第十二章 暗い星
なんか前半と後半でだいぶ雰囲気違います。
すいません
コガネに向かう閃光のコックピットの中。ものすごく暇だった。まだ時間を割り出してから30分。この状態が20.5時間も続くのはきつい!
「・・・龍輝さん、すごい暇ですね」
「う~ん、そうだね」
「何かしません?」
「例えば?」
「しりとりとか」
「いいよ、じゃぁ波留希、蹴夜、僕の順番で。はい、[り]からスタート」
※「」→波留希 『』→蹴夜 []→龍輝
「料理」→『林檎』→[ゴリラ]→「ラッパ」→『パリ』→[理科]→「狩り」→『りんごパイ』→[イカリング]→「軍隊」→『イルカ』→[かりん糖]→「うかんむり」→『りんごジュース』→[スイカ]・・・・・
しりとりをして30分・・・。あきる。あと20時間・・・
僕たちが他に何かないか考えていると龍輝さんが急に何か思い出したように僕たちを見た。
「そうだ、シミュレーターモードってのがあるぞ!」
「何ですか、それ?」
「それぞれ自分の前に一つずつあるモニターで、戦闘シミュレーターが出来るんだよ。イスの下にそれ用のリモコン(前、後ろ、右、左にレバーをたおして機体の移動。人差し指んとこのスイッチで敵をロックオン。そして親指のところのスイッチでビーム発射)があるから、コードをモニターの横にある穴に接続して準備完了。んで最後に《SM》ってスイッチをONにしてスタート」
龍輝さんが言ったとおりに準備する。リモコンを下から出してコードを差し込んでSMスイッチを押す。すると前のモニターが切り替わる。画面の“スタート”“やり方”“終了”のボタンからスタートを選ぶ。やり方を見るよりやってみたほうが早い(読むのが面倒くさいだけ)。
そしてそれをやったり休憩したりで朝の7:00まで時間を潰せた。
朝ごはんはパン。もちろんコックピットの席に座って食べる。何かあったら大変だからね。
で、そんな様な事をずっと繰り返して、20時間45分が過ぎた。
コガネに近付くと急に緊張してくる
「もう少しですね、龍輝さん」
「ああ、もうあそこにコガネのいる星が見えるぞ」
その星は大きくて、・・・なぜかすごく暗い雰囲気が出ていた。
「なんか、あの星暗くないですか?」
と、蹴夜がいった。
「うん、なんでだろう・・・。まぁとりあえず波留希、閃光Ⅱに通信入れてくれる?」
「はい」
通信機に閃光Ⅱの番号を入れる。
「幸志さん、もう少しでつきます。前方に見えるのがそうです」
『おお、あれか・・・なんか暗いな、あの星』
「そうなんですよ。こっちもみんなそう言ってます」
『そうかわかった。通信ありがとう』
「はい、切ります」
プツッと音とともに通信は切れた。
「よし、星に近付いて行くぞ。撃たれるかもしれないから注意して!」
「はい!」
そして二機の戦闘機は星に近付いて行く。
その星に入った瞬間ものすごい光景が目に飛び込んだ。
見渡す限りの焼け野原。大地はぐちゃぐちゃに荒れている。
「な、なんだよこれ・・・」
「ひどいな。いったい何があったんだ?」
職業体験楽しかったな~
小さい子供がすごいかわいかった!