表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

6

ハロー!麦畑だよ♪(´ε` )

今日は間に合ったので祝日投稿することにしたよ!

直近アクセス数がこの作品だけぶっちぎっていたので更新決定〜。みんなアリガトー!!


金曜小説「ロマ留」はしばらく更新してなかったので反省…。麦畑は基本的に思いついたら書くタイプなので許してくれ。

ハーイ、ご機嫌麗しゅう?容疑者達よ。


「あ、あのぅ。」


俺は、今にも尋問を始めそうな3人に扉の方に注意を促した。


「え?…あっ。美術室に着いていたのね。」


伊崎さん、もしかしてうっかりさん?


「…佐々木くん。悪いけど、とりあえずトーク画面の話を…。」


有原は冷静に言った。だが、甘いな。


「どうやら、先客が居るらしいぜ。」


そう。美術室には、事件当日に現場付近にいた美術部員【竹内文美(あゆみ)】と【吉田卓馬(たくま)】の2人がいるのだ。


「あ…。」


「先輩。それと…どちら様??」


吉田さんは、気まずそうにこちらの様子を伺っている。一方、竹内さんは首を不思議そうに傾げていた。


「っ!?」


そして、有原は驚愕していた。…何に驚いているんだ?


「有原くん。トーク履歴の件は私が聞いておくから…。伊崎さんも同席していただけませんか。」


菜子が有原に入室を促す。ところで、菜子が俺ではなく伊崎さんを指摘したのは面白い行動だと思う。


「竹内さんと吉田さん…で、合っていますか。」


有原が先に確認を取る。


「え…あ、はい。ところで、貴方達は誰ですか?見覚えがないのだけど…。」


竹内さんは未知の存在の登場に少なからず混乱しているらしい。


「はじめまして。私と彼は新入生で、先程まで入学式に参加していたのです。」


有原は素早く自分と佐々木を紹介する。


「あ。そ、そうなんですね。僕は【吉田卓馬(よしだたくま)】って言います。ようこそ、新入生君達。」


吉田さんは少しきょどりながらもそう言った。


「私は【竹内文美(たけうちあゆみ)】。よろしくお願いします。新入生君…新入生?」


竹内さんは新入生が来たことに驚いているようだ。それは当たり前だろう。普通なら、入学式の日に新入生が美術室になど来ないのだから。


ま、コイツが犯人ならニュアンスが変わるけどな!


「あー…アレっすよ。さっき外で騒ぎがあったでしょう?」


まずは俺が巻き込まれた騒動について聞いてみるとしよう。さて、誰がボロを出すかな〜?


「騒ぎ?…ああ!やけにバタバタしてたわね。人も沢山横切って行ったし。あの時は忘れ物に気づいて急いでここに戻って来ていたから気にならなかったの。」


と、竹内さんは証言する。


「竹内がスマホとバッテリーを忘れたから一緒に来てほしいってさ。僕は外の異常さには気がついていたんだけど、彼女がどうしてもって言うし…つい。」


吉田さんも合わせてきたか。これだけ聞くと、とんでもない先輩方だと思う。だって、いくらスマホを忘れたからって明らかに緊急感出してる人の流れに逆らって此処に来たってことだろ?それって危機感が欠如しているってことじゃないか。


いや、俺が言うのも可笑しな話だ。これは有原にもいえることだが。


「スマホとバッテリー…ですか。確かに、便利で手放したくないのは分かります。しかし失礼ながら、あれだけの人の流れを逆らってでも取りに行く必要があったのでしょうか…?」


有原が疑問を呈する。もし少しでも自分に関わりえることなら、スマホなどの日常における重要な物や事柄よりもそのトラブルを優先することだろう。今回の場合は、自分達が所属して現在通っている学校で騒ぎが起こったのだ。どんなに鈍くても規模的に違和感は感じていいはず。


「そ、それが…。今日はこれから快晴になる予報なんですよ。私のバッテリーは古くなってて、もし発火したら…と考えると心配になって。」


バッテリーって、モバイルバッテリーのことか。最近はモバイルバッテリーに内蔵されてるリチウム電池とやらの出来が悪い、もしくは劣化したのが多くてしょっちゅう火災沙汰になっているんだと。俺の中学でも居たなぁ。モバイルバッテリーを体育祭の日に炎天下に晒して爆発させちゃった奴。


「バッテリーのことは分かりました。スマホは何か重要な連絡でも入る予定だったのですか?」


ぐいぐい行くなー、有原くん。良いけどなんで皆、年下が捜査していることに疑問を持っていないんだか。特に俺。オマケ要素的な存在で許してもらってる感じかな?


「スマホは…その。バイトの提出書類の期限が今日なんです。」


「は?」


竹内さん、それはヤバイ。もっと時間に余裕をもってやりなさい!


本当はそう言いたかったけど、それだと俺っぽくないから言わないことにした。


「あ、はは。それはマズいですね。頭が真っ白になったのも分かります。」


確認のために一応スマホの画面を見せてもらったが、本物だった。バイト先関係の連絡も1ヶ月近くは記録されていた。


「うっそぉ…。」


有原は信じられないといった様子でデジタル書類を凝視している。有原、気持ちは分かるぜ。その上で内容を冷静に記憶しているのは少し引く。


「竹内は前からこんな調子で。忘れっぽいんだ。いつも直前に思い出して慌てて間に合わせる…といった感じで。」


吉田さんが苦笑いしている。


「吉田さん…って、竹内さんと仲が良かったりします?」


ほぼ確で竹内さんと吉田さんはセット扱いで良さそう。しかし、確証のない情報はただの噂にすぎない。それは紙幣になれなかった紙のようなものだ。


だからこそ、どんなにちょっとしたことでも事実確認は大事ってこと。大事なことは、日々の生活で習慣にしないとね。


「仲が良い…と言われるとそうかな。僕と竹内は部活や委員会が同じになることが多いんだ。」


同じ部活。美術室にいるから美術部かな?まあ、重要なのは委員会の方で…。


「そうなんですね。ちなみに、どの委員会なんですか?」


有原が尋ねる。


『美化委員です。』


竹内さんと吉田さんは口を揃えて答えた。


「美化委員会…ということは、…。」


証拠の隠滅がしやすそうだね。


よし!後は有原が色々聞いてくれそうだし、今のうちに軽く美術室を見ておこうか。


美術室の窓から敷地内を見下ろすと、丁度俺達が集まっていた体育館の周辺が見えた。そして、美術室の窓の一部が全開に出来る仕様らしく、外にはバルコニーのようなスペースが見える。バルコニーと言っても、大したスペースはない。せいぜいキャンバスが出し入れ出来るくらいだ。


「このくらいなら、小柄な人間はギリ動けそうだ…。」


俺は少しだけつぶやく。


「?何か言った??」


すると、近くに居た吉田さんが不思議そうに聞いてきた。


「あ、いや。なんかこのスペースが変だなーっと思って。俺、美術系は詳しくないんすよ。ここって何をする場所なんですか?」


「此処のこと?えーっと、此処は…」


俺の見立てでは、ボロを出しそうなのは吉田さんだ。彼は基本的に竹内さんに行動を合わせている。つまり、吉田さんから竹内さんを引き剥がせば何かが得られるかもしれない。


竹内さんは有原の相手をしているし、菜子たちはまだ来ていない。今がチャンスだ。

菜子ちゃん、伊崎さんと一緒に松下さんを問い詰めてらっしゃる…1話も。

一体、何を話していたんだろ?

それに、佐々木くんは吉田さんから何を聞き出すつもりなのかな〜?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ