表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現実世界に現れたガチャに給料全部つぎ込んだら引くほど無双に  作者: ARATA
第二章 大厄災編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/158

第17話  魔鋼鉄

 「坂木1佐! 合同試験部隊が戻ったようです」


 「そうか‥‥会議室に集めてくれ」



 合同試験部隊は陸自と合同で行なっている“試作武器”の実戦使用を行う部隊だ。



 「駒田1尉、どうだった?」


 敬礼している駒田に単刀直入に聞いた。結果が早く知りたかったからだ。


 「ハッ! 予想以上の効果です。人型の生物であれば、ほぼ一撃で倒すことができました。銃弾であれば20発以上撃たないと沈黙させることができないことを考えれば成功だと思います」


 「そうか‥‥‥」



 “試作武器”とは青黒い大地の一部から採掘できる金属で造った物のことだ。日本では、これを魔素を含んだ金属“魔鋼鉄”と呼んでいる。



 現在は刀剣、鈍器ハンマーを造り、実戦で試すことになった。

 

 刀剣や鈍器ハンマーは相手にダメージを与える部分だけを魔鋼鉄で造り、他の部分は既存の金属で造ればいいので魔鋼鉄の消費を抑えることができる。


 魔鋼鉄は採取が難しく希少なため、多く使うことはできない。今回は少量確保できた材料を使い6人分の武器ができたため、試験的に運用を認めた。

 

 もちろん安全を確保するため他の数十名の隊員には銃火器での援護をさせている。



 「坂木1佐。この武器はあといくつぐらい用意できるんでしょうか?」


 「今ある素材では、あと20~30が限界だろう‥‥‥」


 「20~30ですか‥‥‥」



 戦力的には、とても足りない‥‥‥自衛隊には採掘を担当する班があるが、各地の自衛隊が化物との交戦で被害を出している中、人員が不足しているのが実情だ。


 東京や福岡以外にも“化物”が溢れ出している場所が多々ある。北海道、山形、福島、新潟、長野、茨城、鳥取、広島、高知、宮崎、熊本などだ‥‥‥どこも大きな被害を出している。


 それにしても不思議なのは長野だ。東京からも近く、県内にも巨大な大地が盛り上がっているのに一般人の被害が少ないと情報が入っている。

 

 偶然か? 詳しいことが分からないのでなんとも言えないが‥‥‥‥。


 

 「あの‥‥‥1佐、少しよろしいでしょうか?」


 「どうした? 駒田」


 「実は、化物と交戦した後、参加した隊員の中から、その‥‥‥おかしなことを言うものがいまして‥‥報告するかどうが迷ったのですが‥‥‥」


 「おかしなこと? どういうことだ」



 後ろの列から、一人の女性隊員が出てきた。



 「君は、桜木1曹‥‥‥‥何かあったのか?」


 「その私、見えるんです‥‥‥」


 「見える? 何が?」



 「その‥‥人の前に職業みたいなものが‥‥‥‥ゲームのステータス・プレートみたいに‥‥‥‥‥」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 「日本では」と言い方すると日本の政府が正式にそう名付けたと思ってしまうので、「魔素」だとか「魔鉱石」だとかの名前つけはいくらなんでも厨二病的過ぎて引きますねぇ。 「日本の一部の人でその様な言…
[気になる点] 茨木ではなく、茨城ですよ
[良い点] 第1章 チュートリアルステージとしては新しい導入方法で、起承転結で「起」は同時期の連載小説に頭数個分目立ったと思います。(実際 日刊ランキングで上位5位以内に入ってましたし) [気になる点…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ