表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/16

WsTs ドラゴンハグ 第一話 第四部

感想を書いてくれると幸いです

 昨日は、風呂の後からシャルバリナさんがずっと守ってくれたから助かった。同じ部屋でよかったと思う。でも、

「今夜……というより前夜一番心彩闘法が長く続いていた時間は、三十分。今日は、あと一分でも長く続けましょう」

 寝ている時にも心彩闘法を出し続けるのは、正直言ってきつい。止まると上からダイブされ、少しだけモフられる。ケルラムさんは、おそらく僕をオーレイツさんから守るのと、心彩闘法の練習のためにシャルバリナさんと、同じやにしたのだろう。

「今日は、町に行くらしいから、そこに置いてある服をきた後、昨日洗っておいた君の服を着てね」

 言われた通りに着替えると、心彩闘法を使いながら下へ降りていった。この輝きにももう慣れた。だが一階に向かうと慣れない物をみた。

「おはよう」「モフモ……ハラグくん、おはよう」「今日も元気にいこう! 」

 そこには、仮面をきっちりかぶっていて、雰囲気もちがい、まるで別人のようなシャルバリナさんとオーレイツさんだった。

「二人には、変装してもらっているよ。この世界でだれが敵になるかわからないからね。というわけで、今からハラグ君をふくめたメンバーで口裏合わせをするよ」

 数刻後僕たちは、モーレツに西に移動していた。

「町はこっちの方角であってますか? 」

「はい。そこの獣道を進んでください」

 太陽の光が差し込む森の中、僕はシャルバリナさんの質問に素早く丁寧にこたえる。みんなの雰囲気が変わっていて不安になったが、本当にただの演技のようだ。その証拠にまたオーレイツさんが飛びついてきた。修行してまだ一日。反応ができるはずもなく、胸元からお腹までスリスリモフモフされてしまった。「すーはーすーはー……」その間にこんな声が聞こえた気がするが気のせいにしておこう。

「ところで、この森には、どんな生物が生息していますか? 今のところ猛獣避けを使っていますが」

 朝の猛獣ぷりが嘘のような真面目な声でオーレイツさんが問いを投げかける。

「コノ森ニハ、植物ト動物ノ特徴ヲモツモノガ、オオク生息シテイマス」

「初日にクロール達を解き放っておいて正解だったな。そんなわかりやすい特徴ならば、解答札は沢山ある」

 ぐへへへへ……

 すっごく悪い顔をしてる自覚があるのだろうか。そんなこんなしていると、町が少し遠くにみえてきた。

「あれが、東の森最大の町、[レイクラスパイラル]です」

 中心に大きな湖が特徴の町である。

 ドラゴンの運動能力だがら三時間程度で着くが、巨大なクロールが乗せてくれたおかげで、すぐに着いてしまった。本当にすごい技術力だ。そこから約一分、町の前に辿り着くと、

「こいつぁ…グレート。騒がしい歓迎だな」

 町の前には、防御陣が組まれていた。

「なんだあれは! 」「おぞましい見た目だ……」「はやく!ギルドマスターをよべ! 」がやがや ドヤドヤ

「どうする?こんな歓迎は、よくあることだけど。」

「やっぱり、クロールはある程度使うの封印しようよ」

「だけどさ、世界の技術レベルを知るにはもってこいなんだよ」

「確カニソウカモシレマセンガ」

「……………………??! 」

 こんな事は当たり前と、冗談を言い合っているケルラムさんたち。前と周りの温度差が激しいよ! 

「誰か乗ってる……。あれは、ハラグか! ならいい。思いっきりやってしまえ! 」

 ここからも届く叫びが耳に入り込む。少しふらつく…。

「あんだー! てめー!うちのメンバーだからだと! 表にでやがれ!! このタコが! 」

 横でも同じように大声でが響く。だけどさっきのより暖かくかんじる。ほんの少し勇気が湧いた。

「皆さんこの方達は敵ではありません。攻撃体制を解いてください! 」

 朝の打ち合わせの通り説得を試みる。

「だーれがハクソの言う事を信じるか! 」

 だが、結果はこのとおり。悪口のとおりファルストが答える。どうやらファイズは近くに居ないようだ。

「落ち着いてモフ……ハラグ。大丈夫だから」

 オーレイツさんが元気づけてくれた。シャルバリナさんも演技モードに入ったらしい。

「こうなったら正面から叩きのめすぞ! この世界での初陣だ! 」

 ケルラムさんもやる気みたい。

「全員! 一斉射撃用意! はなて! 」

 門の上や前から弓やドラゴンブレスが飛んでくる。クロールはそのなかを滑走する。移動中より疾走感が抜群に上がっている。シャルバリナさんとオーレイツさんは、心彩闘法で素早く攻撃を撃ち落としている。オーレイツさんは濃い緑、シャルバリナさんは引きずり込まれそうな青。戦闘中である事を忘れるくらい美しい。ケルラムさんはというと、

「くらいやがれ!チェイニー・シュゥート! 」

 ブーツに鎖をつけた装置を使って情け容赦無く威力の高すぎる攻撃で気絶させていく。

 僕もできる限りの心彩闘法とシャボン玉で対応していく。

「なんだあの輝きは?! あいつら人間の魔法使いか?! 」

「まるで宗彩法みたいじゃぁないかっ! 」

 一人の人間がそう言う。聞いた瞬間ケルラムさんの気配が変わったきがした。

「どうやらやるべき事がふえたようだ。」

 ケルラムさんがポツリと呟くと、

「やった! ギルドマスターのとうちゃくだ! 」

 むこうからそんな声がきこえた。慌ててそちらの方を見る。ギルドマスターとは町ごとのギルドの長で一番の実力者。ギルドにさえ入っていない僕じゃあ何もできない。

「皆さん! 一旦引きましょうよ! 」

「なんでだ? こっちは何も悪くないし、むこうから攻撃してきたし」

「モフモ……ハラグ、ここは思い切ってやっつけちゃいましょ」

「私もハラグ君が馬鹿にされて少し怒ってますから」

「ケルラムガ、イルノデ安心シテ、突破シマショウ」

 やる気が満ちているこのムード。僕を心配してくれてとても嬉しい。だけど……、

「ありがとうございます! ……でも誰も死なせないでくださいね」

 喜びより不安のほうが勝っているのは何故だろう……? ヒュンッ……ドガッ! 

「野郎どもがてこづっていると聞いて何かとおもえば……、思ったより弱かったな」

 敵襲!確認と同時にシャボン玉で身を守る。

「ギルドマスター! 」「英雄の登場だっ! 」

「ふん……、待たせましたね。襲撃者、うちの連中がお世話になったな。……覚悟はできてんのか? ……まあ、もう息をしていないようですけどね」

 今のは水弾! あれがギルドマスター……! 大きい……! シャルバリナさんと同じ……いやっそれ以上?! 

「それで……、ハラ……ハクソさんはどうしてそこにいるのどすか? ギルドに入ってないから巻き込まれたわけではないですよね? 」

 怖いっ! 早く逃げ出したい……! 龍として圧倒的に実力がかけ離れている! 

「はぁ〜、 答えてくれないようですね。では死んでもらいます……」

もう……だめだ……。

 絶望それがハラグの心を満たしていた。

「てめぇー、わかった上で死ねといったんだろうなぁ……」

 ドスの聞いた声が響く。

「この声は……! 」

「スミマセン。油断シテイマシタ」

「シャルバリナとオーレイツのぶんも合わせて、大丈夫。次にがんばれいいよ」

 ケルラムさんがギルドマスターに向かって行っていた。今までに無いほどの安心感がある。

「死ね これほどシンプルで鋭い言葉はなかなか無い。この時点でぼくは、……貴様からの、宣戦布告とけとったっ!! 」

「雑魚は黙って寝ていれば逃げられたでしょうに」

「すまないがリーダーとして仲間は見捨てたりしないんでね」

 会話の中ギルドマスターはケルラムさんに近づいていく。

「リーダーとしてはなかなかの覚悟なのですね。そこは評価しよう。ハクソの仲間としてはいいやつじゃないですか」

 緊張が波となって広がる。

「ハラグには立派な名前があるんだ。ちゃんと読むのが大切だろう。そしてよぉーその呼ばれ方聞いていると嫌気がさんすんだなぁー! そしてあんたは近づきすぎた」

 ケルラムさんが糸を引き抜く。でも今回のはわかりやすいトラップな気がする。

「所詮は蛮族ですねッとっくのとうにわかっていましたよッ! 」

 糸が足を絡めとる前にギルドマスターは飛び上がった。

 水で覆われた爪をふりおろす。

「…………バッカじゃないの! わかりやすいとは思わなかったのかッ! 」

「何?! 」

 スッ! 

 ケルラムさんのジャンバーから何かを取り出した。……あれって! 昨日本で見た銃のうちの一つ(P90)! それかが二丁?! なんでなんでなんで?! あの感じクロールで作っているのか?! 

ジュバババババババババッ! ジュバババババババババッ! ジュバババババババババッ! ジュバババババババババッ! ジュバババババババババッ! ジュバババババババババッ! 

「うおおぉぉぉぉぉぉーーーー! 」

 鉛玉はギルドマスターを浮かし続ける。

ジュバババババババババッ! ジュバババババババババッ! ジュバババババババババッ! ジュバババババババババッ! ジュバババババババババッ! ジュバババババババババッ! 

 ドスッ

 大体約百発撃ち終わったぐらいだろうか?弾丸を撃ち尽くした二丁の先からはからは硝煙……ではなく、水が垂れていた。

「安心しな……、手加減はしてある。……だって水鉄砲だからな」

 その言葉が発火線だった。

「「「「「「「「「「「「「「ギルドマスターーーーーーーーー!!! 」」」」」」」」」」」」」」「えちょっ……」「ハクソてめ……むぐぐっ! 」「ファルスト! 攻撃を先にした俺たちが悪いと気づかないのかっ! 」「だから水鉄砲だって……」「………………許さない」「ふざけるな、ふざけるな!! 」「もう……だめだ……」

 収集がつかないほどの騒ぎになってきた。僕の心には、ひとまずの安心と、これからの不安があった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ