顔が印象的でした。


…ってボク…なんで気を失ったんだっけ?

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