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【転落少女】5

麦畑だよo(^-^)oこの作品の感想者が現れて嬉しい

お待たせした…が、まだまだ入学式編は続くよ!我ながら思うんだが、いつになったら未登場のクラスメイトを紹介出来るんだ…?

いやあ、有原くんったらゆーしゅー!ここの警察よりも有能だ。


一応補足しておくけど、警察が無能なわけではないんだよ。決して。ただ、()()()()だけ。


皆も知っている通り、僕は運が悪い。だって、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだから。

でも、これって相当不自然じゃないか?


直で聞いた方が速いな。思ったよりも雪本さんの情報が少ないし。


有原くん達はこれから竹内さんと吉田さんに話を聞きに行くらしいから、ついて行こーっと。


とは言っても、僕達は新入生。校内地図は把握していないし勝手に入ったらまずい気がするので伊崎さんと松下さんに案内してもらおう。


「すみません。ご友人が大怪我をしたばかりというのに…。」


有原が申し訳なさそうに言う。ちなみに、伊崎さんも松下さんも女性である。生物的にも自認でも。伊崎さんはモデル体型で、ポニーテールの先が少しカールしている。松下さんは同じく背が高いが髪型はストレートロングで軽くウェーブがかかっている。


「いいのよ。元々は無断登校した私たちが悪いんだし。」


伊崎さんが苦笑いをする。


「無断登校?」


無断登校だって?!いっけないんだー。僕も来年真似しよ。


「ええ。ここの入学式は、係の人以外は当日登校してはいけないの。」


そうだよな。入学式は新入生の他にその関係者も来るから混雑するってことで、在校生はお休みなんだ。


「係?」


伊崎さんの話によると、入学式の日に登校しても良い生徒は【生活委員】【美化委員】【生徒会】のいずれかに所属しているらしい。それぞれ、生活委員は新入生の列誘導を、美化委員は鉢植え等を利用した花道の飾り付け、生徒会は放送などのその他雑務をこなす。本来ならば、この後生徒会長様からの歓迎挨拶があったのだが延期になってしまった。会いたかったけど、仕方ないか。


「そうなんですね。無断登校…ということは、お2人は係の人間ではなかったのですか?」


有原の言葉に2人は頷く。


「ええ。私たちは、あかりに呼び出された形で此処に来たの。あの時断っておくべきだったと思うんだけど、どうも呼び出す時の声が切羽詰まってたというか…。」


伊崎さんは暗い表情で俯いてしまった。


「呼び出し…というのは、どういった方法で?」


有原は尋ねると、伊崎さんも松下さんも「メール!」と答えた。


「メール?もし良かったら、見せていただけるかしら?」


すかさずに菜子が2人に頼み込む。


「え?…まあ、良いけど。」


松下さんがスマホを起動し、トーク画面を有原達に見せる。


「えーっと。『朝早くで悪いんだけど、学校まで来てくれない?どーしても見せたいものがあるの。今日じゃなきゃ駄目なの。お願い、先生には私から謝っておくから。』…ね。」


有原が小さく読み上げる。


「伊崎先輩は?同じのを貰ったのか??」


俺は無遠慮に聞いた。


「私たちは3人で仲良くしていたから、基本的にグループトークでやり取りをしているのよ。」


伊崎さんもスマホを起動させ、画面をスクロールして見せてくれた。


ふむふむ。よく見る仲良し女子3人組ってやt


「佐々木君。」


いつのまにか俺の隣へ回り込んでいた菜子は俺の耳元でこっそりと囁いた。暗殺者か?お前は。


「一応先輩の前なのだから、敬語は使わないと。ねぇ?」


わぁ。絵面が破壊力あるね。いくら菜子が変人めいてるとはいえ、美人が俺に囁いてる。ここは大人しく、顔を赤く染め上げておこうか。


「あ、す、すみません…。」


俺は先輩に謝罪した。恥ずかしがるのって、自覚していると余計恥ずかしい。


「あらあら。そんなに固くならなくていいのに。私達、2歳程度しか変わらないでしょ?」


伊崎さんは柔かに微笑む。


うわぁ!こっちは正統派美女な感じがする。最高。


「え、あ…ハイ。」


俺がしどろもどろになっている間に、有原は菜子に耳打ちをしていた。というか俺、仲間はずれにされるかんじ?


「…それより、問題は被害者がいつまでスマホを所持していたか…。」


聞こえてはいるんだけどさ。しかし、冷静に考えてみれば。偶然巻き込まれただけの、女の子にしどろもどろになってる男(しかも馬鹿っぽい)をわざわざ巻き込む必要はない…と彼らは判断したのだろう。そりゃそうか!


「えっと…。もう、しまっても良い?」


伊崎さんが気まずそうに聞いた。


「すみません、ありがとうございました。」


有原がそう言うと、伊崎さんはトーク画面を閉じた。松下さんも、その後にトーク画面を閉じて電源を落とそうとしたが、有原はトークメンバーの画面で違和感を感じた。


「松下さん、1番上のトーク相手は誰ですか。」


「え?」


有原の感じた違和感というのは、おそらくトーク欄の順番のことだ。基本的に、アレは受信時間で入れ替わる。それなのに、松下さんの1番上は先程のグループトークではなく、個人チャットだった。もしグループならば表示されている人数の表記がない。


「あかり…。雪本さんかしら?」


菜子が鋭く問いただす。


「ち、違…」


「あっ。これ、あかりのアイコン!春なのに雪だるまにしてるから分かりやすいのよね…。」


松下さんは否定しようとしたが、ユーザーのアイコンを見た伊崎さんが驚いたように声を上げた。


あの言い方だと、雪本さんは年中同じアイコンなのか。最近の高校生ってしょっちゅうプロフィールを変えてる印象があったから意外だ。


「開いていただけますか?」


「あ…はい。」


観念したように、松下さんはトーク画面を開いた。


「えっと。『ごめんなんだけど、着いたら果南(かのん)とは合流しないで。この前の件について話したいから、1人で演劇室に来てくれない?』…だって。」


今度は俺が読み上げる。演劇室って、例の落下地点に近い気が…って、怪しすぎるだろ!


こんな風に、色々と突っ込みたいところはある。でも、この話はまた後でになりそうだ。


だって、当初の目的地である美術室の前まで辿り着いてしまったのだから。


忘れてたけど、俺ら。やり取りの全部を、歩きながらやっていたんだったね。


とりあえず、気を取り直して偵察タイムだ。

歩きスマホは駄目!駄目なのは知ってるし、理解してる…けど、ついついやっちゃう。そんなことしてたらギガがすぐに無くなっちゃうね!

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