ベルフェゴールの探究 後編
リアイベ、スランプ、スマホの故障で更新遅くなりました!!!!!!!!!!!スマホ壊れたままなのでもしかしたら一週間くらい更新しないときがあるかもです!!もしそうなりそうなら事前に連絡します!!
天窓(雨漏りの末に板が腐り空いた穴)から柔らかな朝日がこぼれる廊下で、三人の少女は仲良く談笑している。(1名は虚空に向かってなにかぶつぶつしゃべっているようだが談笑してるのだ!!異論は認めん!!)
小さな二人の人影のうち、片方は目をキラキラさせながらもう片方に話の続きを促している。
「それでそれで!ちじょーにおりたあとどーしたの?」
「しらない。こころもベルもここまでしかおしえてくれないもん。」
「えぇ~、、、」
その返答を聴いた片方はがっくりと肩を落としうなだれる。長い銀髪が彼女の頬をなで、はらりと1房落ちる。陽光をキラキラと反射しながら、少し残念そうに。
「うぅ~ん?そんなききたい?」
しょぼんとうつむき、口を尖らせながら目尻を仄かに光らせる少女。その姿を見かねたのか、カラフルな髪を持つ少女が問いかける。するとばっと顔を上げ、
「ききたい!!」
両手を顔の下で握りしめ、さっきの哀愁漂う雰囲気は何処へやら、目を輝かせながらズッと体を前にのり出すルナ。あまりの勢いにベルゼバブは思わずのけぞってしまった。
「わわっ!!ごしゅじんさまおちついて!ふぁーすときすうばっちゃう!!」
「ごっごめん、、、」
自分より幼い見た目の少女(※客観的に見た場合の外見年齢は同じ。精神はルナの方が圧倒的に幼い)にたしなめられ、冷水をかけられたような思いになる。
あぶねええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!俺としたことがついつい興奮しちまったぜ、、、
でもな?その時代時代で愚かなる聖職者共が自分達の利益のために歪められ、失われた神話(偏見。キリシタンの皆さんごめんなさい、、、)を、紡いだ本人の口から直接聞けるんだぜ?興奮しないわけあるか?いやないぃぃ!!!
「それでそれで!どうやったらきけるの!?」
(ふんすぅー!ふんすぅー!!)
一度は落ち着いたものの、すぐまた鼻息を荒くしじりじりと近づくルナ。その外見の年相応とも言える姿を見て、もう少しお淑やかになってくれないかな?なんてベルゼバブは思う。最も主のそんな姿も気に入っているので言わないが。
ベルゼバブはゆっくりと頬を吊り上げ、その幼いながらも整った顔を崩し、893のような獰猛な笑みを浮かべた。
「めーれーすればいい!スキルをつかって!そしたらわたしたちはさからえない!!」
「あっそーゆーのきゃっかで(*゜∀゜*)」
キメポーズもセットでお得な感じでドヤッときめたベルゼバブ、その台詞を笑顔でさらっと受け流し一切動揺することなく右から左へと聞き流すルナ。悪魔である。悪魔よりも悪魔である。ベルゼバブの瞳の隅に、小さな小さな水溜まりが出来ているのは気のせいである。
ニコニコ
ウルウル
太陽が雲に隠れ、ひとときの暗闇が地上を包み、顔に落ちた影は目尻に涙を溜めた少女の表情を絶望に染め上げた。目尻のダムが決壊しているような気がするのは気のせいである。
「めーれーメッ!!」
仁王立ちし首を少し傾けながら前屈みになる893ポーズ。顔が近く、ルナからは細部まで観察できる。その無防備につき出された額を小突き、小さな子供をしつけるような物言いでベルゼバブをたしなめる。
しつこいようだが、ベルゼバブの方が年上である!!
まさかの返しに口をポカンと開け、ルナのことを穴が空きそうな程凝視する。その視線を受けて頬を淡い桜色に染め、プイッと視線をそらし恥じらうルナの姿は、もはや普通の女子にしか見えない。むしろそこいらへんの女子より女子っぽいのでは?なんて意見が出てたり出てなかったり、、、
「めいれいはいやだ。みんなにきらわれるのこわい。それに、、、それはわたしのるーるにそむくから。」
「ごしゅじんさまのルール?」
大きく開けていた口を閉じ、こてんっと可愛らしく子首をかしげるベルゼバブ。七つの大罪引退してアイドルとかやるべきでは?というほどアザトカワイイ、、、
「そっ。たのしくじゆうにがわたしのぽりしーであり、わたしがわたしにかけたのろいなのだ!!」
「はじめてきいた。」
「はじめていった。」
小さな姫君達は陽光の下で見つめ合う。優しく慈愛に満ちた微笑みを浮かべ、なんとなく苦笑いに近い空気を醸し出すルナ。その表情を見れば、彼女に対する周りの態度を考えれば、楽観主義者のような言葉にも重みが生まれ、ベルゼバブは顔を曇らせた。
いじめられ誰からも手をさしのべられずにただただ耐えることしかできなかった元の世界で、明るく楽しくいきるのはどれだけ大変なことだったのだろうか?明日に希望を持ち、眠りに沈むことなど出来ようか?
永い年月をかけ、人間を観察し続けてにたベルゼバブの瞳には、自らの主に色濃く影を落とすもの達の存在が写っているようだった。
それはベルフェゴールも同じようだった。しかし彼女達は神であり悪魔、他種族である人間の気持ちなどこころから理解するなど不可能である。それでも主の心の傷を少しでも癒せればと静かに抱き締める。
性質な朝の空気の下で、二人の従者は決意を新たにするのだった。




