表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
気まぐれ少女どこへ行く?  作者: 月見 瑠那
大反乱
71/98

ゾクッ(あっちの意味じゃないよ~!)

『わかった!それじゃいってらっ(ゾクッ)』


突如、強烈怖気が背筋を走り抜けた。ネズミは駆け出し、兎は耳をそばだて鳥は舞う。


魔物の気配?


いや、そんな生易しいものではない。


死の気配?


いや、そんなあやふやなものではない。


これは世界の何かが書き換わった気配。


圧倒的強者の優越。


傲慢で、怠惰で、予測不能な愉快犯。


これは、人間(ひと)の気配だ


―――――――――――――――――――――――――――――――――――


『、、、ナ、、、ゥナ、、、ルナ!!』


「うわっ!?」


ビクッと体をは震わせ俺は飛び起きた。体の上に乗っていたボールがコロコロと転がり木にぶつかる、、、寸前で誰かに拾い上げられた。


「、、、ベル大丈夫?」


「だっだいじょばない、、、おめめがクルクル、、、(キュ~、、、パタン」


「、、、マスター?起きるときはゆっくり起きて?」


「え?あれ?ベル?」


混乱しながらも少し冷静になって辺りを見回すと、転がって目が回ったのか、フラフラになったベルゼバブをベルフェゴールが支えていた。どうやら転がったものの正体はベルゼバブだったようだ。


「なんで二人がここに?」


まだまだいつも通りとは言いがたいが、それでも少しづつ働き始めた頭で、現状を把握しようと質問をしてみる。


「、、、突然マスターとの連絡が途切れた。心配して飛んできた。」


「心配かけてごめん!私どれくらい気絶してた?」


「ええっと?三年?」


「、、、え?」


三年って0歳の子が3歳になるくらいで、、、歯も生え揃って元気に歩き回れるぐらいまで成長できる時間ってこと?、、、え?マジで?


私が寝て過ごした途方もない時間に頭が真っ白になった。私は言葉なく立ち尽くす。


「、、、」


「、、、たぶん違う。」


「、、、え?どういうこと?」


「、、、地球でいう1分はこっちの単位で1ツキ。10ツキで1ネン。6ネンで1ビョウ。」


、、、つまり30分くらいってことですか?((コクコク))


「紛らわしい!!」


なにそのメチャクチャな単位!?メッッッチャ焦ったわですけど!?心配して損したんですけど!!


「あれ?もしかして知らなかった?」


「知らなかった!!だって王城ではメイドさんが呼びに来てくれてたし、外でてからは時間を気にするような生活をしてなかったから!!」


「そっか!ボッチだったから必要なかったのか!」


「ボッチゆーな!!」


「、、、ん?」


フシャー!!っと猫のように全身の毛を逆立たせて威嚇する私。って猫ってゆーな!!私は虎なんです!!タイガーなんです!!メチャクチャ強いんですー!!


「なんで自分でいって自分で切れてるの?今のルナちょっとおかしいよ?」


「フゥー!フゥー!!、、、さっきの時間のやつで凄く不安な気持ちになったから、勘違いってわかって安心してちょっとテンション高くなってた。」


「あぁ~なるほど。」


よしっ!深呼吸しよう!


「ヒッヒッフーヒッヒッフー」


「ラマーズ法w」


「あっ!ベル笑うな!!焦って間違えちゃっただーけーでーすー!!」


「ヒッヒッフーお腹痛いww」


「ムキー!!」


「逃げろー」ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ


「待てー!」((ヾ(≧皿≦メ)ノ))


「、、、ルナ?待てっていわれて待つ人見たことある。」


「、、、無い、、、」


「つまり押すなよ?押すなよ?的な感じのやつ?」


「違うわい!!」


「また怒った♪にっげろ~♪」


「ムキー!!」


まるで蒸気機関車のように頭から湯気を出して怒るルナと、楽しそうに逃げ回るベル。どうやらベルはルナが元気になったことが嬉しくて騒いでいるようだ。その証拠にベルの顔は満面の笑みである。尤も後ろに居るルナは気が付いていないが。


「、、、」


そんな二人(?)一人と一柱(?)をベルフェゴールは真剣な顔で見つめる。ここ数日、ベルゼバブに至っては数十、数百万年の間ずっとひらがなのような若干たどたどしい話し方だったのが、突然スラスラとした発音になるという異常事態。しかし当人達はおいかけっこに夢中で全く気が付いていないようなので伝えようかどうか真剣に悩み、


「、、、面倒だからいっか。」


特に問題もないので放置することにしたようだ。


「、、、マスターも元気になったことだし、私はこころを迎えに行ってくる。」


「ラジャ!」


「心配かけてごめんね!いってらっしゃい!」


「ほーい。」


適当な返事をしてベルフェゴールは姿を消す。それを二人揃って見届けた後、


「よし!ちょっとお肉を集めて帰ろうか!」


「うん!」


生き物としてすら扱ってもらえない魔物の皆様が不憫である。


「つまみ食いは?」


「うぅ~ん?ちょっとだけならいいよ?」


「ちょっとってどれくらい?」


「牛肉五。」


「十!」


「んじゃ八で。」


「やったー!」


両手を上げ、大喜びするベルゼバブ。名前すら呼んでもらえない牛肉先輩強く生きて!『モ~~!!』←ミノタウロスの皆さん


「日の入りまでに帰るよ!」


「了解!!」


「、、、日の入りまで後どれくらいだっけ?」


何となくかっこいいという理由で時間を決めたものの、あとどれくらいか把握していないカッコ悪いルナ。


「えーと?後12()()くらい?」


「ん?()()?」


「私なんか変なこといった?」


「さっきのわかりにくい単位使わないの?」


「、、、あれ?さっきなんて言ってたっけ?」


「「あれれ?」」


異変は始まったばかり、、、

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ