【幕間】クリスマス
I'm Mugibatake!✌︎('ω')✌︎
祝日記念にあげてみた!時間が遅いのは許して〜
「ハロウィン。ハロウィンですよ。」
黒い男が言った。
「は?題名クリスマスなんだけど。」
白い男が言った。
「というか、ハロウィンの話題出したいなら当日言ってくれないか。もう3日も過ぎちゃっただろ?」
続けてまともなことを話す白だったが、黒は口元をニヤケさせるだけだった。
「そうだねぇ。タイムリーじゃないね。ハロウィンなんて文化祭と違って10月31日が過ぎたらみーんな話さなくなるもんね。」
古くなりつつある椅子が男の体重を受けて軋む。黒はどこぞのKINGのようにふんぞりがえった。
「発想を逆転してみよう。イベントってゆーのは大抵準備の方が盛り上がるもんだ。君の言う通り、ハロウィンは終わった。なら次は?」
ハロウィンの次。学生なら試験とかがあると思うし、サラリーマンなら仕事のプレゼンとかも控えてるだろうけど…。
「世間一般的にはクリスマス…だと思う。」
白は少し自信がなくなってきた。
「だろ。俺がハロウィンと言っても可笑しくはない。だって、ハロウィンは終わって次のクリスマスの布石になるのだから。要するに、今年の10月31日が去った瞬間、ハロウィンは別の概念へと変化したのさ。」
段々と話のスケールが大きくなってきた気がする。
「ねえ。そもそも僕らは、一体何の話をしているんだい?」
「クリスマス。まっ、座りなよ。」
話が噛み合っていない。しかし、今のやりとりで疲れてしまったので、素直に彼の好意に甘えようと思う。白は黒の隣にある椅子に座って彼と向かい合った。
「…メタ的な話をすると。これは本番前の遊戯でしかないんだよ。だから、題名がクリスマスであろうがハロウィンであろうが、少しでもその要素が登場すれば後は何をしてもいい。そういうことさ。」
白が話せば黒は黙る。白が座れば黒は立つ。白と黒はいつも反発し合い、相対している。
黒は自身が座っていた椅子を持ち上げると、向きを平面上で90°回転させた。
「え?」
気づけば黒は白の真隣に座っていた。
「これは有名な話なんだけど。さっきみたいに向かい合って座るよりも、こうして隣に座った方がお互い親近感が沸くんだと。ちょっと工夫しただけでより良い関係になれるなんて、素敵だと思わない?」
距離が縮まる。白に眠気が襲ってきた。
「ここで、小学生でも解けるクイズターイム。黒と白を混ぜると何色になるでしょう?」
そして、黒の手元がキラリと光った。
▲△▲△▲
「ー答えは、赤色。血の色だね。もしかして、灰色だと思った?残念〜!クロもシロも、所詮は人間だからね。」
灰色の男が言った。
「え。何を言っているのかって?深く考えなくていいよ!強いて言うなら開幕の下準備。説明ってところかな。」
赤いマフラーを身につけた彼は淡々と語りだす。
「おさらいしよう。劇の主役【有原義】は入学先の高校で【在校生の転落】事故または事件に遭遇してしまう。
そして、混乱時に出会ったのは同級生の【朝霞瓊】、【佐々木信也】そして【粟倉菜子】の3人だ。菜子は現場を落ち着かせようと有原も含めた他の奴らに協力を仰いだわけだが、彼女には思惑があった。
それは、有原と2人きりになること。とは言っても警察が来るのが遅いから先に解決しましょーよっていうイタズラ提案だったんだけどね。
予め言って予防線貼るわ!
ズバリ、この世界の法律はガバガバで警察もヤバイから細かいことは気にしないでくれ。その分トリックの説明もロクにしないと思うが、真似されたら困るってゆーのも正直あるし『ミステリー』らしい非現実的な出来事も此処では普通に起こるので。」
ここまで一気に話すと男は深呼吸をした。
「はあ。ま、そーゆーことだ。そろそろお待ちかねの本編に入るから楽しみに待っているように。今まではただの序章!楽しみはここからさ。」
灰色は壊れかけの小道具を裏へ蹴り飛ばすとスポットライトと共に前へと進む。
「そんじゃ、【舞台袖】に行ってらっしゃ〜い!」
幕間は全く関係ない話か付け足しのどちらかだから。別世界だと思ってクレメンス。
クレメンスってスポーツ選手の名前らしいね。初めて知ったわ。




