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現実世界に現れたガチャに給料全部つぎ込んだら引くほど無双に  作者: ARATA
第三章 日本奪還編

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第39話  生き残る者

 黒い塊が俺の体にせまってくる。“結界防御”を突き抜け、黒い霧のようなものが俺の手や肩に触れた瞬間炎のように上半身に広がって、俺の体を焼き始めた。


 これは闇魔法と火魔法との複合魔法だ! 予想外の事態に俺は時間を止めることも忘れて水魔法で必死に火を消そうとしたが、まったく消えることなく俺の皮膚や骨を焼き尽くしていった。



 「うがぁぁあああーーーーー!!!!」



 絶叫を上げながら俺は倒れた‥‥‥意識が遠くなり頭にモヤのようなものがかかる。ああ、これが“死”ってやつか‥‥‥。




 ◇◇◇◇◇◇◇◇




 不死の王は自分と互角の魔法を使った人間に興味は持ったが、結果的には自分の魔法の前になすすべなく死んだ。当然だ人間に魔族が負けるはずがない。


 また、アンデッドの生産を始めようとしたとき‥‥‥‥。



 「あー危なかったー!!」



 男が立ち上がっていた。服こそボロボロになっているが、体には傷一つついていない。不死の王は理解できない現状に困惑した。




 ◇◇◇◇◇◇◇◇




 本当に死ぬところだった‥‥‥‥“超回復”があったから良かったけど無かったら即死してもおかしくなかった。それにしても上半身が灰にされたのに元に戻るなんて‥‥‥エグイ能力だな‥‥‥。



 「貴様いったい何者だ‥‥‥! 普通の人間ではないだろう!!」


 「普通の人間だよ。給料のほとんどをガチャにつぎ込んだ、ちょっと頭のおかしな人間だけど‥‥‥」



 俺は静かに両手をかかげた。



 「魔法勝負はアンタの勝ちだ。俺の魔法じゃアンタに通用しない認めるよ‥‥‥‥だけど」



 不死の王は周りの石などが動き出したのに気付いた。何か強大な力が自分を包み込んでいる。



 「この戦いには負けるわけにはいかない! 重力圧殺(グラビティプレス)!!」




 ◇◇◇◇◇◇◇◇




 ズドンッ!と、ものすごい重さが自分にのしかかってきた、骨はミシミシと悲鳴を上げ、あまりの重さで膝をつき必死に耐えるが、体を動かすことができない。


 これは――



 「魔神が持つ“固有スキル”‥‥‥なぜ人間が‥‥‥」




 ◇◇◇◇◇◇◇◇




 さすが超高レベルの魔物‥‥‥アンデッドに絶大に効果がある“重力操作”をまともにくらって、まだ耐えようとしている。



 「だが‥‥‥!」



 俺は手を胸の前で構え空間を圧縮するように力をこめる。不死の王の周りの空間が歪みだす。自分の状況に驚愕したようだが、もう遅い!!


 “重力操作”は力を掛ける範囲で威力が変わってくる、最小の範囲で掛けられる重力倍率が100倍であるが意識すればさらに範囲を狭めることができる、その時の重力倍率は100倍を遥かに超える。


 不死の王は立方体に閉じ込められ身動きが取れなくなる。



 「なんだ! コレは!?」



 「――重力圧壊空間グラビティキューブ――!!!」



 メキメキ・バキバキと全身に受ける超重力になすすべなく体は粉々になってゆく――



 「ギイィィィィィヤァァァアアーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」



 不死の王は黒い煙になって消えていった‥‥‥不死ってあったから死ぬかどうか分からなかったけど倒せて良かった‥‥‥“重力操作”があったおかげだな。


 ごく狭い範囲でしか使えない技だけど、人間大しかない相手だったから丁度よかった。


 にしても苦戦したなー‥‥俺より強い奴はまだまだいそうだ‥‥‥気を付けないと。そう考えていると俺の“空間探知”に何か引っかかった。


 よく見ると魔物が消えた場所に何かある‥‥‥‥丸い赤茶のビー玉みたいな‥‥‥‥。



 「アレッ!? コレ、ガチャから出てきた“アメ”じゃないか!! あれ魔物の核だったのか?」



 だとしたら俺、何百個も食べてるぞ‥‥‥‥急に気持ち悪くなってきた。


 “アメ”を手に取って“鑑定”で調べてみる。




 

 <不老不死>   SSR


 寿命がなくなり、老化することもなくなる。

 ただし、外的な損傷や病気によっては死ぬ

 ことはある。




 「なんですとーーー!!?」

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― 新着の感想 ―
そして神になった
[一言] あー、9割滅んでも大丈夫なんだっけ。 今回も脳や心臓が肺になっても復活できたんだし 現状で既に、ほぼ不死www どこぞのバカ達の弾丸が彼の防御を貫けたとして それなりのダメージを与えらてたと…
[気になる点] 最小って言ったやんけ ○ぬやんけ
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