WsTs ドラゴンハグ 第一話 第二部
ケルラムさんの交渉によりとりあえず、僕の知っているだけの事を話すことにした。
「あっ……えっとまずは、この世界には、ドラゴンと人間の二種属が世界のいたるところで、生活しています……」
「ほうほう、なるほど……! 」
ケルラムさんが素早くメモをとる。手元がまったく見えない……!
ガッチャガッチャ
キッチンからは、皿を洗う音が響いてくる。そこから、
「ケルラム。お菓子もらってきたよ」
「ヨクアウ、オチャモ、モッテキマシタヨ」
シャルバリナさんとクロール・シュガルツさんの声が聞こえてくる。ちなみにオーレイツさんは、実験のため自室に、早々と戻ってしまった。とわいっても、ケルラムさんが教えてくれただけだけど。
「あっ! ありがとうございます! 」
「はやく二人も座りなよ」
とてもいい風味を感じるお茶をいただく。少し苦いけど僕好みの味だ。
「えっと……次に、ドラゴンと人間の違いです。ドラゴンは、主に種属的なスキルで生活し、人間は、ドラゴンに無い魔力を使って、魔法というのもを使います。なので、ドラゴンは種属から大体の能力が割れてしまいますが、人間は、主な使用魔法がわかっても、すべては、わからないのです」
「ヘェ〜。あっ、これもーらい」
シャルバリナさんが、ぼりばりと、クッキー?というのを食べている。だが、別に汚く食べているのでわなく、逆に上品な風に見える、……その様子を見てヨダレが出そうになる。そんな邪念を振り払い説明を続ける。
「なので……種属的に弱いと自然と周りから下に見られることが多いです」
「それが君が、バブルドラゴンだからて、さっきから引っ込んでいる理由? 」
「はい……その通りです」
「なるほど、だから強くなりたいのか。今から少しいいかい」
「はい。家には、誰もいませんから……」
「…………そっか……。じゃあ善は急げだ。ついてきて。君の力量を計るから」
「えっ…ちょっと待ってくださいよ! 」
僕は急いで立ち上がると、あとをおった。
「頑張ってねー」「ガンバッテクダサイ」
二階に続く階段の横の廊下を進んでいく。
「ここが練習場だよ」
連れられ入った場所は、何だかだだっ広く殺風景な空間だった。
「今からそこに映しだされる赤の針が、一周するまでに、ぼくに攻撃をしてね。一発当たればOK。あと、もちのろんで、反撃が飛んでくるから注意してよ。準備はいい? 」
「……わかりました……。はじめください! 」
「それじゃあ……、三、二、一、スタート!! 」
「クゥッ! 」
走りだしながらシャボン玉を広げる。どんな時でも光の利用方は、試してきたから上手く出た。あとは、分身したように見せるだけ……、だったのだが、視界に地面が映る。
「えっ?! 」
「スレッドマジック成功! 」
なにが起きたか確認すると、糸が足に絡みついていた。糸を目で辿るとケルラムさんの手に収まっていた。仕掛けてあったのがわからなかった!
「ほらほら! 早く立たないと、時間がなくなるよ! 」
早く立とうにも、すぐに糸を引っ張るのですぐにまた、倒れてしまう。これじゃあいくらシャボン玉と光を使っても、場所がバレてしまう。
「きみは、防御にしかシャボン玉を使ってないね。もっともっと、攻撃に使ってきなよ! 」
「くっ! 」
言われた通りシャボン玉をケルラムに向かって投げつけてみた。だが届かない。シャボン玉は、虚しくふわふわと漂っていた。
「それだけじゃなくてさ、弾ける力も使いなよ。……種属的な能力なら使えるでしょ」
僕と比べてケルラムさんは、余裕であった。はっきり言って少しムカついた。……でも、やるべき事は……、わかった……!
「だったら、これならどうです! 」
手元からシャボン玉をくり出す。すぐにわれると、僕の体は、宙に舞い上がっていった。
やった……! 成功した!たしかに今までただシャボン玉を出していたけど、性質を変えたことはなかった!
「いいね……! でもすぐに叩き落とされよ! 」
「それはどうですかね!! 」
更にシャボン玉を出す。弾き割りたいのだけを弾けさせ、地面に落ちずに近づいていく。
あと少しで、あと少しで届く! 針が一周するまで、ギリギリまにあう! そう思いナイフを振るうが……ところが、出した覚えの無い模様の違うシャボン玉が目の前で弾けた。
ポワポワポワ……パン!
次の瞬間、僕は……、体が動かなくなっていた。
「今、君の体は、糸に包まれた……。さあ! 歯ぁ食いしばりな!! 」
ドガァッッア!!
ケルラムさんの拳が、見た事無い輝きをはなちながら僕のお腹に、吸い寄せられるように、綺麗に入りこむ。
響く轟音、伝わる衝撃、体の浮遊感、すべての刺激がゆっくりにしか、感じれなかった。
「ああっ……!! やり過ぎた!!! 」
薄れていく意識の中、ケルラムさんの驚く顔が目に映った。……結局何もできなかった。




