第一章 始まりの日
中学三年の夏、俺達は三人でキャッチボールをしていた。この時は、気ずきもしないし考えもしなかった。これから自分達が未来の地球を救うなんてこと・・・。
「波留希今度の夏の大会で俺達引退だぜ?勝てると思う?」
「別にいいんじゃない、最後だし楽しくやれば」
「私もそう思う」
キャッチボールをしながらこんな話をする。うちの野球部はそこまで有名ってわけじゃないし、甲子園行くぞ!みたいに気合入ってないから純粋に楽しくやればいいと思う。
俺は野球部の《天矢 波留希》(あまや はるき)。いきものがかりが好きで暇な時はよく携帯でいきものがかりの曲を聴いている。で、俺に「勝てると思う?」って聞いてきたのは《木田 蹴夜》(きだ しゅうや)。体ががっちりしてて、力がある。最後に俺に相槌を打ったのが《井野 嘉苗》(いの かなえ)。野球部のマネージャーだ。
俺達三人は幼稚園のころから仲が良かった。家が近かったのでよく遊んでドロドロになったこともある。
その時はものすごく親に怒られた。
「やっ」という声とともに投げられた嘉苗のボールは蹴夜の頭上をこえて公園のはじの草むらまで転がっていった。ったく、何処投げてんだよと言いたげな顔をして、蹴夜はボールをとりに行った。しかし嘉苗
は気にしないでニコニコしながら立っている。ごめんぐらい言えばいいのにと思った時、
「波留希、嘉苗、こっち来てくれ!」
と蹴夜が叫んできた。何だろうと思い、
「ボール無いの?」
と叫び返す。しかし負けずに、
「いいから、速く!」
さすがにボールが無いから呼んでるわけじゃなさそうなので、走って蹴夜の所まで行った。蹴夜は声を出さず草むらの奥のほうを指差した。俺と嘉苗は指差された方向を向いた。
えっ!?何だあれは?目に映ったのは鮮やかなスカイブルーに白の縞模様の猫に似た生物だった。
「なんなの、あれ・・・」
嘉苗が目を見開いて言う。
しばらくその生物を見ていたその時だった!生物の目が光った。その瞬間周りがグルグルとまわり始めた。何だこれ!?体がどんどん目に吸い込めれる!
「くっ!」
「うわあああぁぁぁ!!」
俺達は一瞬ですい込まれ、そのまま気を失ってしまった。
はじめて小説を書き始めました。
これからよろしくお願いします。