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気まぐれ少女どこへ行く?  作者: 月見 瑠那
大反乱
86/98

名付け

テスト…ツライ…

「「…」」


「耳に痛いほどの静寂の中、ボクと制服さんは見つめ合う。一時も目を逸らすことなく、ただただ相手を見つめ続ける。そして少しずつ高まっていく鼓動。


…これが…恋?」


「滝のように汗流しながらよくそんな寝言ほざけますね?」


「ごめんなさい」


無言の時間があまりにも苦しくて冗談を言ってみたら怒らせてしまったようだ。


「色々言いたいことはありますが、まず呼び方が制服さんって…もう少しなんかこう言い方ありませんか?」


呼び方が不服らしい。まぁね制服さんは流石に失礼だよね。なんかはじめに見たときに、あっ高校っぽい制服だ!っ言う印象が染み付いて、つい自然に制服さんって呼んじゃってた。


「この下賤なるわたくしに貴女様のお名前をどうぞお教えください」


「…色々間違ってますよ?その言い回し。ってかへりくだりすぎて逆に失礼に値します」


少しでも丁寧な言葉使いでご機嫌を取ろうとしたが失敗したらしい。慣れないことしないで普通に聞こう。うん。やっぱそれが一番だね!


「お名前を教えて下さい」


「ありません」


「…」


あっこれあれか?あなたに名乗るような名前なんてありませんわよおほほほほ!っ的なやつか?さんざんごねといてなんだよ!こいつ感じ悪いな!


ボクは勝手に邪推し被害妄想をふくらませる。しかし、そんな事考えてて罵倒されててはたまらないと思いたまたま見つけた〈思考加速〉と言うファンタジー小説では定番のスキルを使い高速で愚痴を考え、ストレス発散をする。伝説級のスキルのアホみたいな無駄使いである。勇者ですら持っていないチートスキルの超無駄使いである。そんなことにしか使わないなら私に頂戴?小説書くのに有効活用するから。


「私に名前はありません」


「…」


変な妄想してすみませんでした!!あれだったらしい。チートなスライムさんが建国する話同様名前がある悪魔は上位存在のみらしい。会ったことあるのベルとベルフェゴールのみだから知らなかった…


「ならなんか双方が納得する呼び方考えましょう」


ふふふっ一度はやってみたかった遠回しな発言!これを言葉通りだと思うなよ!これに副音声をつけるとしたら、


『お前の思い通りになる気はないからな!』


さぁどう反応する!?


「あっサタンって呼んでください」


「名前あるんかあああぁぁぁぁぁぃ!!!!!」


あまりの事に思わず叫んじまったぜ…なんかサタンがびっくりしているが知ったことか!こいつ散々人をおちょくりやがって!人じゃないけど。悪魔って名前に相応しいほど悪魔的な女だな!


…ん?


「もしかして七つの大罪のサタン様でおられますか?」


「もしかしなくてもそうです」


天使来た天使!いやーすごいなぁー!美しすぎるこの美貌。これ以上ないほど天使の何ふさわしい!こんなお方にお目通り叶うなんて僕…じゃ無くて私は幸せものです。


僕の頭の中で、名前がない+サタン=七つの大罪 コレール サタン という公式が成り立ち手のひらクルリをする。サタンもベルたち同様悪魔じゃない。人に試練を与える天使の総称だ。つまりサタンという悪魔は本来存在しないはずなのである。しかしこの悪魔?天使?はその名を名乗っており、ベルとも親しそうにしていた。つまりこの御方は多くのサタンを抑え込み、他の大罪からサタンを名乗ることを認められたエリート様なのだ!そんな方に失礼な態度をとったら…


恐ろしい未来を想像し、身震いをする。けど、


「種族名で呼ばれるの、ボクだったら嫌かな…」(ボソッ


だっておい白虎!肩揉めよおら!とか白虎さんさっさとお茶汲んできてくださいまし、っとか言われんでしょ?嫌だよ。種族じゃなくてボクを見ろ!って思うもん。


「ッ!!…私のッ私の理解者にようやく巡り会えました!」


「…はい?」


うっかりスキルの発動を忘れ、普通に考え込んでいたらなんか涙声が聞こえた。何事!?っと驚き顔を上げると静かに涙を流すサタンさんが。


「そうですよ!可笑しいんですよ!なんで種族名で呼ばれなきゃなんないんですか!いえ、私の場合は役職名に近いんですよ?おい事務!っとかって呼ばれてるもんなんですよ!しかも仕事押し付けられて!もの頼むんだったら相手の名前ぐらい覚えとけっつーの!まぁないんですけどね!それでもなんかあだ名くらいつけてくれてもいいじゃないですか!親しみを込めてさ?でも誰もつけてくれることなく!面倒くさがりと幼いベルはもちろんのこと、金の亡者も色欲魔もヤキモチ女もルシファー様も!!みんな!みんな!!私のことを役職名で呼びやがってふざけんな!!!」


長年の怒りを発散するように早口捲し立てるサタンさん。えっと…ご苦労さまです…


「この際ですし、二人で貴女のお名前考えませんか?ってかボクから名前プレゼントしますよ!」


「っ!?ありがとうございます!!」


感激で目をうるませるサタンさん。めっちゃ期待してくれているのをひしひしと感じる。え?軽い気持ちで名前あげるとか言っちょったんだけど…


かかる重圧に耐えながら必死に頭を回転させる…


wrath ラース ira イーラ kemarahan クマラハン Гнев グニェフ hnev エニェ 憤怒をいろんな言語に言い換えてもしっくり来ない。なら…


サタンさんはコレールでエンジェル…そうだ!


いいなが思い付き、伏せていた顔を上げる。


「決まりましたか!?」


「うん!君の…名は!」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


可愛くないだのなんだのと言われながら次の日の朝まで案を出し続けたものの決まらず、「お前もうサタンで十分だよ!!!!!」という叫び声が森に響いたとかなんとか。

ちなみにルナがサタンにつけようとしてた名前はコヅエです。虎杖(イタドリ)という植物があって、「花言葉は見かけによらない」です。サタンをしっかりとした見かけによらず、残念キャラにしたいと思い、作者がこっそり囁いたらあっさり言ってくれました(笑)。ちなみちコレール月見瑠那エンジェルの頭文字を取り、つを濁らせて考えました!

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