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現実世界に現れたガチャに給料全部つぎ込んだら引くほど無双に  作者: ARATA
第七章 フランス・聖ヴィクタル修道院編

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第111話 戦いの終わりに

 その日 巨大な怪物が倒される映像は全世界に流され、それを見た多くの人々は歓喜の声を上げた。



 【リグリア海・救助船内】



 「やったーー!!! 先生が倒したぞ!」



 アーサーやビクターが絶叫してる。僕もこんなに嬉しい気持ちになったのは初めてだ。後ろを振り返るとエミリーが号泣していた。


 緊張の糸が切れたんだろう…………僕はエミリーをなぐさめて、改めて中継しているテレビを見る。



 「終わったんだね……先生」




 ◇◇◇◇◇◇◇◇



 【国連ジュネーブ事務局】



 立ち上がって見ていた議員が力なく椅子に座り込んだ。



 「良かった……なんとか人類は救われたな」


 「だが、ここから先は我々や国連の責任を問う声が間違いなく上がってくるぞ」


 「こんな時にハンス議長は雲隠れか……どこにいるのかも分からんとは」


 「元々悪い噂もあった人だ。これを機に調査も入るだろう」



 その後、ハンス議長が関係する研究施設が異能者を監禁しプロメテウスの武器の開発に使っていたことが明るみになり大問題になった。


 異能者を否定するために作られたはずのプロメテウスは、その根幹が否定され活動停止を余儀なくされる。




 ◇◇◇◇◇◇◇◇




 【スイス・ベルン 聖域の騎士団(サンクチュアリナイツ)本拠地】



 「とうとう倒したな」



 俺も一瞬ダメかと思ったが、やはり五条はやってくれたな。見渡せば聖域の騎士団(サンクチュアリナイツ)のメンバーの表情にも安堵の色が広がる。



 「レオ、これから大変になるんじゃないか?」


 「ああ、国連にも説明しに行かなきゃいけないしな。マスコミ関係の取材も殺到するだろうが、それぐらいはなんでもない」



 五条にも礼を言いに行かないとな。



 「今回の魔物の現れ方、本格的に人類を絶滅させようとしている気がする………まるで何者かの意思があるかのようだ」



 アレクサンダーが口にしたことは、俺もその通りだと思った。まだまだ気を抜ける状況じゃない、むしろこれからが本番なのかもしれない。



 「なんにしろ聖域の騎士団(サンクチュアリナイツ)の機能は強化していく。五条とも連携を取って少しの変化も見逃さないようにしていくぞ」



 ここにいたメンバーは新たな決意を固くしていく。




 ◇◇◇◇◇◇◇◇




 ヴィシュヌを倒した場所に行く、中心部にはやはり“玉”が落ちていた。これが必要だと言わんばかりだ。手に取って鑑定する。




 <命の揺籃>   SSR


 生命力が大幅に上昇する。




 「命の揺籃(ようらん)……?」



 よく分からないが、この先の戦いに重要になってくるってことなんじゃないかな……ドラゴンブラストも結局使うことになったし。


 気は進まなかったが食べることにした。ステータスを確認すると――


 

 HP  5397/5397 → 49876/49876



 本当にHPが上昇している。10倍近くにはなってるな………でもコレになんの意味があるんだろう? そう思っていると、他の箇所にも変化があることに気づいた。


 “命の揺籃”の影響か? 固有スキル“超回復”の表記が変わっている。



 <超回復(極)>   


 

 超回復……ごく? きわみ? なんだコレ!? この固有スキル自体も鑑定してみる。体の99%を失っても再生できると出ていた。

 

 “超回復”だけでもかなりエグイ能力だったのに、更に凶悪な能力になってるな。どう考えても死なないだろ。


 そして――


 塔の戦いに出る前一枚の職業ボードを使っていた。俺が使ったのは“錬金術師”のボードだ。戦いには直接関係ないが、生徒たちの魔道具の作成に役に立つと思ったからこの職業にした。職業ランクは………


 

 錬金術師     Lv99

       

【職業スキル】             

 錬金術 Rank D → B

                      

 獲得“スキル” 加護(Ⅰ)×2 魔力強化(Ⅰ)×3

       

 

 “B”まで上がってる。改めて全ての項目を確認した。



 錬金術師  Lv99       

 HP    49876/49876        

 MP    ∞/∞        

 筋力    106860    

 防御    53380          

 魔防    23300          

 敏捷    56370           

 器用    5771   

 知力    56280           

 幸運    460000          


【職業スキル】

 魔術    Rank SSS 称号“魔術王”

 回復術   Rank SS

 複合魔術  Rank A

 マッピング Rank SSS 称号“岩窟王”

 魔道図書  Rank D       

 剣術    Rank SS

 武術    Rank SSS 称号“拳王”

 生成術   Rank C

 解体    Rank C

 強奪    Rank D  

 弓術    Rank B

 テイム   Rank SSS 称号“魔を統べる者”

 錬金術   Rank B

 アーカイブ Rank D

 気功武術  Rank A

 魔法剣   Rank A

 結界術   Rank B

 光の加護  Rank C


【固有スキル】

 時空間操作   結界防御  業魔の鎧

 無限魔力    超回復(極)神速

 重力操作    天下無双  竜王の柩

 全状態異常耐性 神眼    ドラゴンブラスト

 女神の加護   不老不死  命の揺籃


【スキル】    【魔法】                

 鑑定  (ⅩⅦ) 風魔法 (ⅩⅨ)  

 空間探知(ⅩⅩⅡ)土魔法 (ⅩⅧ) 

 筋力増強(ⅩⅩⅩ)火魔法 (ⅩⅧ)   

 千里眼 (ⅩⅠ) 光魔法 (ⅩⅥ)     

 魔力強化(ⅩⅠ) 召喚魔法(ⅩⅩⅩ)   

 寒熱耐性(ⅩⅥ) 雷魔法 (ⅩⅩⅡ)   

 物理耐性(Ⅹ)  水魔法 (ⅩⅧ)  

 魔法耐性(Ⅹ)  闇魔法 (ⅩⅣ)

 魔法適性(ⅩⅢ) 強化魔法(ⅩⅥ)

 成長加速(ⅩⅡ) 回復魔法(ⅩⅨ)

 隠密  (ⅩⅡ)

 俊敏  (ⅩⅩⅩ)

 精密補正(ⅩⅠ)

 威圧  (Ⅶ)

 演算加速(Ⅹ)

 念話  (Ⅷ)

 敵意感知(ⅩⅢ)

 模倣  (Ⅷ)

 精神防御(Ⅵ)

 加護  (ⅩⅢ) 


【テイム】 

 神格種 ヴィシュヌ SSS

 神竜   ヒュドラ SSS

 岩の巨人 タイタン SSS

 炎竜王   シヴァ SS

 妖精種 スプリガン AAA

 魔獣種  キマイラ AAA

 精霊種   不死鳥 AA

 金属の巨人 ギガス A

 竜種     飛竜 B

 金属の巨人(中位) B

 岩の巨人 (中位) B

 人型の巨人(中位) B

 


 ヴィシュヌをテイムしたのはいいが、これ召喚する機会あるかな? 永遠に無いような気もするが………。


 とりあえず、瞬間移動で修道院に帰ることにした。




 ◇◇◇◇◇◇◇◇




 【日本・東京 慶朝新聞社】



 「間違いない! こいつだ」


 「どこからの情報なんですか?」


 「知り合いの自衛隊員だ。やっぱりいたんだ。この国に! 日本の統率者を倒した時、“爆炎の魔術師”と呼ばれた異能者が現れたらしい」



 松田は自衛隊や政府の関係者にあたって情報を集めまくっていた。複数の情報から確度の高いネタであると確信し、デスクの許可も取っている。



 「明日の朝刊に載せるんですか?」


 「そうだ。間に合わせるぞ! 明日の見出しにはデカデカと載ることになる。この異能者――」

 


 「五条将門の名前が!」




 ◇◇◇◇◇◇◇◇




 次の日、避難命令が解除されたので僕たちは聖ヴィクタル修道院に戻ってきた。住み慣れた場所に帰ってきてホッとしたけど、気になっていることがある。


 今日の朝から五条先生の名前がニュースで報道されるようになったことだ。


 みんなそのことを心配していた。そんな中――



 「おー戻ってきたか」


 「先生!?」


 

 先生が何事も無かったかのように修道院の談話室の椅子に座っている。僕たちが駆け寄るといつものように笑顔で立ち上がった。



 「先生、怪我とか無いの。大丈夫?」



 サラが心配して聞いていたが先生は、かすり傷一つないと言っている。子供に心配させないようにしてるんだと直感的に思った。



 「昨日帰ってきたんだが、避難してたんだな。誰もいないんで少し焦ったけど、そのうち帰ってくるだろうと思って待ってたんだ」


 「ニュースで先生のこと報道してるけど大丈夫なの?」


 「ああ、知ってるよ。しばらくは騒ぎになるかもな」


 「五条先生、これからどうされるお(つも)りですか?」



 修道女(シスター)が先生に声を掛けた。それは僕たちも一番知りたかったことだ。できれば先生には、ずっとここで教師を続けてもらいたいけど……。



 「教師の仕事は、今日までにさせてください」


 「………そうですか、分かりました」



 僕は全身から力が抜けていくような感覚になった。きっとみんなも同じ感情に襲われていたのかもしれない。特にエミリーは………。



 「先生………」


 「なんだ。なに泣いてんだ! 一生会えなくなるわけでもないのに」


 「……だって……」


 「落ち着いたら、また来るよ。約束しただろ、アメリカやイギリスにも連れていくって。俺は約束は必ず守る男なんだ」


 「……うん」



 五条先生はエミリーの頭をなでて笑っていた。



 「先生はこれからどうするの? 日本に帰るの?」


 「そうだな。このまま平和になるなら日本の山奥で隠居してもいいけど、敵が現れるなら俺が駆けつけて必ず倒すよ。だから安心して暮らしていいぞ」



 先生はそう言って、後ろのテーブルの上から金属の板のような物を持ってくる。それは何枚もあったけど、その内の一枚を僕に見せてくれた。



 「ノア、これは俺からのプレゼントだ」


 「僕に? なんですかコレ」


 「高純度のミスリルだ。今までは作れなかった物なんだけど、魔道具作りの役に立つと思うから使ってくれ」


  

 それは今まで使ったことのある低純度のミスリルとは明らかに違う輝きを持った金属だ。“魔道図書”にはコレを使う道具も多いので、すごく嬉しかった。



 「ありがとう先生。実は僕たちからも先生にプレゼントがあるんだ」


 「え? 俺に!?」



 アーサーが運んでいた細長い袋から、一振りの剣を先生の前で取り出した。避難していた救助船の中で双子の鍛冶職人と一緒になって作った物だ。



 「役に立つかは分からないけど、持っていって」



 先生は剣を鞘から抜いた。それは片刃の剣でドラゴンの骨や鱗、先生に集めてもらった希少な金属で作った剣。



 「竜燼刀(りゅうじんとう)……魔道図書には、そう書いてあった」


 「いい剣だな。ありがとう」



 先生に喜んでもらえたことが嬉しかった。そう思った時――



 「大変です! みなさん」



 フィリップ先生が慌てた様子で駆けよってきた。



 「修道院の前に大勢のマスコミの方が来ています。電話なんかも鳴りっぱなしで……」



 先生がここで働いていることをどこで知ったのか分からないけど、マスコミの人たちがたくさん来てるみたいだ。



 「これ以上ここにいると、迷惑が掛かりそうだな。もう行くよ。お前らちゃんと勉強もしろよ!」


 「先生、でも……」


 「また会いにくるよ。じゃあ元気でな」



 次の瞬間、先生は消えていた。ほんの数ヶ月間だけど僕たちに色々なことを教えてくれた先生。誰よりも信頼できると感じていた先生と生徒の関係が………。


 たった今、終わったんだ。

第七章はこれで終了になります。読んで頂きありがとうございました。八章からは少し転回していきます。



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― 新着の感想 ―
[一言] こいつどう考えてもやばい級のボスに挑む時に戦闘職じゃなくて生産職になってたのか…流石だぜ…
[良い点] すっかりヒーローになっちまって、 初期の頃からだいぶ成長してて嬉しいよぉ ええ話やーー
[一言] 面白過ぎる。 しかし、MP∞って。
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