表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
気まぐれ少女どこへ行く?  作者: 月見 瑠那
産声
55/98

突撃!お部屋訪問!その1

「かみ、、、さま?」


なんか壁突き破ってみたら目の前で女が腰を抜かしていた。なにか呟いているようだが激昂している俺の耳には届かない。


なぜ俺はこんなに怒っているのか?


なぜ俺はこんな姿になったのか?


それは日が沈む前まで遡ることになる。


―――――――――――――――――――――――


、、、なんか今、おばさんが頭を下げてお礼を言っているんだが?理解不能な事態に混乱する俺。よし!一旦整理しよう!


えっと?俺は魔法でド派手に焼き鳥?焼き魔物?をつくって配った。んで子供達は恐らく相当久しぶりであろう肉に大・興・奮!我先にと食らいつき脂を脂で洗う争奪戦になる、、、ことはなく幼い子や特に痩せてる子から順に配ってったときは驚いた。極限状態の人間にこんなことが出来るんだって、、、こんなに立派な子って物語の中にしかいないと思ってた。命が軽いこの世界だからこそ、助け合いという心が育まれたのかな?


美しい絆に思わず涙を流し、出血大サービスだぁー!!って調子に乗った結果、みんな食べ過ぎでダウン。ぽっこりお腹のトド?セイウチ?ゾウアザラシ?が大量に出現した。あっ幸せそうな笑顔、、、


んで元凶のおばさんをやっつけようとした矢先、お礼を言われた。どうなってんの?コイツが元凶だよね?セオリー通りなら、、、あれ?、、、あっ、、、証拠も根拠無い、、、


うわ恥ずかしい!!思い込みにとらわれて勝手に勘違いしてた!!あれ!?なんでこの人が元凶ってことなってんの?ってか怪しいからって威圧するとかガキかよ、、、少なくとも高校生のとる行動じゃないな、、、


表面には出すこと無く、激しい自己嫌悪に陥る俺。出来るのなら顔を押さえてそこいら辺をゴロゴロと転がりまわりたいと言う要求をなんとか押さえ、おばさんに質問する。


「だれ?こどもたちをくるしめたげんきょうは?」


おっと、バカな自分と子供達を苦しめ、さらに俺に恥をかかせやがった元凶(後半はとばっちり)に対する怒りで威圧するような声色になってしまった。ビクッてされた。ごめんよおばさん。あなたは悪くないんだ。恨むなら元凶の方にしてくれ。


なんてつらつら考える。俺の問いに対するおばさんの回答は


「わた、、、しです、、、」


血が出るほど唇を噛み締め、絞り出すような声だった。


―――――――――――――――――――――――


幸せそうにお腹をさする子供達に水を差すのもアレなので応接室に場所を移し、おばさん改めてシスター・マリラの話を聞く。


その話によると、この孤児院は先々代の領主によって建てられた歴史ある孤児院だそうだ。マリラは五代目の院長でかれこれ二十年以上ここを支えているらしい。


そして毎月多額の寄付金が領主から届いているらしい。それも領主本人が手渡しで持ってくるらしく、領主か中継ぎの官僚のせいという俺の予想は外れた。金額は毎月家が買えるのでは?っというレベル。


なぜそんなに金もらっといて貧乏なのか?元凶は商人みたいだ。


「私が、、、私があんな男を信用してあの子を預けてしまったから、、、」


当時のことを思い出したのか、ぎゅっと握りしめられたその手には血がにじんでいた。


孤児院の子供、それはつまり満足に教育が受けられていない子供ということだ。偏見だと言われればそれまでだが、この世界では一般的にそう思われている。ここは現代日本ではなく中世の異世界なのだ。


いつまでも孤児院で面倒を見ることが出来るわけではなく、いつかは出て自分で働き口を見つけなければならない。


しかし勝手なイメージのせいで、元孤児を雇ってくれる場所は少なく、あったとしても奴隷とほぼ変わらない劣悪環境。それが嫌で冒険者となる者が多いのだが、満足に食事もとれず、装備もない上に指導者もいない。彼ら、彼女らの末路は用意に想像できる。


死ぬのだほぼ数年以内に


その事に悩んでいた、院長に就任したばかりのマリラの前に一人の商人が現れた。その名はミルロッド・オーロック。そいつは新しく商会を立ち上げる。毎年数人の子供を雇ってやる変わりに食料や日用品をその商会からのみ買えと要求してきたそうだ。


あっさりのせられ、契約書まで書いてしまったのが悲劇の始まり。孤児院かなりの蓄えがあると知っていたらしく相場の数倍の価格で商品を売り付けられ、口外しようとすると雇われた子供を人質にされた。


しかも(たち)の悪いことに契約書には呪いが仕組まれてるらしく、内容は違反するとこの孤児院に関係する全ての者が死ぬという悪質なものだとのこと。


口外するなという契約はないので毎月来る領主に相談すれば?何て思ったりもしたが、卒業生が人質になっているため怖くて出来ないとのこと。ならなんで俺に話してんだよ、、、そう突っ込んでみたら


「なぜか、、、貴女には全て話さなくてはならない気がしたのです。」


可笑しいですねと静かに苦笑いを溢した。


全くやめてほしい。俺は明るく楽しく自由気ままに生きたいんだ。たまたま保護された先でこんなに重い話し聞かされるとか丼だけついてないんだよ、、、まぁ一時的にではあるが子供達を救えたから良かったけどな?


子供達を救うにはどうするのが最善か、俺は思考にふけるのだった。

誤字報告ありがとうございました。


うぅ~、、、またミスしちゃったよぉ~、、、(T0T)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ