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気まぐれ少女どこへ行く?  作者: 月見 瑠那
産声
47/98

カレー

更新遅くなりました!

、、、なんかずじょーにきでできたてんじょーがある、、、


ぼーっとした思考の中で、私はなんとかその事を認識する。


「う~ん、、、ここは、、、?」


「あれ?起きましたか?」


「、、、おはよー、、、」


「はい、おはようございます。きちんと挨拶ができて偉いですね。」


「えへへ、、、」


私が寝ているベッドのそばにいた年配のおばさんに頭を優しく撫でられ、ほほが緩む。


「昼食を用意しましたが今食べますか?」


「いまたべる、、、」


「はいわかりました。」


そう言っておばさんは少し部屋からでる。しばらくして戻ってきたおばさんの手には、湯気のたつ2つのスープと2切れのパン、2人分と思われる昼食の乗ったトレーがあった。どうやら彼女は私と一緒に食べるつもりらしい。


「こっちで食べてくださいね?」


「はーい、、、」


と返事をして私は体を起こし、テーブルへと移動する。


「いただきます、、、」


「いただきます。」


そしてスープを1匙飲み、


「ぶー!」


盛大に吹き出した。


「なっなんだこりゃ!?」


驚愕のあまりフワフワしていた俺の意識は一気に覚醒する。


「野菜の屑を煮込んだスープです。お嬢様には少々きつい味でしたか?」


苦笑いしながら近くにいたおばさんが話しかけてくる。


「きついどころのはなしじゃねーよ!ちゃんとだしとれ!」


「だし?」


俺がスープとして飲まされたのは、味付けもなにもされていない野菜をゆでたあとのお湯だ。あまりの不味さに思わず怒鳴ってしまった俺に対し、おばさんが不思議そうに顔を傾ける。


「だしってしらないのか?」


「はい。」


うっそまじか!だしって概念すら無いの?そら不味くなるはな!っと一人憤る。俺は食にうるさい日本人だ。不味い食事は我慢なら無い。そして、食べ物を粗末にすることが嫌いだ。これを作ったやつは食べ物を粗末にしようとしていたわけではないと思うが、せっかくの食べ物をこんなに不味くしてしまうなんて信じられない。俺はお怒りモードだ!


「こんなのたべていられるか!」


「む、こんなのとはなんですか?食べ物を粗末にするのは許しませんよ?」


「そのとおり!たべものはおいしくのこさずいただくべきだ!」


「、、、話が見えないのですが?え~と?つまり?」


困惑しているおばさんに俺は指を突きつけていった。


「いたまえだせやごら!」


「、、、いたまえ?」


異世界には板前がいなかったらしい。おばさんは首を傾けた。


「これつくったひとよんできてください。」


「はい?」


言い直したけどまだ伝わらないらしい。あぁ~もう!めんどくさい!俺は椅子を飛び降り、獣人(?)となって鋭くなった嗅覚に全神経を集中させる。こっちか?スープの匂いをたどって部屋を飛び出した!


「あっ!こら待ちなさい!まだ食事中ですよ!」


おばさんはなんか言ってるが知ったことではない。匂いをたどって走ること数十秒、俺は厨房へとたどり着いた。


「たのも~!!」


(バンッ)


と勢いよく扉を開ける。


「ヒャウ!ななななんですか!?」


そこでは痩せた17、8の少女が巨大な寸どうでなにかを煮ていた。いやさっきのスープであることは間違い無いのだが俺はあれをスープとは認めない。あれはもはや料理ですらないのだ!俺はずかずかと歩みを進める。そして少女の前で止まり、


「かせ。」


端的に要求をのべた。


「、、、はい?」


「いいからかせ。」


「えっえっと?」


「じれったい!」


俺は少女からお玉を取り上げる。


「ええー!ちょっと!」


少女がなんかいってるが無視だ無視!俺はおもむろにルミナス様からいただいたバッグを取り出し、調味料を用意する。クミンにコリアンダー、シナモン少々、カルダモン、ターメリック、レッドペッパー。次々と調味料を突っ込んで味を整える。


「ここにいましたか。」


「あっ!院長先生!」


豆だけじゃタンパク質が足らないから魔物の肉いれちゃえ!


「、、、ミルが尻餅ついたまま涙目になって、彼女が鍋の前に立って、、、どういう状況ですか?」


「なんかいきなり来たと思ったら私から道具を取り上げて勝手に料理を始めたんです!」


なんか寂しいから森で見つけたにんじん(ぽいなにか)とじゃがいも(ぽいなにか)もいれよう。ちゃんと毒味はしたから安全だ。


「何で止めなかったんですか!あれは子供たちの大事な昼食なんですよ!」


「私も最初は止めようと思ったんですけどね?なんか美味しそうな匂いがしてきたから、、、つい、、、」


「そういえばいい匂いがしますね。」


あとはじっくり煮込むだけ。じっくりことこと。


「ちょっと見せていただいてもいいですか?」


あれ?おばさんいたんだ。


「いいぞ。」


ほぼ調理を終えた俺は快諾し、台から降りる。なんか少女がここに台なんてあったっけ?と呟いているが無かったぞ?これは俺が出したやつだからやらんぞ?


「、、、すごい色ですね、、、本当に食べれるんですか?」


「え?嘘?うわぁ~、、、」


、、、だしが無いって言ったからカレーをつくったんだが、こっちも無かったらしい。この世界食文化が発展しなさずぎて辛い、、、


「まぁ~一口食ってみ?」


小皿に少し掬って渡す。


「バッグに小皿に食べ物に、いったいどこから出してんですか?」


「いっつあしーくれっと!」


「、、、つまり?」


「ひみつだ。」


「、、、まぁいいです。」


2人は恐る恐るカレーに口をつけた。

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