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鏡の色に思いを馳せる

暑い。

日差しが顔に当たる。

夏。

俺の高校野球は終わった。

これからは受験。

ひたすらに問題を解く。

雨の日も風の日も。受験に天候のコンディションは影響しない。

入試が近づく。

この日のためにたくさん勉強してきた。受かりたい大学がある。

冬。雪が降る。

受験。勉強してきたことが活かされた。

大学に入学する。

勉強を頑張った。

一人暮らし。

夢を見た。

頬には涙が伝っている。

急に実家に帰らなければならないと思った。

意識がはっきりしない。

金とスマホを持ち、マスクをして家を出る。

坂を登り、自転車で駅に向かう。

意識が朦朧とする。

駅に着いた。切符を買う。しかし、ここがどこか分からなかった。駅だということは分かる。

切符を間違えて買っていた気がする。駅員さんに相談する。

どうやら間違えていたみたいだ。駅員さんが新しい切符を持ってくる。金を支払う。

電車の発車時刻を調べようとした。しかし、スマホに情報が表示されない。

なぜスマホに情報が表示されないのだろう。しばらく考え込んでしまった。

気がついた。

機内モードにしていたのだ。

周囲を見回す。

分からなくなった。意識がはっきりしない。

自分はどこへ進めば電車に乗れるのか分からなかった。

あたりを見回す。

静岡方面の文字が見えた。

そっちに行けば大丈夫だろう。何度も実家に帰っていたから、何とかそれが分かった。

電車に乗る。

長い時間がたった。途中で意識が何度も飛びそうになった。

静岡に着いた。

喉が渇いた。

自販機で飲み物を買う。どれにしようか。

静岡といえばやっぱりお茶だな。130円のお茶があった。

13は素数。なぜか、これだと思った。

お茶を買う。どの小銭を入れれば良いか分からなかった。意識は朦朧としている。

お札を入れれば良い、と思いついた。

お釣りが出る。一枚のお札を使って、沢山の小銭を得た。なんだか、お金が増えたみたいだ。

お茶を開けようとする。

ゆっくりと開けてくださいと書いてあるのが見えた。

ゆっくりと、ゆっくりと、ゆっくりと。

どの程度ゆっくりとすれば良いのかわからなかった。お茶は開かない。

「私の目を見て」少女が話しかけてきた。髪を三つ編みにして後ろで留めている。美しい女性だった。

彼女の目を見る。

彼女はめを逸らした。その視線を追う。駅の電光掲示板があった。

「数字を見て」

10:35 、10:42

点滅する。

1 7 1143 1203

数字が並んでいる。とても覚えきれない。

この数字は何かの鍵だろうか。

彼女の目を見た。こちらを見つめている。瞬きした。再び目を逸らす。

2 6 1025 1923

体に衝撃が走る。痛みはない。

どうやら倒れてしまったみたいだ。

電車が駅に到着する。

人がたくさん降りてきた。僕のことを見ている。

か が み

が 

意識が遠のく。

「あなたは、日の神様ー」


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