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気まぐれ少女どこへ行く?  作者: 月見 瑠那
産声
43/98

アース その1

口調や呼び方などを変更しました。ストーリーの変更はありません。ご迷惑をおかけしております。

「うーん?まだかな?まだかな?」


天と地が交わる境界線。その一ヶ所に設けられた煌びやかな建物のなかにベルゼバブはいた。ここは『黄昏の大会議場』またの名を〈アース(セカイ)〉。


天使と悪魔の最上位種しか足を踏み入れることが許されない至高の間。そこには、これを売ればいったい何年国家を運営していくことが出来るかという価値をもつ、細工の細やかな円卓と11の椅子があった。


「こんかいはみんなきてくれるかな?、、、ベルはむりそうだね、、、」


そんな机にためらうことなく肘を置き、頬杖をかきながら、いつもだらけている同僚の顔を思い浮かべて苦笑いする。この部屋にある人影は1つだけ。しかし、


「たしかにアセディ は無理そうだな?」


ベルゼバブよりも低く落ちたいた女性の声の返答があった。そして音もなく、壁に飾られていた宝石が溶け出し


「マモンはあいかわらずほうせきがだいすき。」


ボーイッシュな短髪の女性、七つの大罪が一柱 強欲の罪(アヴァリス) マモンが現れた。


「当たり前だ。宝石はこの世で最も美しいものだからな!」


「そだねー。」


「今日の私はとても機嫌がいい!だから特別に自慢のコレクションを見せてやる!これは、、、」


(あーあ、またはじまった、、、マモンのほうせきじまん、、、)


ベルゼバブはうんざりした気分になる。マモンは見ての通り宝石やお金が大好きであり、会うたびに自慢してくるのだ。


ちなみに「マモン」とはシリアの古い言い回しで「金」や「富」という意味なので、それをよく体現した悪魔と言えるだろう。


(キラキラしたものがだいすきとか、からすかよみたいだなぁ~、、、マモンのほんとうのすがたってにんげんのからだにふたつのくろいとりのあたま、、、からす!)


「どうかしたか?」


「マモン、からすみたい。」


「お前、、、私を愚弄しているのか?」


烏と一緒にされて静かに怒り出すマモン。しかし、


「だってそうとうのくろいとりじゃん。」


「、、、ヤバイ一瞬仲良くなれるかもと思ってしまった自分がいる。駄目だ。これは悪魔の囁きだ!耳を傾けるべきではない!!」


「あくまはきさまだばかたれが。」


ベルゼバブの一言であっさり矛を納めた。マモンが自分と向き合っている様子を、アホだなぁ~と思いながらベルゼバブが眺めていると、


「あら?私より早く来ている悪魔が2柱もいるなんて、2人は仲良しね?嫉妬しちゃうわ!」


優しそうな美女が入ってきた。


「レヴィ!ひさしぶりー!」


「フフフ、久し振りね?グル?元気だった?」


「うん!」


彼女は 嫉妬の罪(アンヴィ) レヴィアタン 優しそうでも七つの大罪の一柱である。そしてベルゼバブの愛称がグルなのは、


「くわぁ~、、、ベル?わたしもいる。」


「ベルもきてくれたんだ!」


七つの大罪 怠惰の罪(アセディ) ベルフェゴール の上二文字もベルだからである。(ベルゼバブとベルフェゴールの愛称は罪の上二文字)


「、、、来ないわけがない。あいつらも呼んでるってことはこの会議、相当大事。違う?」


「そうだよ!」


「最近退屈だったから期待してるわよ?」


「たのしみにしてて!」


大好きな悪魔に期待されていることに喜ぶベルゼバブ。っとそこへ


「ピピィー!扉の前に集まられると他の者が入れなくなるのですぐにどいてください!」


「げっサタン、、、」


「げってなんですか!わたしのどこが不満なのです!」


制服を着た悪魔がやって来た。


「いっつもおこってるとこ。」


「わたしは 憤怒の罪(コレール) サタンなんだから仕方ないのです!」


「またおこった。」


「ムキー!!」


「、、、ベルとサタンがまた喧嘩してる。止めなきゃ。わーわー。」


「ベルフェゴール、、、貴女止める気無いですよね?」


「、、、めんどーだし。」


「、、、悪魔なんて大っ嫌いです、、、」


「おまえもあくまだ。」


ベルゼバブとベルフェゴールがマモンにじゃれつき、その様子をレヴィアタンが優しく見守るといういつもの光景が繰り広げられる。


「いつまでもじゃれてないでさっさと座れ。コレールが来たということはそろそろあいつらも来るだろう。」


(バンッ)


マモンが言い終わると同時に、一番上の窓が勢いよく開く。


「オーホッホッホッホー!わたくし、七つの大罪が一柱 傲慢の罪(オルグイユ) ルシファーが来てやったぞ!喜ぶがいい!」


「なぁーにやっとんじゃボケ。さっさと降りてこんかバカタレが。」


「ごめんなさい。じゃなくてわたくしに命令するな!この色欲魔が!」


「わらわ、、、ものすごく傷ついた、、、」


「ごっごめんなさい!」


ドレス甲冑をまとった悪魔、ルシファーとやたら胸を強調したドレスをまとった悪魔、 色欲の罪(リュグズュール) アスデモウスが現れた。


「冗談じゃ。」


「よかったー、、、」


ほっと胸を撫で下ろすルシファー。、、、お前傲慢の罪だよな?


「ルーひさしぶり!」


「グルも久し振りー!っじゃなくてわたくしに気安く声をかけるな!」


「ガーン!なかよしだとおもってたのに、、、しょぼーん。」


「えっあっそのっごっごめん!」


、、、お前傲慢の罪だよな?


「ルシファー、傲慢の罪が泣いてあきれとるぞ?シャキッとせんか。あとベルゼバブもあんまりルシファーのことを遊んでくれるな。親しき仲にも礼儀あり、じゃぞ?」


「わっわかりました。」

「はーい。」


「よきよき、席につこうではないか。」


アスデモウスに促されて、七つの大罪が全員円卓を囲んで座る。すると、その瞬間を待っていたかのように空席の後ろに扉が現れた。


「お待たせいたしました。」


「じかんピッタリ。ラファエルまじめ。」


その扉から現れ、優雅に一礼したのは四大天使 序列一位 ラファエル。その後ろを追うようにしてミカエル、ガブリエル、ウリエルが次々と現れた。それじゃあ


「はじめよう!アースを!」

こんなに長くするつもり無かったのに、、、なんで?

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