過去の異常な話
駄文です。誤字とか指摘してくれたらうれちぃ。
少年は普通だった。周りと同じように異常であった。にも関わらず自己の作りだした通常を求めてしまった。そう、異常が異常になってしまった。
この事件を理由から説明しよう。
きっと彼は正しくありたかった。勿論完璧を求める訳では無い。正義の味方でもない。正義に守られたかったのかな。
人というのはやはり自己の価値というのを高めたがる。価値とはつまり性能であり運動、勉学、精神。生存本能に基づくそれは諦めを許さない。自分が劣っているということにすら価値を見出してしまうのだから。
少年は劣っていることを知っていて、せめて周りと同じもの、つまりは正義になれば少しは価値をあげられるようになると考えたらしく、そんなものを追った。
でも正しさの話はいらないよね。不安定すぎる自己の作るものなんだからそりゃあガッタガタだよ。
とはいえなんとも愚かな少年はそれが欲しくてたまらない。しかしどうやっても手に入らない。異常が正常を求める時点でそれは異常だ。
そしていつしか彼は許しが欲しくなった。
正しくないことが悪いことだと勘違いをしたのかな。
それとも、正しくない自分を敵とすることで正義に近づこうとしたのかも。
結局その許しを乞うことで得られたのは傷痕と彼の言う悪だけだった。
そんな結果を得て初めて彼は己の未熟さを恥じて、もう一度の捜索の旅を始めたんだとさ。
どう思う?
知りません。結局はただの失敗話じゃないですか。無知な少年が知らなかったから失敗した。無知の知であれ、という話ということなのですか?
ああ、でもそれじゃあ無知を知るためにはどうしたらいいんだ?
あなたは無知だ、と誰かが教えてあげることです。
はあ、それじゃあ結局、無知でなければ無知を知ることが出来ない訳だ。教えられるにはね。
つまり、それが普通ということなのです。