知力
コイルとの交渉が終わった私たち、若干の不安や心細さが残るもののみんな取り繕えるくらいには余裕が出てきた。そしたら思い出したように、
(ク~)
え?なんでこっち見るの?私じゃないよ?
「ひゅーひゅー」
誰かのお腹の虫が鳴いた。だから私じゃないってば!失礼しちゃうな!プンプン!
「フム、さすが獣人。いやしいな。」
おいそこの武官!小声で言っても聴こえてるからな!名前覚え、、、てないけど顔は覚え、、、兜で見えないけど、、、身長は、、、みんな同じくらいで見分けつかない!?まさかそこまで考えて選出された護衛だったの!?(戦慄)
「ルナちゃんどうしたの?」
「、、、このよのきびしさをしった、、、」
「?」
なんかこの子なに言ってんの?って言う視線を感じるが無視しよう。
「さて、話し合いも終わりましたし、今日はもう遅いので部屋まで案内させしょう。」
そう言うとコイルは近くにいた騎士に何かを耳打ちする。そしてそのがどこからか取り出したハンドベルを鳴らすと、
「失礼致します。」
メメメメメメメメメメイドさんだあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
マジでいるんだ!!うわぁー!!すごい!格好いい!!秋葉のメイド喫茶にいるメイドさんのような、自分では着れないほどキラキラした服ではない、完全な作業着!過度なかわいさも華やかさもない完全な作業用のロングスカートのメイド服!だけどそこがいい!!神様!!異世界送ってありがとう!!
始めてみるメイドさんにテンション爆上がりの私!今ならあげぽよとか言えそう!!ふー、、、落ち着け落ち着け、メイドさんを前にしたんだからキリッとしないとね!キリッ!!
なんてバカなこと考えていた私は気がつかなかった。メイドさんが私を見たとき一瞬見せた、あの鋭い眼光を。そして、それがこれから起こる悲劇の合図であったことを、、、
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
3時間後
ガサゴソガサゴソこっちの方が、、、
私達はメイドさんに連れられ、廊下を移動している。
ガヤガヤワイワイこれも捨てがたい、、、
なんと!滞在のためこの国で一番豪華な宿泊施設(?)である城の部屋が一人一室借りられるとのこと!!
ワーワーキャーキャーこれかわいい!!
更に!一人一人にメイドさんがつけられ、二十四時間いつでも呼べば対応してくれるという高待遇!!別名監視とも言うがそれは今は気にしない。
コレコレギャーギャーこっちもいい!!
あっそろそろ気になります?私が今どうなっているのか?私はですね、ここ、王族専用の衣装室にてメイドさん、女子のクラスメート、どこからか現れた王妃様、王女様達によって着せかえ人形となっております!
「「「ルナちゃんルナちゃんこれも着て!!」」」
やかましい!!言い加減にせんか小娘共!!
「これにする!!けってい!!いろんはみとめない!!!」
初めの十分くらいはさ?まともだったんだよ?ブカブカの制服しかない私がかわいそうだって言って連れ込まれてさ?いつでも着られそうな大人しげで、無難で、それでいてかわいいって言う素晴らしい組み合わせの服を紹介されて。さすが現代をいきる女子高生、王城のエリートメイドさん!って誉めたんだけどね?それがいつの間にやらゴスロリドレスですよ、、、え?ロリじゃなくてロリータ?そうですか、、、
「やったー!あたしの採用!!」
「「「そんなぁ~、、、」」」
私の服を選んだ生徒は跳び跳ねて喜び、他の人たちはそんな彼女に殺気すらもはらんだ視線を向ける。その視線を受け彼女は得意気に胸をは、、、る、、、?あれ?この子男じゃないよ
なんでもありません!!サー!!
背筋も凍る視線が放たれた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「ちくしょう、、、」
「クヤジイクヤジイ」
「このくそ、、、」
三時間にも及ぶ戦いに敗れた女性陣。
「腹へった、、、」
「ちくしょうなんでだよ、、、」
「明日かぁ~、、、」
三時間にも及ぶ戦いの余波でご飯を食べ損なった男性陣。
「つかれた、、、」
そして、着せかえ人形となりクタクタになった私。争いはやっぱり不幸しか生まないね?だからさメイドさん?私の取り合いやめて?腕がスッゴク痛いの?あとそこの女子?なにさらっと争奪戦に参加してるの?案内できんの?無理だよね?
っとまぁこんな感じでかなり時間がかかったけど何とか部屋までたどり着きました。たどりついたよおおおぉぉぉぉぉ!!
(ブワッ)(´;ω;`)
「どどどどどうしたの!?」
歩いて約一分!距離にして200メートル先の部屋にたどり着くまでに3時間以上かかったよおオオォォォぉぉ!!!怖かっとよ!!服を前にして豹変した女子達が怖かったよ!!生きて!生きて辿り着けてよかったよおおおおおおおおおお!!!
あっそこ!!大袈裟すぎだろとか言ったな?なら体験してみなよ!!あの迫り来る大量の服と、笑顔でやってくる女子達、、、あぁ!!来るな!!くるなあああぁぁぁぁぁ!!!
気がついたら朝でした。とんでもなく豪華なベッドです。めっちゃふかふかしてます。身体の半分くらい沈んでます。毛布もすべすべしててみるからに高級品です。明らかに寝る前にちょっと見た客間ではありません。ココドコ?取り敢えず体を起こそうと左に転がる。
(フニョ?)
、、、見るとそこにはオウジョサマ、、、マズイミツカッタラシケイダ
急いで顔が半分くらい埋まるそれから脱出、右に逃げると
(ボヨヨ~ン)
、、、え?ポヨヨン?弾かれた、、、だと!?もう一回
(ポヨヨ~ン♪)
楽しい!
しばらく堪能したあと、添い寝してくれた王妃様の匂いがとても優しくて、なんか心がポカポカしてギューって抱きついたらナデナデされて恥ずかしかったけど嬉しかったですまる。ヾ(・∀・`*)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
朝食、みんなで集まって王様から直々にマナーを学びながらの、、、言っている意味がさっぱりわかんない、、、なんで王族と朝食?えっ王妃様達が強く望んだから?ハイソウデスカってバカなの!?私たちが暗殺しようとしたりしたらどうするつもりなの!?昨日の今日でそんなに信用していいの!?いいんだ、、、
何はともあれこれでみんなかなりお行儀良くなった。
、、、私以外。だってみんながあ~んしてくるんだもん。マナー学べなかったよ、、、
ご飯を食べたら王国騎士の訓練場へ移動、明日から何をやるか訓練の見学。
、、、大量のお菓子を貰いながら、、、あれ?今日ハロウィンだったっけ?トリック・オア・トリート?
目の前にお菓子を持った強面のおじさん。
「あの、こんなにたべれません、、、」
「いいからいいから取っといて?」
「、、、ありがとうございます。」
「はきゅっ」
「尊い!」
っとまぁこんな感じ。そしてお待ちかねの、、、
「これよりステータスチェックを行う。」
やったーーー!定番のステータスチェック!訓練の見学が一通り終わったあたりで、ガイドを勤めてくれた騎士団長アレクさん(こんなことしてていいの?最高戦力の無駄遣いじゃない?えっ?仕事が面倒?さいでっか、、、)のから謎の板が渡される。
「これはギルドカード。冒険者ギルドから発行されている。」
ふむふむ。
「このカードに魔力を流し込めば冒険者ギルドによって身分が証明される。」
ふむふむ。
「冒険者ギルドは国境を越えた各国共通の機関ゆえに、このカードはどこの国に行っても通用する。」
ほうほう。
「迷子になっても帰ってこれるから絶対になくすなよ?」
、、、何でみんな私を見るの?
「さてと、時間もないことだしどんどん行こう。ステータスは誤魔化さずに報告しろよ?」
さーてと?流してみますか。
え~と?
名前 ルナ・ティーグル
「ちょっとまった。」
私、月見瑠那だよね?なぜ瑠那虎?虎の要素どこにあった?、、、次行くか、、、
名前 ルナ・ティーグル
種族 ?
年齢 ?
体力 10
腕力 10
物理耐性 10
魔力 0
魔力耐性 ∞
知力 2
器用 10
スキル ?????
?????
?????
?????
?????
「、、、ちりょく2とかなめてんのかごら!」
「切れてるルナちゃんがかわいい。」
「尊い!」
知力 2はひどすぎでしょ!?いや、きっとステータスの平均は全部1なんだ!きっとそうだ!そうにちがいない!
「、、、赤ちゃんでも10だったって言う記録がどこかにあったよな?」
「目安として用意したあの資料の中に混ざっているはずです。取ってきましょうか?」
(ガクッ)
かわいそ~(笑)




