ご飯ご飯
「~~♪~~~♪」
子供が優に40人は入るであろう大きなキッチンに、美味しそうな匂いが立ち込める中、一人の少女が大きな鍋を体を目一杯使ってかき混ぜる。口から漏れる某有名ゲームのBGMが楽しげな空気を醸し出し、その顔はこれを食べる子供達の表情を想像し緩みに緩みきっている。
そんな厨房に近づくいくつかの小さな影。廊下の闇にまぎれ、、、切れず真っ黒なローブがとても目立っている。最も、本人達は一人を除いて全くもって気が付いていないのだが、、、
「隊長?すごく目立って」
(シッ!静に!ルナ姉の地獄耳知ってるだろ!)
(ごめんなさい、、、)
(わかればよし。次は気を付けるんだぞ?)
(うん!)
気付いたものも、どうせバレても死ぬ訳じゃないのでスルーすることにした。物音を立てないように、一歩一歩慎重に前に足を踏み出す。
(ギシッ、、、)
(ッ!?)
(あぁ!!)
「、、、」
いつもは気にしないほど小さな音。それが嫌に大きく辺りに響く。厨房から流れていた音楽が消えた。その事に気が付いた小さな影、子供達はぴたりと体を硬直させ、息を潜める。流れる沈黙。耳にいたいほどの静寂に必死に耐える子供達。しばらくすると、
「、、、ねこでもいたのか?」
また小さな歌が流れ始めたのを聴き、胸を撫で下ろす。
(ここからは短期決戦で行く!命が惜しいものは帰れ!)
(最後まで付き合います!隊長!)
(ふっ、、、一人で死なせるわけがないだろ?)
(早くルナちゃんもふもふしたい!)
(お前ら、、、必ず生きて帰るぞ!)
((おー!))
(あれ?私達死ぬの?)
(総員、、、とぉーつげえええぇぇぇぇぇき?」
「はいざんねん!またのごらいじょーをおまちしております!」
そんな台詞と共に放たれた
「あばばばばあああぁぁぁぁぁ!」
大量の魔法の水に
「きゃあああははははー!」
流され、
「痛っ!!」
「あ・な・た・た・ち?」
「「「、、、」」」
笑顔で頭に角を生やした院長先生のもとへ送られていったのであった。
─────────────────────────────
今日は(ルナちゃんもふもふ隊)の隊長達だったな。あんまり厨房に近付いて欲しくないんだけどいくら言っても改善しねー、、、この部屋火は使ってっし刃物はあるしでかなり危険だ。しかもこの建物は木製だから、もしコンロの火がなにかに燃え移ったらあっという間に火の海だ。
それを幾度となく説明しているのだが、僕が料理をしているといっつも忍び寄ってくる。
「なんとかならないかなぁ~、、、」
そんなことをぼやきながら昼御飯の準備を進めるのだった。
次回!ルナの口調が変わったわけとか説明します!




